PHPのuseキーワードで名前空間を使う方法を現役エンジニアが解説【初心者向け】

PHPのuseキーワードで名前空間を使う方法について、TechAcademyのメンター（現役エンジニア）が実際のコードを使用して初心者向けに解説します。

 

PHPについてそもそもよく分からないという方は、PHPとは何なのか解説した記事を読むとさらに理解が深まるでしょう。

 

なお本記事は、TechAcademyのオンラインブートキャンプPHP/Laravel講座の内容をもとに紹介しています。

 

 

名前空間とは

名前空間とは、例えるなら、クラス名や関数名に苗字をつけてあげる作業です。

PHPでは、名前空間を使用しない場合、同名のクラス名や関数名をつけることができません。同名であるために、どちらを実行したらいいかPHPが判別できないからです。

もし、名前空間のない、同名のクラス名や関数名が２つ以上存在した場合、実行時に、エラーとなります。

この問題は、名前空間をクラス名や関数名に付与することで解決することができます。実際に名前空間を付与するにはnamespaceキーワードを使用します。

実際に関数名に名前空間を付与した例を見てみましょう。

【sato.php】

<?php
namespace sato;
function getName() {
 return '佐藤たかし';
}

【suzuki.php】

<?php
namespace suzuki;
function getName() {
 return '鈴木たかし';
}

【call.php】

<?php
require_once 'sato.php';
require_once 'suzuki.php';
echo satogetName();

上記の例の実行結果は「佐藤たかし」が出力されます。

useキーワードの使い方

useキーワードを使用することで、名前空間の同名をつけて取り込んだり（インポート）、名前空間の記述を短くして別名（エイリアス）をつけて使用することができます。

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実際に書いてみよう

それでは、namespaceキーワードを使用して名前空間を作り、それをuseキーワードで取り込む例を見てみましょう。

まずは、useキーワードのインポートの使用例です。

【sato.php】

<?php
namespace asiajapankantotokyo;
class sato {
   public function getName() {
      return '佐藤たかし';
   }
}

【call.php】

<?php
require_once 'sato.php';
use asiajapankantotokyo;

$a = new sato;
echo $a->getName();

結果は「佐藤たかし」と出力され、sato.phpをuseキーワードでインポートされていることが分かります。

次にuseキーワードのエイリアスの使用例です。

【sato.php】

<?php
namespace asiajapankantotokyo;
class sato {
   public function getName() {
      return '佐藤たかし';
   }
}

【call.php】

<?php
require_once 'sato.php';
use asiajapankanto as area;

$a = new areatokyosato;
echo $a->getName();

asキーワードのあとにエイリアス「area」を使用と別名を使用することで、asiajapankantoという名前空間が「area」という別名に置き換わります。

執筆してくれたメンター

平野大輝（ひらのだいき） スキル：PHP・Java・JavaScriptを用いて様々なアプリを開発するWebエンジニア。

 

 

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