ApacheをPythonで利用する方法を現役エンジニアが解説【初心者向け】

ApacheをPythonで利用する方法について解説します。

そもそもPythonについてよく分からないという方は、Pythonとは何なのか解説した記事を読むとさらに理解が深まります。

 

なお本記事は、TechAcademyのオンラインブートキャンプPython講座の内容をもとに紹介しています。

 

 

Apacheとは

Apacheとは、Webサーバソフトウェアの一つです。

主にLinux環境をターゲットにしていますが、Windows上でも動作します。
モジュール機構を採用していて、認証、リバースプロキシ、アプリケーションサーバといった多様な機能を追加できます。
 

Apacheを使う手順

前提条件

この記事はCentOS7で確認した内容にもとづいています。
別のLinuxディストリビューションや、別のバージョンでは、操作方法や表示の異なる場合があります。

 

インストールする

以下のコマンドでApacheをインストールします。
 

yum install httpd

 
以下のコマンドでApacheサービスを起動、有効化します。
 

systemctl start httpd
systemctl enable httpd

 
Apacheが動作していることを確認するため、ブラウザでマシンにアクセスします。

筆者の環境ではマシンのIPアドレスが192.168.11.12のため、 http://192.168.11.12/ にアクセスします。
テスト用Webページを参照できれば、インストールは正常に完了しています。
 

Apacheを設定する

以下のパスに設定ファイルがあります。

 

/etc/httpd/conf/httpd.conf
/etc/httpd/conf.d/*.conf

 
PythonスクリプトをCGIで実行するため、以下のような設定を加えます。(設定済であれば変更不要です。)
 

ScriptAlias /cgi-bin/ "/var/www/cgi-bin/"

 
設定変更を反映するため、以下のコマンドでApacheを再起動します。

 

systemctl restart httpd

 

動作確認をする

以下の内容でCGIスクリプト /var/www/cgi-bin/hello.pyを作成します。
 

#!/usr/bin/python3

print('Content-Type: text/html')
print('')
print('Hello,World!')

 
このスクリプトは1行目でHTTP応答ヘッダ、2行目で応答ヘッダと応答本文の区切りの空白行、3行目で応答本文を出力します。

スクリプトに実行権限を付与します。
 

chmod 755 /var/www/cgi-bin/hello.py

 
CGIスクリプトにアクセスします。

http://192.168.11.12/cgi-bin/hello.py

以下のように表示されれば、CGIスクリプトは正常に動作しています。

Hello,World!

問題の発生した場合は、以下のログファイルを参照し、エラー原因を調査します。
 

/var/log/httpd/access_log
/var/log/httpd/error_log

 
以上で簡単なCGIスクリプトを作成できます。
さらに高機能なCGIスクリプトを作成するには、cgiモジュールを利用すると良いです。

 

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監修してくれたメンター

橋本紘希 システムインテグレータ企業勤務のシステムエンジニア。 開発実績: Javaプログラムを用いた業務用Webアプリケーションや、基幹システム用バッチアプリケーションなどの設計構築試験。

 

 

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