SE(システムエンジニア)を目指す上で取っておきたい資格まとめ
初心者向けにSEになる上で取っておきたい資格について解説しています。資格取得を目指す上でのポイント、主な資格と試験概要をまとめました。受験の際に参考にしてください。
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SEになる上で取っておきたい資格について解説します。
SEの仕事は勤務先の会社や環境によって様々ですが、ITの専門知識を生かして、システムを構築したり、プログラミングや設計を行うなど、基本的な知識は共通しています。基本的な知識を身につけるには、資格の取得や取得に向けた学習がとても有効です。
また、資格はSEのスキルを客観的に評価する上でも役立ちます。ある程度の経験を積んだ中級SE以上であれば、これまでの経験や実績から評価されることがほとんどですが、そのような場合でも後述する専門的な資格を取得しておくことで、自身の評価を上げることができます。この記事ではSEになる上で取っておきたい資格を、難易度や対応する職種とともに紹介していきます。
本記事はエンジニア転職を保証するTechAcademy Proの就職実績を元に制作しています。
今回は、キャリアに関する内容だね!
どういう内容でしょうか?
SEになる上で取っておきたい資格について詳しく説明していくね!
お願いします!
資格の情報を収集しよう
すべての資格に共通しますが、資格の受験を考える際には、まずは試験の内容と出題範囲を確認しましょう。試験の内容と出題範囲は、ほとんどの場合、資格のWebサイトで確認することができます。
- 試験の内容:何を問われる試験なのか、試験日時や試験会場(自宅のPCから受験できる試験もあります)、受験費用など
- 出題範囲:ほとんどの試験では、対象となる知識の範囲をキーワードで例示しています。このキーワードは学習するための情報を集める際、役に立つのでメモしておきましょう。
試験の概要を把握できたら、学習するための情報を集めていきましょう。
- 参考書:資格名や出題範囲などをもとに、書いてあるレベルや読みやすさが自分に合っている参考書を書店等で探してください。はじめて学習する分野の場合、出題範囲を網羅したテキスト1冊と、解説付きの問題集1冊があると安心です。
- 学習サイト:こちらも資格名などで検索し、レベルや学習スタイルが自分に合っているサイトを探すと良いでしょう。学習の進捗や成果を、段階的に問題などで確認しながら進められるサイトがおすすめです。SNSや掲示板などで、受講生どおしがコミュニケーションできるサイトもあります。学習の過程で行き詰まったり孤独感を感じたら利用してみると良いでしょう。
- 過去問題:資格によっては、無償で過去問題を公開しているものもあります。過去問題は最高の学習素材です。全く同じ問題が繰り返し出題されることはほとんどありませんが、出題範囲を理解できているか確認することができます。積極的に活用するようにしましょう
ここからは試験を難易度や対応する職種とともに紹介していきます。難易度はLevel1〜5までの5段階で表し、Level1が初級SE(経験年数0〜3年)、Level5が自分でバリバリ業務ができる上級SE(経験年数10年〜)を想定して独自に評価したものです(ITパスポートはLevel1未満なのでLevel0と表現しています)。
ITパスポート
試験の内容
IPA(独立行政法人情報処理推進機構)が実施している国家試験です。ITを利活用するすべての社会人・学生が備えておくべき基礎的な知識を確認する内容です。
https://techacademy.jp/magazine/wp-content/uploads/2017/07/index.html2_-620×437-e1499391542321.png
対応した職種
ITを利活用する全ての業種。SEになるにはITパスポートだけでなく、さらに専門知識を学ぶ必要があります。
難易度
Level0。SEになる準備段階レベルです。
参考書や学習サイト
(2019年度)いちばんやさしいITパスポート 絶対合格の教科書+出る順問題集
2019年度版 ITパスポート試験 対策テキスト&過去問題集 (よくわかるマスター)
基本情報技術者試験
試験の内容
こちらもIPAが実施している国家試験です。SEの登竜門という位置づけで、SEになる上で必要な基礎知識を確認できます。
https://www.jitec.ipa.go.jp/1_11seido/fe.html
対応した職種
SE(初級レベル)、プログラマ、オペレーターなど
難易度
Level1
参考書や学習サイト
情報処理教科書 出るとこだけ! 基本情報技術者 テキスト&問題集 2019年版
キタミ式イラストIT塾 基本情報技術者 平成31/01年 (情報処理技術者試験)
応用情報技術者試験
試験の内容
こちらもIPAが実施している国家試験です。基本情報技術者試験のワンランク上のレベルという位置づけで、SEとして必要な基礎知識を確認できます。
https://www.jitec.ipa.go.jp/1_11seido/ap.html
対応した職種
SE(初級〜中級レベル)
難易度
Level3
参考書や学習サイト
情報処理教科書 応用情報技術者 テキスト&問題集 2019年版
キタミ式イラストIT塾 応用情報技術者 平成31/01年 (情報処理技術者試験)
ここからは、IPAが実施している中級〜上級SE向け資格をいくつか紹介します。難易度が高く、持っていると評価される資格です。
情報処理安全確保支援士(登録セキスペ)
試験の内容
IPAが実施している国家試験です。現代の情報システムにおいてとても重要な、情報セキュリティ技術の専門家としてのレベルを評価できる資格として、注目を集めています。
https://www.jitec.ipa.go.jp/1_11seido/sc.html
対応した職種
SE(中級〜上級レベル)、セキュリティコンサルタント
難易度
Level4
参考書や学習サイト
平成31年【春期】情報処理安全確保支援士パーフェクトラーニング過去問題集
ネットワークスペシャリスト試験
試験の内容
IPAが実施している国家試験です。ネットワーク技術の専門家としてのレベルを評価します。
https://www.jitec.ipa.go.jp/1_11seido/nw.html
対応した職種
ネットワークエンジニア、インフラ系エンジニア
難易度
Level4
参考書や学習サイト
ネスペ 29 魂 -ネットワークスペシャリストの最も詳しい過去問解説
プロジェクトマネージャ試験
試験の内容
IPAが実施している国家試験です。上級SEの到達点の1つであるプロジェクトマネージャーとしてのレベルを評価します。
https://www.jitec.ipa.go.jp/1_11seido/pm.html
対応した職種
SE(上級レベル)
難易度
Level4
参考書や学習サイト
ここからは、民間企業が実施している資格をいくつか紹介します。
Oracle Java SE 8 認定資格
試験の内容
Oracle社が実施している試験です。主要なプログラミング言語の1つであるJavaの知識を確認できます。難易度ごとにBronze / Silver / Goldの3つに分かれています。
http://www.oracle.com/jp/education/certification/jse8-2489021-ja.html
対応した職種
SE(初級〜中級レベル)、プログラマ
難易度
- Bronze:Level0〜1
- Silver:Level2
- Gold:Level4
参考書や学習サイト
オラクル認定資格教科書 Javaプログラマ Silver SE 8
オラクル認定資格教科書 Javaプログラマ Bronze SE 7/8
Linux技術者認定試験(LinuC)
試験の内容
LIP-Japanが主催しています。サーバOSとして広く使われているLinuxに関する知識を確認できます。Level1〜3の3段階に分かれています。
https://linuc.org/about/01.html
対応した職種
SE、インフラ系エンジニア
難易度
Level1〜3
参考書や学習サイト
PMP (プロジェクトマネジメント・プロフェッショナル)
試験の内容
PMI 本部が認定しているプロジェクトマネジメントに関する国際資格です。プロジェクトマネジメントに関する資格として世界的に有名です。
https://www.pmi-japan.org/pmp_license/
対応した職種
SE(上級レベル。プロジェクトマネージャー向け)
難易度
Level4
参考書や学習サイト
エンジニアになるための学習方法
学習サービス
Progate
プログラミング言語の基本に特化した、オンラインで無料から使用できる学習サービスです。今までプログラミングを学んだことのない人でも始められる各言語のカリキュラムが揃っています。有料会員では実践レベルのものまですべてのコースを受講可能です。
Schoo
仕事に関係するさまざまな知識やスキルを学ぶことができる、動画と生放送による総合学習サービスです。生放送では講師に質問することもでき、参加しながらライブで勉強できます。有料会員ではすべての録画授業の閲覧・ダウンロードが可能です。
Codecademy
HTMS/CSSでのWeb制作や各種プログラミング言語をオンラインで無料で学べるサービスです。英語サイトになります。基礎から順番に学習できるカリキュラムなので初めてその言語に触れる場合でも問題なく進行できます。各カテゴリごとに分からないところを他のユーザーに質問できるシステムも存在します。
スクール
エンジニア転職保証コース
現役エンジニアのパーソナルメンターが学習から転職までをサポートするサービスです。オンラインの環境があればどこでも受講可能で、パーソナルメンターにはカリキュラム内で分からないところを質問したり、キャリアについて相談することができます。
未経験からエンジニアを目指したいけれども、何から始めたらいいのか分からないという方におすすめです。
ヒューマンアカデミー
職業に関する各資格の学習ができる総合スクールになります。学習形態は通学・通信・オンラインから選ぶことができます。
各資格の日程なども公式サイトから一覧できるため、予定を立てて学ぶことができます。
KENスクール
30年の実績のある通学制スクールです。WebやDTPのデザインコース、プログラミングコース、ネットワークなどのコースが存在します。専門のキャリアカウンセラーによるIT未経験者からの就職・転職にも注力しているため、初めて学習する方でも挑戦しやすい環境となっています。
この記事を監修してくれた方
太田和樹(おおたかずき) 普段は主に、Web系アプリケーション開発のプロジェクトマネージャーとプログラミング講師を行っている。守備範囲はフロントエンド、モバイル、サーバサイド、データサイエンティストと幅広い。その幅広い知見を生かして、複数の領域を組み合わせた新しい提案をするのが得意。 開発実績:画像認識技術を活用した駐車場混雑状況把握(実証実験)、音声認識を活用したヘルプデスク支援システム、Pepperを遠隔操作するアプリの開発、大規模基幹系システムの開発・導入マネジメント 地方在住。仕事のほとんどをリモートオフィスで行う。通勤で消耗する代わりに趣味のDIYや家庭菜園、家族との時間を楽しんでいる。 |
内容分かりやすくて良かったです!
ゆかりちゃんも分からないことがあったら質問してね!
分かりました。ありがとうございます!
また、オンラインのプログラミングスクールTechAcademyではエンジニア転職保証のコースを提供しています。
プログラミング未経験の方でも12週間で東京のIT企業へエンジニアとして転職を目指せるコースです。
現役エンジニアへオンラインで個別に相談できる無料カウンセリングを実施しているので、まずはこちらから試してみてください!