Photoshopで360度パノラマ写真を作成する方法【初心者向け】
Photoshopで360度【パノラマ写真】を作成する方法を初心者向けに解説した記事です。Photoshopでは、写真の素材があれば「Photomerge」という機能を使って簡単にパノラマ写真に加工することができます。
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Photoshopでは、撮影が難しいパノラマ写真を編集によって簡単に作成することができます。
使うのは、「Photomerge」という自動合成機能。簡単な手順で複数の写真からパノラマ写真を生成することができるので、その方法を紹介します。
なお本記事は、TechAcademyのオンラインPhotoshop講座のカリキュラムをもとに執筆しています。
(※今回の作業はすべてAdobe PhotoShop CCのバージョンでおこなっています)
旅行に行った人が、360度ぐるっと回ったような横長の風景の写真をアップしたりしていますよね。あれってどうやるんですか~?
パノラマ写真だね。カメラそのものに撮影機能がついている場合もあるけど、Photoshopでは連続した写真から自動でパノラマを合成することも可能なんだよ。
普通の写真から作れるんですね。
「Photomerge」という機能を使うんだけど、ちょっとコツがあるので具体的に見てみよう。
事前準備
パノラマ写真を作成するには、複数の写真が必要です。
今回はこの5枚の写真を使ってパノラマ写真を作りましょう。
なお、写真を撮影する際には、隣り合った画像と画像との結合部分に必ず重複部分を作るようにします。
たとえば、下の画像のように重複する部分がない状態で撮影してしまうと、処理の際にエラーが出る確率が高くなります。
このように一部分が重なるように写真を撮っていればOKです。
同じ位置から、水準を一定に保ち、充分な重複部分を残しながら撮影するとエラーが出にくくなります。
写真を撮影するときは、必ず隣り合った画像が一部分重なるようにしよう。
水平の状態で連続して撮るのが結構大変です……
ある程度は自動処理で補正してくれるので、多少上下にブレても大丈夫だからね。写真が撮れたらさっそく合成機能を使ってみよう。
360度パノラマ写真を作成する
写真を用意できたらPhotoshopを起動し(ここではまだ画像は開かなくてOKです)、「ファイル」→「自動処理」→「Photomerge」を選択します。
レイアウトの種類を選択し、「参照」ボタンをおします。
ここでは「自動設定」にしています。
パノラマに使用するファイルをすべて選択し、「開く」をクリックします。
選択したファイルが表示されていることを確認して「OK」を押します。
画像からパノラマが自動的に合成されます(ファイルのサイズや数によっては、処理に時間がかかることがあります)。
「一部の画像を自動的に整列できませんでした」というエラーが出る場合、各画像の結合部分に充分な重複部分がない可能性があります。撮影の際に、必ず隣の画像と重なる部分を確保しておくようにすると確実です。
自動作成された写真を確認してみましょう。上下や左右の端に透過の部分があるのがわかります。
左のツールアイコンから選択ツールを右クリックし、「長方形選択ツール」を選びます。
透過になっていない部分だけが入るように選択範囲を作成します。
「イメージ」→「切り抜き」を選択します。
これで完成です。
パノラマ作成は手順自体はシンプルですが、撮影した状況によっては生成が難しい場合があります。特に重複部分については充分な注意が必要です。
エラーが出ずに完了できたかな?
なんとか無事合成できました!
重複部分は少なすぎても多すぎてもいけないので、だいたいそれぞれの画像の半分かそれよりちょっと少ないくらいを意識してみよう。
分かりました!色々試してみます!
さらにPhotoshopを使いこなしたい場合は、Photoshopで画像を左右反転にする方法も合わせてご覧ください。
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