Pythonの辞書オブジェクトの使い方を現役エンジニアが解説【初心者向け】

Pythonの辞書オブジェクトの使い方について解説します。

そもそもPythonについてよく分からないという方は、Pythonとは何なのか解説した記事を読むとさらに理解が深まります。

 

なお本記事は、TechAcademyのオンラインブートキャンプPython講座の内容をもとに紹介しています。

 

 

辞書オブジェクト (dictionary object)とは

辞書とは、キーと値のペアを登録できるデータ構造です。

例えば、文章中で単語の出現回数をカウントするために辞書を用いる場合、単語をキー、出現回数を値とします。登録キー数が増えても、対応する値を高速に参照できることが特徴です。

辞書内でキーは一意です。あるキーAと値Bのペアを登録している状態で、キーAと値Cを登録すると、上書き登録になります。
 

辞書オブジェクト (dictionary object)の使い方

以下のように辞書を初期化します。
dictメソッド、もしくは{}で空の辞書を生成します。初期化時点でキーと値のペアを登録することもできます。
 

d = dict()
d = {}
d = {'abc':0, 'def':1}

 
辞書にキーと値のペアを登録する方法です。
キーの型は任意です(数値、文字列などなど)。ただし、ハッシュ可能オブジェクト(__hash__)であることが条件です。

辞書にキーでアクセスし、値を取り出す方法です。
辞書がキーを含まない場合、KeyError例外が発生します。

 

value = d[key]

 

辞書のキーを全て取り出すには、keysメソッドやforループを使います。
 

keys = d.keys()
for k in d:
  # 変数kで順番にキーを参照できる

 

他の用法については、公式のリファレンスを参照してください。
 

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実際に書いてみよう

サンプルコード

d = dict()

d['one'] = 1
d['two'] = 2
d['three'] = 3

print(d['one'])

try:
  print(d['four'])
except KeyError:
  print('キーがありません')

for k in d:
  print('%s -> %d' % (k, d[k]))

 

実行結果

1
キーがありません
one -> 1
two -> 2
three -> 3

 

解説

• はじめにdictメソッドで辞書を初期化
• 続けてone, two, threeというキーに対し、1,2,3という値を割り当
• oneというキーで辞書にアクセスし、1という値を取り出せることを確認
• fourというキーで辞書にアクセス
• 辞書はfourというキーを含まないので、KeyError例外が発生
• for文で辞書のキーに順番にアクセス
• 対応する値を取り出し表示

(注)辞書のキーに順番にアクセスする場合、登録した順になることは保証されません。今回は偶然に登録した順(one, two, three)となりました。

 

監修してくれたメンター

橋本紘希 システムインテグレータ企業勤務のシステムエンジニア。 開発実績: Javaプログラムを用いた業務用Webアプリケーションや、基幹システム用バッチアプリケーションなどの設計構築試験。

 

 

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