PythonでローカルPC環境にWeb Serverを立ち上げる方法を現役エンジニアが解説【初心者向け】
初心者向けにPythonでローカルPC環境にWeb Serverを立ち上げる方法について現役エンジニアが解説しています。Web Serverとは、ブラウザからのリクエストに応じて、画像表示や画面を遷移したりする処理を行うプログラムのことです。MacやWindowsでWebサーバーを立ち上げてみます。
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PythonでローカルPC環境にWeb Serverを立ち上げる方法について、TechAcademyのメンター(現役エンジニア)が実際のコードを使用して、初心者向けに解説します。
Pythonについてそもそもよく分からないという方は、Pythonとは何なのか解説した記事を読むとさらに理解が深まります。
なお本記事は、TechAcademyのオンラインブートキャンプ、Python講座の内容をもとに紹介しています。
今回は、Pythonに関する内容だね!
どういう内容でしょうか?
PythonでローカルPC環境にWeb Serverを立ち上げる方法について詳しく説明していくね!
お願いします!
今回はPythonを使ってWeb Serverを立ち上げる方法を紹介します。
今では機械学習に使われている言語として有名なPythonですが、サーバーサイドの言語としても使われており、種類豊富なWebフレームワークが存在します。
今回はPythonの標準モジュールを使ってローカルのPC環境でWeb Serverを立ち上げてみます。
Web Serverとは?
Web Serverとは、ブラウザ(Chrome, Fire Foxなど)からのリクエストに応じて、画像表示をさせたり、画面を遷移したりする操作を行うマシンのことです。イメージを示すと、以下の画面の通りです。
ブラウザでURLを入力するとサーバに対してリクエストが送信されてサーバがレスポンスの画面をブラウザ上に表示させる仕組みです。
通常、サーバーはLinuxを使用したマシンが多いですが、ローカルで動作確認を行う程度であればWindowsやMacで確認することもできます。
Homebrewのインストール
それではMacのPython3上でサーバーを立ち上げるために、Python3の環境を構築します(Windowsの方はこの先のコマンドプロンプトでのWeb Serverの立ち上げ方まで進んでください。)。
そのためにまずはHomebrewをインストールします。HomebrewはMacで動作する拡張パッケージを簡単にセットアップするためのシステムです。
以下のコマンドを実行してHomebrewをインストールします。
/usr/bin/ruby -e "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/master/install)"
pyenvのインストール
Homebrewのインストールが終わったら、以下のコマンドを実行しpyenvをインストールします。
brew install pyenv
続いて、Python3系のバージョンをインストールします。今回は以下のコマンドを実行し、Python3.7をインストールします。
pyenv install 3.7.0
適当な作業ディレクトリに移動し、以下のコマンドで作業ディレクトリ上で先程インストールしたPythonのバージョンを実行します。
pyenv local 3.7.0
ローカル上でのWeb Serverの立ち上げ方(ターミナル)
先程pyenvでセットしたPythonのバージョンでWeb Serverを立ち上げるときは以下のコマンドで立ち上げが可能です。
python -m http.server 5000
数字はサーバーのポート番号を指定します。ちなみに何も指定しない場合は8000番ポートでこのサーバーが動作します。ブラウザを立ち上げて【localhost:5000】と入力すると、以下のようにブラウザ上にディレクトリの一覧が出力されます。
ローカル上でのWeb Serverの立ち上げ方(コマンドプロンプト)
Windowsの方はpyenvを使わずに、こちらのリンクからPythonをインストールして環境を構築します(既にパソコンでPython3系の環境が動作する場合はこの手順は不要です)。
コマンドプロンプトを立ち上げて【python -version】と入力し、Pythonのバージョンが表示されたらPythonがコマンドラインで動作します。
それではターミナルの時と同様に以下のコマンドを実行し、Web Serverを立ち上げてみます。
python -m http.server 5000
ブラウザ上で【localhost:5000】と入力すると、以下のようにブラウザ上にディレクトリの一覧が出力されます。
実際にローカルPC環境でWeb Serverを立ち上げてみよう
それでは、Web Serverを立ち上げてHTMLファイル表示させてみます。適当な作業ディレクトリに移動し、以下のコマンドを実行します。
python -m http.server 5000
続いてテキストエディタを開き、以下のHTMLファイルを作成し、サーバーを動作させている作業ディレクトリ上に保存します。
ファイル名は【index.html】とします。
<html> <body> <h1>Hello World!</h1> Success! </body> </html>
保存したらブラウザを立ち上げて【localhost:5000】と入力して、先程作成したHTMLの画面が出力されたらサーバーが正常に機能しています。
まとめ
今回は簡単にPythonでWeb Serverを立ち上げる方法を紹介してきました。
今回紹介した方法で静的サイトの動作確認をローカルで行うことができます。また、実際に手元のパソコンでローカルサーバーを立ち上げることで、このブログを始めみなさんが普段使うwebアプリケーションの仕組みを知ることが出来て、勉強になると思います。
監修してくれたメンター
メンター三浦
モバイルゲームを運用している会社のエンジニアをしています。趣味でWEB開発やクラウドコンピューティングもやっており、ソフトもハードもなんでもやります。 TechAcademyジュニアではPythonロボティクスコースを担当しています。好きな言語はPython, Node.js。 |
内容分かりやすくて良かったです!
ゆかりちゃんも分からないことがあったら質問してね!
分かりました。ありがとうございます!
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