Rubyで範囲オブジェクトを使う方法を現役エンジニアが解説【初心者向け】
初心者向けにRubyで範囲オブジェクトを使う方法について現役エンジニアが解説しています。範囲オブジェクトとはオブジェクトの一種で、範囲を表現することが出来て、繰り返し文などで使用する事が出来ます。範囲演算子である..(ピリオド2つ、あるいは3つ)を使って範囲オブジェクトを作成します。
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Rubyで範囲オブジェクトを使う方法について、TechAcademyのメンター(現役エンジニア)が実際のコードを使用して初心者向けに解説します。
Rubyについてそもそもよく分からないという方は、Rubyとは何なのか解説した記事を読むとさらに理解が深まります。
なお本記事は、TechAcademyのオンラインブートキャンプ、Ruby講座の内容をもとに紹介しています。
今回は、Rubyに関する内容だね!
どういう内容でしょうか?
Rubyで範囲オブジェクトを使う方法について詳しく説明していくね!
お願いします!
オブジェクトとは
Rubyのように操作手順よりも「操作対象(オブジェクト)」に重点を置いた設計になっている言語のことを「オブジェクト指向言語」といいます。Rubyの世界ではすべてが「オブジェクト」になります。そして「オブジェクト」はなにかしらのクラスに属しています。
文字列は String クラスに、整数は Integer クラスに、配列は Array クラスに。
puts "str".class #=> string puts 3.class #=> Integer puts [1,2,3].class #=> Array puts (1..3).class #= Range
そして今回扱う「範囲」もオブジェクトでありRangeクラスに属しています。
「範囲」とだけ表現すると混乱してしまうので、あえて「範囲オブジェクト」と表される傾向があります。
range(範囲)を使うメリットと使われるケース
範囲オブジェクトを使用することで、簡単に「連続する値」を作ることができます。
範囲オブジェクトを使う方法
以下のように範囲演算子(..)を使って記述します。
(開始する値..終了する値)
ピリオド3つ(…)の範囲演算子もあります。
この場合は終端を含まない範囲となります。
(開始する値...終了する値)
実際に書いてみよう
# 1~5までの範囲を作成し、「範囲」内の値を表示します。 (1..5).each do |v| puts v end # aからdまでの範囲を作成し、「範囲」内の値を表示します。 ("a".."d").each do |v| puts v end # 範囲演算子(..)の場合は終端を含みます。 # 要素のサイズは終端を含むので 10 となります。 puts (1..10).size #=> 10 # 範囲演算子(..)の場合は終端を含みます。 # 要素のサイズは終端を含まないので 9 となります。 puts (1...10).size #=> 9 __END__
実行結果
1 2 3 4 5 a b c d 10 9
まとめ
まとめてみましょう。
- 範囲オブジェクトは範囲演算子(..)または(…)を使って作成します
- 範囲演算子(..)の場合は終端を含みます
- 範囲演算子(…)の場合は終端を含みません
範囲Rangeを使うことで、簡単に連続する値を処理することができましたね。どんどん活用していきましょう。
筆者プロフィール
メンター古川さん
Rubyが得意で、Webエンジニアとして最上流から最下流までセルフスターターとして活躍してきました。 近年 セミリタイアし、フリーランスとして適度に働きながら穏やかな生活を楽しでいます。 |
内容分かりやすくて良かったです!
ゆかりちゃんも分からないことがあったら質問してね!
分かりました。ありがとうございます!
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