360°評価とは何か?実際の事例をもとにメリット・デメリットを紹介
人材を適切に評価するということは大変難しいことです。現在多くの企業が実践して注目が集まっているのが360°評価です。 これまでの1対1の評価から多くの立場からの立体的な評価を行うことによって、評価される人の人物像をより立体的に形づくることができるのです。 この記事では360°評価について説明をしていきます。
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アメリカでは積極的に採用されているのが360°評価という人事制度。その導入企業は900社以上と言われています。
よく聞くけど詳しくは知らないという方も多いでしょう。今回は360°評価について解説していきます。
360°評価とは
360°評価とは、別名「多面評価」と呼ばれている人事の評価方法です。
これまでの人事評価は評価される人1人に対して上司1人が行う1対1のものでした。一方、360°評価は評価される人に対して、仕事の上で関係を持つ複数の人が評価をするという1対複数の評価方法です。
360°評価を行うことで、評価される人に対して上司や同僚、部下など多くの視点からの要素が挙げられることによりその労働の実態を反映したものとなります。
人には感情があるため評価をする人のフィルターで物事を見ることになり、必ずしも客観的に人事評価が行われるとは限りません。360°評価は複数の人のを評価に加えることによって、勘定による評価のブレを少なくすることができます。
360°評価のメリット
従来の1対1で行う人事評価では、評価される人は人事評価をする1人に対して命運を握られていました。反対に360°評価は上司や同僚、部下などのさまざまな立場の人が評価をするので、評価がより多角的に分散します。評価される人が残した実績も評価をする人によって見方が変わるためより客観性が増すことになります。
評価される人も、いろいろな立場の人からのフィードバックを受けることで自分の行動の強み、弱みがよりはっきりと浮かび上がってきます。
例えば営業の実績が出ていて上司の評価はよいが、引き継ぎがうまくできていないので現場の評価はあまりよくないというような評価がされると、現場への引き継ぎを改善するとよいと気づくことができるのです。
360°の問題点
360°評価にも問題点があります。
人事評価をする人が、適切な知識や経験がない場合はうまく評価ができないことがあるのです。例えば人事評価をする人が部署異動をしてきたばかりで評価を受ける人の業務に対してあまり詳しくない場合は適切な評価ができないことがあります。
もしうまくフィードバックができなければせっかく多角的な視点から見ることができる360°評価の効果が減ってしまう恐れがあります。
また、多くの立場の人が評価をするので実績ではなく人当たり、より人付き合いの上手な人が高評価を受けることになってしまう恐れもあります。社内で仲がよいということで評価が甘くなってしまうと、360°評価の意味が無くなってしまうことになるでしょう。
360°評価を実施できるツール
日々の業務をしながら、他の社員の評価をするということは業務の負担が増すことになります。そういう時にはツールを使って評価をする人に負担がかからないようにすることも大切です。ここでは360°評価に役立つツールを紹介します。
「スマレビ for360°」は多くの企業が使っているツールです。クラウドを利用して本人の自己分析から多数の担当による360°評価、評価の結果からフィードバックなど一連の流れがこのツールで行えます。
そのため評価側は入力しやすく管理側はデータを管理しやすいというメリットがあります。
まとめ
この記事では360°評価とは何か、そのメリットとデメリット、有効に活用するツールを解説しました。
360°評価は、評価だけをして終わるものではなく評価される人へのフィードバックまで行なって1つのサイクルとなります。業務の実績へのフィードバックという観点を忘れずに評価を行いましょう。
評価される人も普段行っている業務がいろんな立場の人にどうみられているかという事を知るのによい機会です。
多面的な意見によって自分の行動の長所短所を明らかにし、業務の改善につなげていきましょう。
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