Rubyでtrimを使って文字列の空白を削除する方法を現役エンジニアが解説【初心者向け】

Rubyでtrimを使って文字列の空白を削除する方法について、TechAcademyのメンター（現役エンジニア）が実際のコードを使用して初心者向けに解説します。

Rubyについてそもそもよく分からないという方は、Rubyとは何なのか解説した記事を読むとさらに理解が深まります。

 

なお本記事は、TechAcademyのオンラインブートキャンプ、Ruby講座の内容をもとに紹介しています。

 

trimとは

JavaやPHPやエクセル関数などでtrimを使うと文字列の先頭や末尾にある空白を除去できます。ここで重要なことをお伝えしなければいけません。Rubyにはtrimというメソッドはありません。stripという文字列の先頭や末尾にある空白を除去するメソッドがありますので、「代わりにstripメソッドを使いましょう」といのが最適解になります。

それでもRubyでtrimを使いたいんだ！trimじゃなきゃ嫌なんだ！trim以外はありえない！というひとのために、 Rubyでtrimを使えるようにしてみましょう。

trimを使って文字列の空白を削除する方法

alias_methodを使ってstripと等価のtrimメソッドを作ります。文字列またはシンボルで引数を指定します。

alias_method( "新メソッド名", "オリジナルメソッド名")

「ショートカットを別名で作成する」ようなイメージです。既存のクラスを開いて機能を拡張したり書き換えたりすることを「モンキーパッチ」と呼びますが、これはあまり褒められた行為ではないので注意しましょう。

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実際に書いてみよう

# 標準クラスの文字列クラス( String )を開いて拡張します。
# strip メソッドと同機能の trim メソッドを使えるようにします。
class String
  alias_method( "trim", "strip" )
end
# 先頭と末尾の空白（半角スペース）を除去してくれます。
# strip メソッドも今まで通り使えます。
str = " abc "
p str.trim #=> "abc"
p str.strip #=> "abc"
# 先頭と末尾の改行コードを除去してくれます。
str = "nabcrn"
p str.trim #=> "abc"
# 先頭と末尾のタブ(t)を除去してくれます。
str = " abc "
p str.trim #=> "abc"
# 先頭と末尾に空白や改行コードなどが混ざって存在してもすべて除去してくれます。
str = " abc rnvt"
p str.trim #=> "abc"
# 全角スペースは除去してくれません。
# 全角スペースを半角スペース2つに変換してから trim メソッドを使用すれば除去できます。
str = "　abc"
p str.trim #=> "　abc"
p str.gsub(/　/," ").trim #=> "abc"
__END__

 

実行結果

"abc"
"abc"
"abc"
"abc"
"abc"
"　abc"
"abc"

 

まとめ

これでRubyでもtrimメソッドを使えるようになりました。かなり強引な方法ですね。普通にstripメソッドを活用するのがいいでしょう。

筆者プロフィール

メンター古川さん Rubyが得意で、Webエンジニアとして最上流から最下流までセルフスターターとして活躍してきました。 近年セミリタイアし、フリーランスとして適度に働きながら穏やかな生活を楽しでいます。

 

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