取引先の訃報、包む香典の相場はいくら?役職別で紹介
社会人になると、取引先など関係者の訃報を受ける機会もでてきます。お世話になった方との別れを心底から惜しむ気持ちがあったとしても、一般的なマナーに反する振る舞いがあると相手方からの信頼を失いかねません。ここでは取引先から訃報を受けた場合の対応や、役職別の香典の相場などについて解説します。
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仕事をしていると取引先の訃報を受けることもあるかもしれません。日本経済新聞にも「おくやみ」という訃報を知らせる欄があり、そこをよくチェックするように言われた経験があります。
訃報を受けたらまずなにをやるべきか?そして香典はいくら包むのか?これは基本的なビジネスマナーとして知っておきたいものです。
そこで今回は取引先の訃報に関するマナーを解説していきます。
訃報を受けたら
取引先から訃報を受けたら、考えるべきなのは会社としてどう対応するかということです。電話で訃報を受けたなら、まずは「この度はご愁傷様でございます」などと丁寧なお悔やみの言葉を述べ、
- お通夜や葬儀の日時と場所
- 喪主の名前と連絡先
- 故人の宗派など
- 必要事項
を聞いて間違いなくメモを作成します。
そして、先方との電話を終えてからなるべくすぐに上司への報告と相談が必要。お通夜や葬儀に参列するかどうか、弔電や供花、香典をどうするかなど、会社としてどう対応するかの意思決定にはある程度時間がかかります。
お通夜や葬儀に役職者が参列するならスケジュールの変更が必要になる可能性もあり、その調整をなるべく早く行わなくてはならないためです。
香典の基礎知識(香典の意味やその役割について解説)
「香典」とは、お花や線香の代わりとするもので、現金を不祝儀用ののし袋に包んで故人の霊前にお供えします。「香」はお香を、「典」はお供えをそれぞれ意味しています。近親者に不幸があると何かと物入りになりますので、助け合う意味もあります。
香典の相場
香典の額にはある程度の相場があります。
会社として社長の名前で香典を送る場合
- 社長や会長など会社を代表するトップが亡くなったなら、3~10万円程度
- 社長や会長などの親族や家族が亡くなられた場合は5万円程度
- 副社長や取締役、役員の場合は1~10万円程度
- 元社長や元会長の場合は10万円以下で、退任から経過している時間も考慮して決める
- 担当者や担当者の上司、担当部署の責任者などの場合は5千円から3万円程度
代表者名でなく、数名の有志でお金を出し合って香典を送る場合
直接親交があった担当者などへは5千円から3万円まで、個人として香典を送る場合は1万円を上限として送れば良いでしょう。
なお、香典として包む額は5千円や1万円など、端数がない金額になるようにします。また、「4」は「死」を、「9」は「苦」を連想させるということで4万円や9千円といった額を包むことは避けるのがマナー。
香典袋の書き方
香典袋の表書きは故人の宗派によって変わりますが、「御霊前」はどの宗派に用いても問題ありません。その他にも、
- 仏教の場合は「御香典」や「御香料」
- キリスト教では「御花料」
- 神式では「御神前」や「御玉串料」「御榊料」
どの場合であっても、香典袋の表書きは薄墨を用いるのが一般的。
社長名で香典を送る場合、香典袋の下段には社名と役職、代表者の氏名を記します。一行に収まらないときは行を分けて書きますが、氏名が中央にくるように調整しましょう。
まとめ
お通夜やお葬式への参列、香典などは、ある程度の形式や相場などがあります。取引先など関係者に不幸があったなら、ショックを受けている先方の気持ちを慰めるためにはある程度の形式が必要。
知っているのと知らないのとでは大きな違いがありますが、押さえておくべきポイントさえ知っておけば適切に対応していくことは決して難しくありません。社会人としてふさわしい、心のこもった対応と振る舞いができるようにしておきましょう。
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