Kotlinの関数名の頭にある「::」とは何かを現役エンジニアが解説【初心者向け】
初心者向けにKotlinの関数名の頭にある「::」とは何かについて現役エンジニアが解説しています。「::」はKotlinでクラスリテラルを指定する記述方法です。クラスリテラルを評価した結果をクラスオブジェクトと呼びます。他の画面を起動することを例にクラスオブジェクトの使い方を確認します。
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Kotlinの関数名の頭にある「::」とは何かについて、TechAcademyのメンター(現役エンジニア)が実際のコードを使用して初心者向けに解説します。
初心者向けにKotlinの入門向けサイトをまとめた記事もありますので読んでみてください。
なお本記事は、TechAcademyのオンラインブートキャンプ、Androidアプリ開発講座の内容をもとに作成しています。

今回は、Androidアプリ開発に関する内容だね!

どういう内容でしょうか?

Kotlinの関数名の頭にある「::」とは何かについて詳しく説明していくね!

お願いします!
目次
「::」の意味
「::」はKotlinでクラスリテラル(Class Literals)を指定する記述方法です。
クラスリテラルはJavaの言語仕様です。Kotlinが登場する前はAndroidアプリはJavaで開発されていました。KotlinはJavaと互換性があり現在でも多くのJavaのライブラリが使用されています。それらのライブラリの引数としてクラスオブジェクトを使用する場合にクラスリテラルが用いられます。
参考までに、クラスリテラルについては以下で記述されています(英語)。
Java language Specification – 15.8.2 Class Literals
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クラスオブジェクトとは
クラスリテラルを評価した結果を「クラスオブジェクト」と呼びます。
Kotlinではクラスリテラルを以下のように「クラス名::class.java」と記述します。
クラス名::class.java
Javaでは「クラス名.class」と記述します。
クラス名.class
クラスオブジェクトを取得してみよう
クラスオブジェクトを最も多く使用する場面はインテント(Intent )です。今回のサンプルプログラムではインテントで他の画面を起動することを例に、クラスオブジェクトの使い方を確認します。
プロジェクトを「Empty Activity」で新規作成し、新たに「SubActivity」をEmpty Activityで追加します。追加したらソースコードを以下のように変更します。
AndroidManifest.xml
SubActivity の記述に「android:parentActivityName=”.MainActivity”」を追記します。
<activity android:name=".SubActivity" android:parentActivityName=".MainActivity"></activity>
activity_main.xml
<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?> <androidx.constraintlayout.widget.ConstraintLayout xmlns:android="http://schemas.android.com/apk/res/android" xmlns:app="http://schemas.android.com/apk/res-auto" xmlns:tools="http://schemas.android.com/tools" android:layout_width="match_parent" android:layout_height="match_parent" tools:context=".MainActivity"> <Button android:id="@+id/button" android:layout_width="wrap_content" android:layout_height="wrap_content" android:text="SubActivityを起動" app:layout_constraintBottom_toBottomOf="parent" app:layout_constraintLeft_toLeftOf="parent" app:layout_constraintRight_toRightOf="parent" app:layout_constraintTop_toTopOf="parent" /> </androidx.constraintlayout.widget.ConstraintLayout>
activity_sub.xml
<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?> <androidx.constraintlayout.widget.ConstraintLayout xmlns:android="http://schemas.android.com/apk/res/android" xmlns:app="http://schemas.android.com/apk/res-auto" xmlns:tools="http://schemas.android.com/tools" android:layout_width="match_parent" android:layout_height="match_parent" tools:context=".SubActivity"> <TextView android:layout_width="wrap_content" android:layout_height="wrap_content" android:text="SubActivity" app:layout_constraintBottom_toBottomOf="parent" app:layout_constraintLeft_toLeftOf="parent" app:layout_constraintRight_toRightOf="parent" app:layout_constraintTop_toTopOf="parent" /> </androidx.constraintlayout.widget.ConstraintLayout>
MainActivity
onCreateを以下のように変更します。
override fun onCreate(savedInstanceState: Bundle?) { super.onCreate(savedInstanceState) setContentView(R.layout.activity_main) button.setOnClickListener { // :: クラスオブジェクト val classObj = SubActivity::class.java // クラスオブジェクトを表示 Log.d("kotlin", "「${classObj}」") val intent = Intent(this, classObj) startActivity(intent) } }
実行結果は以下のとおりです。
ボタンをクリックすると SubActivity が起動します。
その際、Logcatにクラスオブジェクトの内容も表示されています。 Android StudioのLogcatで確認しましょう。
D/kotlin: 「class com.example.classliterals.SubActivity」
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まとめ
今回の記事ではクラスオブジェクトについて学習しました。
監修してくれたメンター
太田和樹(おおたかずき)
ITベンチャー企業のPM兼エンジニア。 普段は主に、Web系アプリケーション開発のプロジェクトマネージャーとプログラミング講師を行っている。守備範囲はフロントエンド、モバイル、サーバサイド、データサイエンティストと幅広い。その幅広い知見を生かして、複数の領域を組み合わせた新しい提案をするのが得意。 開発実績:画像認識技術を活用した駐車場混雑状況把握(実証実験)、音声認識を活用したヘルプデスク支援システム、Pepperを遠隔操作するアプリの開発、大規模基幹系システムの開発・導入マネジメント。 地方在住。仕事のほとんどをリモートオフィスで行う。通勤で消耗する代わりに趣味のDIYや家庭菜園、家族との時間を楽しんでいる。 |

内容分かりやすくて良かったです!

ゆかりちゃんも分からないことがあったら質問してね!

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