Pythonのthreadingにおける終了処理を現役エンジニアが解説【初心者向け】
初心者向けにPythonのthreadingにおける終了処理について現役エンジニアが解説しています。threadingはPythonでスレッドによる並列処理を実現することが出来ます。スレッド間の競合を防ぐために、ロックやセマフォといった同期機構もあります。
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Pythonのthreadingにおける終了処理について解説します。
そもそもPythonについてよく分からないという方は、Pythonとは何なのか解説した記事を読むとさらに理解が深まります。
なお本記事は、TechAcademyのオンラインブートキャンプPython講座の内容をもとに紹介しています。
今回は、Pythonに関する内容だね!
どういう内容でしょうか?
Pythonのthreadingにおける終了処理について詳しく説明していくね!
お願いします!
Pythonの並列処理
並列処理とは、プログラムで複数の処理を同時に扱うことです。Pythonでは並列処理を実現するための手段が複数あります。
本記事で紹介する、threadingモジュールは、スレッドによる並列処理を実現します。multiprocessingモジュールは、プロセスによる並列処理を実現します。
concurrentモジュールは並列処理のための高水準インターフェースで、スレッドとプロセスの両方を選択できます。
threadingとは
threadingは、Pythonでスレッドによる並列処理を実現するためのモジュールです。スレッド間の競合を防ぐために、ロックやセマフォといった同期機構も提供されています。
Pythonのthreadingにおける終了処理
Threadクラスを継承したクラスを作成し、runメソッド内でスレッド処理を実装します。そのクラスのインスタンスを作成し、startメソッドを呼び出すと、スレッドが開始します。
joinメソッドを呼び出すと、スレッドの終了を待ち合わせます。joinにはタイムアウトを指定できます。
タイムアウトを省略すると、スレッドが終了するまで、無限に待機します。
実際に書いてみよう
ソースコード
import random import queue import threading import time # Threadクラスを継承し、所望のスレッド処理を実装する class MyThread(threading.Thread): def __init__(self, x, y, queue): threading.Thread.__init__(self) self._x = x self._y = y self._queue = queue def run(self): self._queue.put((self._x, self._y, self._x + self._y)) time.sleep(random.randint(1, 10)) queue = queue.Queue() # 入力と計算結果を投入するためのキュー threads = [] # 生成したスレッドオブジェクトを格納するためのリスト # スレッドオブジェクトを生成し、スレッドを開始する for i in range(10): t = MyThread(random.randint(1,10), random.randint(1,10), queue) t.start() print('Thread started ', t) threads.append(t) # スレッドの終了を待ち合わせる for t in threads: t.join() # キューから計算結果を取り出し表示する while not queue.empty(): result = queue.get() print(result)
実行結果
Thread started Thread started Thread started Thread started Thread started Thread started Thread started Thread started Thread started Thread started (注: この間で10秒間程度経過する) (2, 9, 11) (2, 8, 10) (3, 9, 12) (6, 10, 16) (8, 2, 10) (8, 3, 11) (4, 8, 12) (1, 9, 10) (1, 10, 11) (4, 4, 8)
解説
サンプルとして、引数にあたえた数字を足し算する機能をスレッドを用いて実装しました。入力する数字2つの他に、計算結果を保存するためのキューをコンストラクタの引数とします。
runメソッドは1秒間から10秒間、ランダムにスリープします。スレッドを10個生成し、並列に計算を行います。全てのスレッドが完了した時点で、計算結果をまとめて表示します。
監修してくれたメンター
橋本紘希
システムインテグレータ企業勤務のシステムエンジニア。 開発実績: Javaプログラムを用いた業務用Webアプリケーションや、基幹システム用バッチアプリケーションなどの設計構築試験。 |
内容分かりやすくて良かったです!
ゆかりちゃんも分からないことがあったら質問してね!
分かりました。ありがとうございます!
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