PythonでCSVデータをdict型として読み込む方法を現役エンジニアが解説【初心者向け】
初心者向けにPythonでCSVデータをdict型として読み込む方法について現役エンジニアが解説しています。dict型は辞書型とも呼ばれるデータの形式をcsvモジュールのDictReader関数を使うことで、dict型として読み込めます。
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監修してくれたメンター
nakamoto
PythonでCSVデータをdict型として読み込む方法について、テックアカデミーのメンター(現役エンジニア)が実際のコードを使用して初心者向けに解説します。
PythonでCSVデータをdict型として読み込むことで、CSVデータをキーと値のペアを1つの要素として扱うことができます。
実務でも、dict型のキーと値のペアを1つの要素として管理して、名簿管理の実装をするので、ぜひ学習してみてください。
目次
そもそもPythonについてよく分からないという方は、Pythonとは何なのか解説した記事を読むとさらに理解が深まります。
今回は、Pythonに関する内容だね!
どういう内容でしょうか?
PythonでCSVデータをdict型として読み込む方法について詳しく説明していくね!
お願いします!
dict型とは
dict型とは、辞書型とも呼ばれるデータの形式のことです。
dict型では、キー(key)と値(value)のペアを1つの要素としてデータを管理しています。
複数のデータを保持するため、リスト型と似ているものの、データ構造は異なります。
[list型]
list_data = [値1,値2,値3]
[dict型]
dict_data = {キー1: 値1, キー2:値2, キー3:値3}
dict型を使用する際の注意点として、キーになる部分は同じ値が使用できません。
CSVモジュールのDictReader関数について
CSVモジュールのDictReader関数は、CSVデータをdict型で返す関数です。
通常CSVデータをCSVモジュールのReader関数で読み込むとlist型で返されます。
DictReder関数を使用すれば、その後の処理がしやすいことや、その後のコード実装が楽になります。
DictReader関数は下記文法で使用可能です。
csv.DictReader('open状態のcsvファイル','ヘッダー情報')
実際に書いてみよう
今回サンプルコードで使用するCSVデータはこちらからダウンロードしましょう。
ダウンロードしたら、629.txtというファイル名ですので、629.csvというファイル名に変更してください。
それでは、DictReader関数の使い方について、サンプルコードを例に実際に記述します。
今回のサンプルコードでは、基本としてDictReader関数を使用して開いたCSVファイルの中身を、1行ずつdict型で出力するプログラムです。
さらに、応用編としてDictReader関数を使用し、開いたCSVファイルの中身をdict型でキーを指定して指定して出力するプログラムを作成します。
サンプルコード
# -*- coding: utf-8 -*-
import csv
# Headerを設定する
csv_header = ['生徒番号','名前','名前フリガナ']
# 基本編
print('<<基本編>>')
with open('/content/629.csv', 'r',encoding="utf-8_sig") as f:
# DictReaderと共にHeaderを渡すことで辞書形式で返す。
# 取得したデータを1行ずつ出力。
for row in csv.DictReader(f, csv_header):
print(row)
# 応用編
print('<<応用編>>')
with open('/content/629.csv', 'r',encoding="utf-8_sig") as f:
# キーを指定して名前だけ出力。
for row in csv.DictReader(f, csv_header):
print(row['名前'])
実行結果
解説
それぞれのコードの詳細をみていきましょう。
import CSVでは、CSVファイルを扱うためのCSVモジュールをインポートしています。
csv_header = [‘生徒番号’,’名前’,’名前フリガナ’]では、CSVのヘッダー情報を指定しています。
print(‘<<基本編>>’)では、基本編という表示をしています。
with open(‘/content/629.csv’, ‘r’,encoding=”utf-8_sig”) as f:では、with openメソッドを利用して、629.csvというファイルを、utf-8で開いて、変数fという名称で利用できるようにしています。
for row in csv.DictReader(f, csv_header):では、for文を利用して、変数fに格納されたデータとcsv_header情報を利用して、DictReaderメソッドを利用してdict形式にして、変数rowに代入しています。
print(row)では、変数rowを表示しています。
表示結果は次の通り、dict型で読み込まれたCSVデータが1行ずつ表示されています。
OrderedDict([('生徒番号', '401'), ('名前', '臼井 敬志'), ('名前フリガナ', 'ウスイ ケイジ')])
OrderedDict([('生徒番号', '402'), ('名前', '下田 優香'), ('名前フリガナ', 'シモダ ユウカ')])
OrderedDict([('生徒番号', '403'), ('名前', '黒木 光善'), ('名前フリガナ', 'クロキ ミツヨシ')])
OrderedDict([('生徒番号', '404'), ('名前', '丸山 真志'), ('名前フリガナ', 'マルヤマ マサシ')])
OrderedDict([('生徒番号', '405'), ('名前', '菊池 清名'), ('名前フリガナ', 'キクチ セイナ')])
print(‘<<応用編>>’)では、応用編を表示しています。
with open(‘/content/629.csv’, ‘r’,encoding=”utf-8_sig”) as f:では、with openメソッドを利用して、629.csvというファイルを、utf-8で開いて、変数fという名称で利用できるようにしています。
for row in csv.DictReader(f, csv_header):では、変数fと、csv_header情報利用して、DictReaderメソッドを利用してdict形式にして、変数rowに代入しています。
print(row[‘名前’])では、名前というkeyで指定したrowデータを表示しています。
表示結果は次の通り、dict型で読み込まれたCSVデータが1行ずつ出力されていることが確認できます。
臼井 敬志
下田 優香
黒木 光善
丸山 真志
菊池 清名
まとめ
今回は、PythonでCSVデータをdict型として読み込む方法についてみてきました。
データのインポート処理は、その後取り込んだデータをどのように使うかに応じて適切な形式へ整形する必要があります。
dict型で読み込むことで、keyとvalueを利用したデータの取り扱いが可能になりました。
Pythonでwith構文を使う方法も参考にしてみてください。
PythonでCSVデータをdict型として読み込む方法がよく分かったので良かったです!
ゆかりちゃんも分からないことがあったら質問してね!
分かりました。ありがとうございます!
Pythonを学習中の方へ
これで解説は終了です、お疲れさまでした。
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