Pythonのrange関数の使い方を現役エンジニアが解説【初心者向け】

Pythonのrange関数の使い方について解説します。

そもそもPythonについてよく分からないという方は、Pythonとは何なのか解説した記事を読むとさらに理解が深まります。

 

なお本記事は、TechAcademyのオンラインブートキャンプPython講座の内容をもとに紹介しています。

 

 

rangeとは

Pythonで複数の要素をまとめて扱う型をシーケンスと呼びます。

シーケンスにはいくつかの種類がありますがその中の1つがrangeです。rangeは一定の値範囲の連番を作成するのに向いたシーケンスです。

Pythonチュートリアル(公式) range

rangeの使い方は以下のとおりです。

range(開始, 終了, 増分)

開始と増分は省略可能です。また、rangeの範囲は「終了の値-1」までとなります。開始と終了を指定する場合は開始<終了になるように指定する必要があります。

増分にはマイナスの値も指定できます。その場合はrangeの範囲は「終了の値+1」までとなります。また、増分にマイナスの値を指定した場合は、開始>終了になるように指定する必要があります。

 

rangeとリスト

rangeとよく組み合わせて使用するのがリストです。リストを初期化する際、rangeを使うことで連番を効率よく作成することができます。

mylist = list(range(1, 11))

 

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rangeとfor文

もう1つ、良く使うのが繰り返し構文との組み合わせです。一定の回数繰り返したい時、rangeを使うとプログラムを効率よく記述することができます。

for i in range(1, 11):
  print(i)

 

実際に書いてみよう

今回のサンプルプログラムではrangeをリストとfor文、それぞれと組み合わせた例をご紹介します。はじめにリストとの組み合わせです。

# 引数に「終了」だけを指定
mylist1 = list(range(3))
print(mylist1)

# 引数に「開始、終了」を指定
mylist2 = list(range(1, 5))
print(mylist2)

# 引数に「開始、終了、増分」を指定
mylist3 = list(range(3, 22, 3))
print(mylist3)

# 増分にマイナスの値を指定
mylist4 = list(range(88, 0, -8))
print(mylist4)

実行結果は以下のようになります。引数の組み合わせでいろいろな表現が可能なことを確認しましょう。

[0, 1, 2]
[1, 2, 3, 4]
[3, 6, 9, 12, 15, 18, 21]
[88, 80, 72, 64, 56, 48, 40, 32, 24, 16, 8]

次はfor文との組み合わせです。

for i in range(1, 11):
   print(i)

実行結果は以下のようになります。

1
2
3
4
5
6
7
8
9
10

for文も、引数の組み合わせでいろいろな表現が可能です。引数を変えて試してみましょう!。

 

監修してくれたメンター

太田和樹（おおたかずき） ITベンチャー企業のPM兼エンジニア 普段は主に、Web系アプリケーション開発のプロジェクトマネージャーとプログラミング講師を行っている。守備範囲はフロントエンド、モバイル、サーバサイド、データサイエンティストと幅広い。その幅広い知見を生かして、複数の領域を組み合わせた新しい提案をするのが得意。 開発実績：画像認識技術を活用した駐車場混雑状況把握（実証実験）、音声認識を活用したヘルプデスク支援システム、Pepperを遠隔操作するアプリの開発、大規模基幹系システムの開発・導入マネジメント。 地方在住。仕事のほとんどをリモートオフィスで行う。通勤で消耗する代わりに趣味のDIYや家庭菜園、家族との時間を楽しんでいる。

 

 

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