Pythonのsort関数でソートする範囲を指定する方法を現役エンジニアが解説【初心者向け】

Pythonのsort関数でソートする範囲を指定する方法について、TechAcademyのメンター（現役エンジニア）が実際のコードを使用して、初心者向けに解説します。

 

Pythonについてそもそもよく分からないという方は、Pythonとは何なのか解説した記事を読むとさらに理解が深まります。

 

なお本記事は、TechAcademyのオンラインブートキャンプ、Python講座の内容をもとに紹介しています。

 

 

目次

1. sort関数とは
2. ソートする範囲を指定する方法
3. 実際に書いてみよう
4. まとめ

 

sort関数とは

Pythonには複数の要素をまとめて扱うことが出来るリストやタプルなどの「シーケンス」があります。シーケンスには文字列も含まれます。

複数の要素を並べ替えすることをソートと呼びます。Pythonでソートを行うにはsort関数とsorted関数があります。
 

sort関数

シーケンスをソートする関数です。もとのシーケンス自体がソート後の内容で変更されます。もとのシーケンスが変更されるため、sort関数は破壊的処理と呼ばれます。sort関数は主にリストで用いられます。

Python標準ライブラリ – sort関数
 

sorted 関数

もとのシーケンスの内容を更新せず、ソートした新たなシーケンスを作成して返す関数です。もとのシーケンスは変更されないため、sorted関数は非破壊的処理と呼ばれます。sorted関数はリストだけでなく文字列やタプルなどでも用いることができます。

Python標準ライブラリ – sorted関数
 

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ソートする範囲を指定する方法

ソートする範囲を指定するにはスライスを使用します。

スライスの記述方法は以下のとおりです。

リスト[開始: 終了: 増分]

 

実際に書いてみよう

今回のサンプルプログラムではsort関数の使い方とソートする範囲を指定する方法を確認します。はじめはsort関数についてです。

listA = [3, 4, 8, 1, 6, 10, 2, 9, 5, 7]
listA.sort()
print(listA)

実行結果は以下のとおりです。

[1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9, 10]

次にソートする範囲を指定してみましょう。 スライスとsort関数を使用すると以下のような書き方になります。

listB = [3, 4, 8, 1, 6, 10, 2, 9, 5, 7]
listC = listB[:5]
listC.sort()
listD = listC + listB[5:]
print(listD)

実行結果は以下のとおりです。前半5要素のみソートされていることが確認できます。

[1, 3, 4, 6, 8, 10, 2, 9, 5, 7]

最後に sorted 関数を使用した方法を確認してみましょう。

listB = [3, 4, 8, 1, 6, 10, 2, 9, 5, 7]
listC = sorted(listB[:5]) + listB[5:]
print(listC)

実行結果は以下のとおりです。スライスと sort 関数を使用した方法と同じ結果が得られました。

[1, 3, 4, 6, 8, 10, 2, 9, 5, 7]

 

まとめ

今回の記事ではsort関数でソートする範囲を指定する方法を学習しました。
 

監修してくれたメンター

太田和樹（おおたかずき） ITベンチャー企業のPM兼エンジニア。 普段は主に、Web系アプリケーション開発のプロジェクトマネージャーとプログラミング講師を行っている。守備範囲はフロントエンド、モバイル、サーバサイド、データサイエンティストと幅広い。その幅広い知見を生かして、複数の領域を組み合わせた新しい提案をするのが得意。 開発実績：画像認識技術を活用した駐車場混雑状況把握（実証実験）、音声認識を活用したヘルプデスク支援システム、Pepperを遠隔操作するアプリの開発、大規模基幹系システムの開発・導入マネジメント。 地方在住。仕事のほとんどをリモートオフィスで行う。通勤で消耗する代わりに趣味のDIYや家庭菜園、家族との時間を楽しんでいる。

 

 

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