KotlinでAndroidアプリのlistviewを実装する方法を現役エンジニアが解説【初心者向け】
初心者向けにKotlinでAndroidアプリのlistviewを実装する方法について現役エンジニアが解説しています。ListViewは複数の要素を一覧で表示するUI部品です。一覧表示で使われています。表示するデータ、内部処理を実行するAdapter、画面に表示するUI部品を設定する方法を解説します。
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KotlinでAndroidアプリのlistviewを実装する方法について、TechAcademyのメンター(現役エンジニア)が実際のコードを使用して初心者向けに解説します。
初心者向けにKotlinの入門向けサイトをまとめた記事もありますので読んでみてください。
なお本記事は、TechAcademyのオンラインブートキャンプ、Androidアプリ開発講座の内容をもとに作成しています。
今回は、Androidアプリ開発に関する内容だね!
どういう内容でしょうか?
KotlinでAndroidアプリのlistviewを実装する方法について詳しく説明していくね!
お願いします!
目次
ListViewの概要と利用例
ListViewは複数の要素を一覧で表示するUI部品です。似たような部品にRecyclerViewがあります。どちらもニュースアプリやレシピアプリなど一覧表示があるアプリで使われています。
基本的な実装手順
ListViewの実装には3つの要素が必要です。
- 表示するデータ:一覧表示するデータです。配列で保持します
- Adapter:データとListViewを結びつける要素です。内部で一覧表示するデータを保持します。ListView1行1行の描画やイベント発生時の処理を行うなど、ListViewを使用する際に中核となる役割を果たします
- ListView:画面に表示するUI部品です。画面表示の役割を担当します
実際に書いてみよう
今回のサンプルプログラムではListViewの実装方法を確認します。
事前にプロジェクトを「Empty Activity」で新規作成しておきます。はじめにレイアウトファイルにListViewを配置します。
activity_main.xml
<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?> <androidx.constraintlayout.widget.ConstraintLayout xmlns:android="http://schemas.android.com/apk/res/android" xmlns:app="http://schemas.android.com/apk/res-auto" xmlns:tools="http://schemas.android.com/tools" android:layout_width="match_parent" android:layout_height="match_parent" tools:context=".MainActivity"> <ListView android:id="@+id/listView" android:layout_width="match_parent" android:layout_height="match_parent" app:layout_constraintBottom_toBottomOf="parent" app:layout_constraintLeft_toLeftOf="parent" app:layout_constraintRight_toRightOf="parent" app:layout_constraintTop_toTopOf="parent" /> </androidx.constraintlayout.widget.ConstraintLayout>
次にMainActivityのonCreate関数にソースコードを追記します。全体は以下のようになります。
override fun onCreate(savedInstanceState: Bundle?) { super.onCreate(savedInstanceState) setContentView(R.layout.activity_main) // Adapterに渡す配列を作成します val data = arrayOf("パンダ", "ダチョウ", "ウミガメ", "メダカ") // adapterを作成します val adapter = ArrayAdapter( this, android.R.layout.simple_list_item_1, data ) // adapterをlistViewに紐付けます。 listView.adapter = adapter }
ソースコードの説明をします。はじめに一覧表示するデータを配列で作成します。
// Adapterに渡す配列を作成します val data = arrayOf("パンダ", "ダチョウ", "ウミガメ", "メダカ")
次にAdapterを作成します。Adapterにはいくつかの種類があります。今回は配列用のArrayAdapterを使用します。
// adapterを作成します val adapter = ArrayAdapter( this, android.R.layout.simple_list_item_1, data )
最後にAdapterとListViewの紐付けを行います。
// adapterをlistViewに紐付けます。 listView.adapter = adapter
実行結果は以下のとおりです。
クリック処理を追加してみよう
次にListViewの行をクリックされた時の処理を追加してみましょう。クリックされた時の処理はsetOnItemClickListenerで記述します。onCreate関数の最後に以下の内容を追記しましょう。
// listViewの行がクリックされた時のイベントリスナー listView.setOnItemClickListener {parent, view, position, id -> // listViewのクリックされた行のテキストを取得 val item = (view.findViewById<TextView>(android.R.id.text1)).text // トーストで表示する Toast.makeText(applicationContext, item, Toast.LENGTH_LONG).show() }
実行結果は以下のとおりです。クリックした行の内容がトーストで表示されることを確認しましょう。
まとめ
今回の記事ではListViewの使い方について学習しました。
監修してくれたメンター
太田和樹(おおたかずき)
ITベンチャー企業のPM兼エンジニア。 普段は主に、Web系アプリケーション開発のプロジェクトマネージャーとプログラミング講師を行っている。守備範囲はフロントエンド、モバイル、サーバサイド、データサイエンティストと幅広い。その幅広い知見を生かして、複数の領域を組み合わせた新しい提案をするのが得意。 開発実績:画像認識技術を活用した駐車場混雑状況把握(実証実験)、音声認識を活用したヘルプデスク支援システム、Pepperを遠隔操作するアプリの開発、大規模基幹系システムの開発・導入マネジメント。 地方在住。仕事のほとんどをリモートオフィスで行う。通勤で消耗する代わりに趣味のDIYや家庭菜園、家族との時間を楽しんでいる。 |
内容分かりやすくて良かったです!
ゆかりちゃんも分からないことがあったら質問してね!
分かりました。ありがとうございます!
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