Rubyのぼっち演算子の使い方を現役エンジニアが解説【初心者向け】
初心者向けにRubyのぼっち演算子の使い方について解説しています。オブジェクトがnilの場合、メソッドを実行しようとするとエラーになってしまい、プログラミングの処理が停止してしまいます。&.演算子を使用することで、エラーを制御することが出来ます。
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Rubyのぼっち演算子の使い方について解説します。
そもそもRubyについてよく分からないという方は、Rubyとは何なのか解説した記事を読むとさらに理解が深まります。
なお本記事は、TechAcademyのオンラインブートキャンプRuby講座の内容をもとに紹介しています。
今回は、Rubyに関する内容だね!
どういう内容でしょうか?
ぼっち演算子の使い方について詳しく説明していくね!
お願いします!
演算子&.(ぼっち演算子)とは
Rubyにおいてはレシーバーであるオブジェクトに対してあるメソッドを実行する時、そのオブジェクトがnilの場合はエラーになります。しかし、プログラムの構成上、エラーを出さずしてメソッドを実行したい場合がります。
&.(ぼっち演算子)はレシーバーであるオブジェクトに対してあるメソッドを実行した時、そのオブジェクトがnilの場合、nilを返すことでエラーを出さなくしています。&.(ぼっち演算子)とはレシーバーであるオブジェクトがnilでなければそのまま結果を返し、nilの場合はnilを返すメソッドなのです。
&.(ぼっち演算子)はRuby2.3で新しく追加されたメソッドです。因みに”&.”の形がひざを抱えているように見えることから“ぼっち”演算子と言われています。
実は、&.(ぼっち演算子)を使ってエラーになる場合があります。
これはメソッド名のスペルミスなどの場合 NoMethodErrorそんなメソッドないよ!とエラーを出します。このような時もnilを返しますと、オブジェクトがnilなのかメソッド名が間違っているのか区別がつかなくなります。
これはプログラム構成上大問題です。
メソッド名が間違っている場合はバグとなりかねず、またその発見にかなりの時間を費やす可能性すらあるからです。ですので&.(ぼっち演算子)では、メソッド名の誤りについてはエラーを出力するのです。
Railsにおけるtry!メソッドも&.(ぼっち演算子)と同じ挙動をします。&.(ぼっち演算子)はRubyにて使うことができるのです。
似たようなメソッドでRailsにおけるtryメソッドがありますがオブジェクトがnilであっても、メソッド名を間違っていてもnilを返すのでこちらは注意が必要です。
演算子&.の使い方
&.(ぼっち演算子)の使い方としては
オブジェクト&.メソッド
という書き方で表します。
実際に書いてみよう
それでは実際に書いてみましょう!!
planet = "MERCURY" p planet.downcase #=> "mercury"
こちらのプログラムでplanetをnilにして実行してみましょう。
planet = nil p planet.downcase #=> undefined method `downcase' for nil:NilClass (NoMethodError)
このように、レシーバーであるオブジェクトがnilの場合はエラーになります。では、ここで&.(ぼっち演算子)を使ってみましょう。
planet = nil p planet&.downcase #=> nil
この場合はnilが返ってきてエラーにはなりません。
planet = "MERCURY" p planet.downcace #=> undefined method `downcace' for "MERCURY":String (NoMethodError)
こちらメソッド名をスペルミスしているためエラーが出ております。この挙動はRailsのtry!メソッドと同じです。
planet = nil p planet.downcace #=> nil
ただし、オブジェクトがnilの場合はたとえ、メソッド名をスペルミスしてもnilが返ってきます。
監修してくれたメンター
町田耕
大学卒業後、塾の数学科講師として数年間勤めた後、会社の経営に携わる。 会社経営時代は主に財務関係が中心に担当していたが、インフラエンジニアの妻の勧めもありプログラミングを独学で学び始める。プログラミングのセミナーなど数多く受け、IT関連の受託開発会社に勤めた後、ITシステム開発会社を設立。 現在、システムの請負としての業務を行う傍らテックアカデミーのRuby on Railsのメンターも勤めている。 |
内容分かりやすくて良かったです!
ゆかりちゃんも分からないことがあったら質問してね!
分かりました。ありがとうございます!
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