Pythonのselfの使い方を現役エンジニアが解説【初心者向け】

Pythonのselfの使い方について解説します。

そもそもPythonについてよく分からないという方は、Pythonとは何なのか解説した記事を読むとさらに理解が深まります。

 

なお本記事は、TechAcademyのオンラインブートキャンプPython講座の内容をもとに紹介しています。

 

 

selfとは

Pythonでは慣例的に、クラスの関数の1番目の引数をselfという名前にします。慣例なので、selfという名前でなくてもよいのですが、特別な理由の無い限りはselfとします。

これは、コードの読みやすさ(他者や、時間の経った後で)や、ドキュメント自動生成プログラムとの互換性のためです。

selfはインスタンス自身の参照です。selfを用いることで、メンバ変数やメンバ関数にアクセスできます。クラスとselfに関するPythonの公式リファレンスです。

 

selfの使い方

下記のようにメンバ関数の中で、仮引数や、インスタンス自身をあらわすキーワードとして用います。

class MyClass:
  def func(self):
    self._member = 0

上記のコードの場合、メンバ変数_memberに0が設定されます。

 

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実際に書いてみよう

サンプルコード

 

class Person:
  def __init__(self, name, age):
    self._name = name
    self._age = age
    
  def __str__(self):
    return '%sさんは%d歳です' % (self._name, self._age)
  
taro = Person('太郎', 10)
print(taro)

hanako = Person('花子', 20)
print(hanako)

 

実行結果

太郎さんは10歳です
花子さんは20歳です

 

解説

コンストラクタ(__init__関数)を作りました。コンストラクタでは、引数でわたされた氏名(name)と年齢(age)を、メンバ変数に代入しました。

また、文字列表現を与える__str__関数を作りました。__str__関数では、コンストラクタで設定したメンバ変数を参照し、氏名と年齢を含む文字列を返すようにしました。

Personクラスのインスタンスtaroとhanakoを作成しました。taroとhanakoをprint関数で表示しました。

 

監修してくれたメンター

橋本紘希 システムインテグレータ企業勤務のシステムエンジニア。 開発実績: Javaプログラムを用いた業務用Webアプリケーションや、基幹システム用バッチアプリケーションなどの設計構築試験。

 

 

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