Androidアプリ開発言語のJavaとKotlinを現役エンジニアが比較【初心者向け】
初心者向けにAndroidアプリ開発言語のJavaとKotlinの比較について現役エンジニアが解説しています。KotlinはAndroidアプリの開発言語に採用されているJava言語と100%の互換性があるプログラミング言語です。JavaとKotlinそれぞれの違いやメリット、使い方などを比較して解説します。
テックアカデミーマガジンは受講者数No.1のプログラミングスクール「テックアカデミー」が運営。初心者向けにプロが解説した記事を公開中。現役エンジニアの方はこちらをご覧ください。 ※ アンケートモニター提供元:GMOリサーチ株式会社 調査期間:2021年8月12日~8月16日 調査対象:2020年8月以降にプログラミングスクールを受講した18~80歳の男女1,000名 調査手法:インターネット調査
Androidアプリ開発言語のJavaとKotlinについて、TechAcademyのメンター(現役エンジニア)が実際のコードを使用して初心者向けに解説します。
初心者向けにKotlinの入門向けサイトをまとめた記事もありますので読んでみてください。
なお本記事は、TechAcademyのオンラインブートキャンプ、Androidアプリ開発講座の内容をもとに作成しています。
今回は、Androidアプリ開発に関する内容だね!
どういう内容でしょうか?
Androidアプリ開発言語のJavaとKotlinの比較について詳しく説明していくね!
お願いします!
目次
Java, Kotlinの特徴の比較
Kotlinは2017年末にAndroid アプリ開発用として採用された言語です。Kotlinには以下のようなメリットがあります。
コードを簡潔に記述できる
Javaと比較して約半分程度のコード量で済む印象があります。言語仕様としても型を推論する機能やクラスの定義などが簡潔に行えるよう工夫されています。
Null安全
KotlinではNullを許容する型としない型が明確に分けられています。これによりプログラムを実行した際に「不本意にNullとなる」問題をソースコード記述段階で発見することができ、不具合の発生を抑制できます。
定数と変数の分離
定数はvalで、変数はvarで定義します。プログラミングでは値を変更する可能性が無いものは定数として定義したほうが不具合を抑制できます。
Javaと100%の互換性
Kotlin は実行時に一旦 Java のソースコードに変換されます。つまりJavaと100%の互換性があるということです。またAndroid StudioではJavaのソースコードをKotilinに変換する機能も用意されています。
Javaの良いところを踏まえつつ、最新の言語仕様を取り込んで開発しやすくしたのがKotlinです。
Javaで開発するメリット
Javaは最も多く使用されているプログラミング言語の1つです。Androidアプリだけでなく、バックエンドやIoT機器など、多くの開発現場で使用されています。
案件に関わりやすい
上記のとおり、JavaはAndroidアプリの開発だけでなく、広く開発現場で使用されています。実際に案件も多く、Javaを覚えておくと、仕事に困ることは少ないでしょう。
また企業の会計システムなど大規模な開発には標準的にJavaが使用されています。大規模開発やプロジェクト管理に興味があるのであれば、ぜひとも習得しておきたい言語と言えます。
習得しやすい
システム開発会社の新入社員研修においてJavaは多く採用されています。また市販の書籍やインターネット上の情報量なども圧倒的であり、非常に習得しやすい言語と言えるでしょう。最初に覚える言語としても向いています。
Kotlinで開発するメリット
KotlinはAndroidアプリの開発現場を中心に使用されています。また生産性の高さや100%のJava互換性からバックエンドの開発などにも使用されはじめています。
生産性が高い
Kotlinで開発する最大のメリットは生産性です。
Javaと比較して効率よく開発を行えるように工夫されており、習熟者であれば2倍以上の生産性をあげられるとも言われています。
他のモダン言語の習得が容易
Kotlinは比較的新しい言語であり、言語仕様がモダンであることもメリットの1つです。
先にあげた型推論やNull安全などの機能は開発作業に大いに役立つでしょう。またその他のモダン言語、たとえばswiftなども言語仕様がKotlinに似ているため習得しやすいというのもメリットです。
まとめ
今回の記事ではJavaとKotlinの違い、それぞれのメリットについて学習しました。
監修してくれたメンター
太田和樹(おおたかずき)
ITベンチャー企業のPM兼エンジニア。 普段は主に、Web系アプリケーション開発のプロジェクトマネージャーとプログラミング講師を行っている。守備範囲はフロントエンド、モバイル、サーバサイド、データサイエンティストと幅広い。その幅広い知見を生かして、複数の領域を組み合わせた新しい提案をするのが得意。 開発実績:画像認識技術を活用した駐車場混雑状況把握(実証実験)、音声認識を活用したヘルプデスク支援システム、Pepperを遠隔操作するアプリの開発、大規模基幹系システムの開発・導入マネジメント。 地方在住。仕事のほとんどをリモートオフィスで行う。通勤で消耗する代わりに趣味のDIYや家庭菜園、家族との時間を楽しんでいる。 |
内容分かりやすくて良かったです!
ゆかりちゃんも分からないことがあったら質問してね!
分かりました。ありがとうございます!
TechAcademyでは、初心者でも最短4週間で、Kotlinの技術を使ってAndroidアプリ開発を習得できる、オンラインブートキャンプを開催しています。
また、現役エンジニアから学べる無料体験も実施しているので、ぜひ参加してみてください。