Pythonで空の配列を判定する方法を現役エンジニアが解説【初心者向け】

Pythonで空の配列を判定する方法について解説します。

そもそもPythonについてよく分からないという方は、Pythonとは何なのか解説した記事を読むとさらに理解が深まります。

 

なお本記事は、TechAcademyのオンラインブートキャンプPython講座の内容をもとに紹介しています。

 

 

空の配列を判定する方法

複数の値をまとめて扱う仕組みをプログラミング言語では一般的に「配列」と呼びます。Pythonでは配列のことをシーケンスと呼び、以下の種類があります。

• リスト(list)
• タプル(tuple)
• レンジ(range)
• 文字列(string)

シーケンス型については公式ドキュメントも参考にしてください。

タプルとシーケンス

テキストシーケンス型

シーケンスの中で代表的なものがリストです。リストは以下のように定義します。

list_a = [1, 2, 3]
list_b = []
list_c = list(range(1, 3))
list_d = list()

これらのリストが空かどうかを判断するにはどうすれば良いのでしょうか。

 

if文で判定

1つ目はif文で判定する方法です。

Pythonは、どんな値でも「真(True)」か「偽(False)」として判定することができます。Pythonでは以下の値は偽(False)として定義されているため、それを使ってリストが空かどうかを判断することができます。

• NoneとFalse
• ゼロ
• シーケンスや、空の文字列

実際のプログラムは以下のようになります。

if list_a:
  print("list_aは空ではありません")
else:
  print("list_aは空です")
 
if list_b:
  print("list_bは空ではありません")
else:
  print("list_cは空です")

実行結果は以下のとおりです。リストが空かどうかが正しく判定されているのが分かりますね。

list_aは空ではありません
list_cは空です

 

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len関数で判定

もう1つはlen関数で判定する方法です。lenはリストなどのシーケンスの長さを取得できる関数です。len関数の使い方は以下のとおりです。

len(シーケンス)

それでは実際のプログラムを見てみましょう。

if len(list_c) > 0:
  print("list_cは空ではありません")
else:
  print("list_cは空です")
 
if len(list_d) > 0:
  print("list_dは空ではありません")
else:
  print("list_dは空です")

実行結果は以下のとおりです。

list_cは空ではありません
list_dは空です

なお、ゼロは偽(False)として定義されているため、上記のプログラムは以下のようにも記述できます。

if len(list_d):
  print("list_dは空ではありません")
else:
  print("list_dは空です")

実行結果は以下のとおりです。

list_dは空です

 

監修してくれたメンター

太田和樹（おおたかずき） ITベンチャー企業のPM兼エンジニア 普段は主に、Web系アプリケーション開発のプロジェクトマネージャーとプログラミング講師を行っている。守備範囲はフロントエンド、モバイル、サーバサイド、データサイエンティストと幅広い。その幅広い知見を生かして、複数の領域を組み合わせた新しい提案をするのが得意。 開発実績：画像認識技術を活用した駐車場混雑状況把握（実証実験）、音声認識を活用したヘルプデスク支援システム、Pepperを遠隔操作するアプリの開発、大規模基幹系システムの開発・導入マネジメント。 地方在住。仕事のほとんどをリモートオフィスで行う。通勤で消耗する代わりに趣味のDIYや家庭菜園、家族との時間を楽しんでいる。

 

 

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