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実は簡単!Photoshopで写真をイラスト風にする方法【初心者向け】現役デザイナーが解説

Photoshop(フォトショップ)で【写真をイラスト風にする方法】を初心者向けに解説した記事です。フィルターギャラリーを使用した方法と輪郭検出を使用した方法の2つを紹介します。色鉛筆、フレスコ、水彩画などの表現が簡単にできます。

テックアカデミーマガジンは受講者数No.1のプログラミングスクール「テックアカデミー」が運営。初心者向けにプロが解説した記事を公開中。現役エンジニアの方はこちらをご覧ください。 ※ アンケートモニター提供元:GMOリサーチ株式会社 調査期間:2021年8月12日~8月16日  調査対象:2020年8月以降にプログラミングスクールを受講した18~80歳の男女1,000名  調査手法:インターネット調査

写真を使って少し変わった加工をしたいと思ったことはないでしょうか?

Photoshopではフィルターギャラリーなどを使って写真を簡単にイラスト風に加工することができます。

初心者向けに2つの方法を紹介するので、自分に合ったほうで試してみてください。

 

目次

今回は下記の2つの方法でご紹介します。

(※今回の作業はすべてAdobe PhotoShop CCのバージョンで行っています)

 

田島悠介

今回は写真からイラスト風の画像にする方法を練習してみよう。

大石ゆかり

田島メンター!!具体的にはどういった機能を使うんですか~?

田島悠介

主に使うのは「フィルターギャラリー」かな。

あと「輪郭検出」を使った方法も、いかにも鉛筆で描いたような雰囲気になって面白いよ。

大石ゆかり

ぜひやってみたいです!よろしくお願いします!

 

今回はこの写真を使って加工していきます。

psill_0

 

フィルターギャラリーを使用した方法

Photoshopの「フィルター」機能を使うことで、写真を絵画やイラスト風にすることができます。

  1. 色鉛筆
  2. フレスコ
  3. 塗料
  4. 水彩画
  5. カットアウト
  6. エッジのポスタリゼーション
  7. こする
  8. ドライブラシ
  9. パレットナイフ

 

Photoshopのメニューから「フィルター」→「フィルターギャラリー」を選択します。

(フィルターギャラリーは、背景レイヤーのままでも処理が可能です)

 

 

左にプレビュー、中央に適用できる効果の一覧、右には細かい調整に使用する欄が表示されます。

 

フィルターギャラリーを使用した加工にはいろいろなものがありますが、今回はその中から「アーティスティック」フォルダに保存されているフィルターを使って画像をイラスト風にします。

 

1.色鉛筆

「色鉛筆」を使って加工した写真がこちらです。

それでは、実際に作ってみましょう。

psill_3

 

「フィルターギャラリー」→「アーティスティック」→「色鉛筆」を選択し、左のプレビュー画面を見ながら以下の設定を調整します。

  • 芯の太さ:値を小さくすると細かく色が彩色されます。
  • 筆圧:値を小さくするとベタ塗りになります。
  • 用紙の明るさ:「0」にすると、黒一色で塗りつぶされた状態になりますが、値を大きくすると背景色に設定された色が反映されます。背景色は、Photoshopの左に表示されているツールバーの背景色アイコンで確認できます。

 

今回は下記の内容で設定しています。

  • 背景色:白
  • 芯の太さ:3
  • 筆圧:15
  • 用紙の明るさ:50

 

 

色鉛筆で書いたような画像の完成です。

psill_3

 

2.フレスコ

次に、「フレスコ」を使って加工してみましょう。

 

「フィルターギャラリー」→「アーティスティック」→「フレスコ」を選択し、左のプレビューを見ながら以下の設定を調整します。

  • ブラシサイズ:値を大きくするとテクスチャが失われます。画像がイラスト風になります。
  • ブラシの細かさ:値を小さくするとテクスチャが追加されます。
  • テクスチャ:値を大きくすると境界線が強調されメリハリがでます。

 

今回は下記の内容で設定しています。

  • ブラシサイズ:2
  • ブラシの細かさ:8
  • テクスチャ:3

 

 

境界線が強調された、メリハリのある画像の完成です。

 

3.塗料

「塗料」を使って加工すると以下のようになります。

 

「フィルターギャラリー」→「アーティスティック」→「塗料」を選び、左のプレビューを見ながら以下の設定を調整します。

  • ブラシサイズ:値を大きくするとテクスチャが失われます。画像がイラスト風になります。
  • シャープ:値を大きくすると境界が強調されます。
  • ブラシの種類:「シンプル」以外のブラシを設定すると、「ぼかし」などの違う効果を追加することができます。

 

今回は下記の内容で設定しています。

  • ブラシサイズ:13
  • シャープ:40
  • ブラシの種類:シンプル

 

 

少し大きめの筆で描いたような仕上がりになります。

 

4.水彩画

次に、「水彩画」の加工をしてみましょう。

psill_9

 

「フィルターギャラリー」→「アーティスティック」→「水彩画」を選択し、左のプレビューを見ながら以下の設定を調整します。

  • ブラシの細かさ:値を小さくするとテクスチャが追加されます。
  • シャドウの濃さ:値を大きくすると暗部が強調され、画像が黒く塗りつぶます。
  • テクスチャ:値を大きくすると境界線が強調されメリハリがでます。

 

今回は下記の内容で設定しています。

  • ブラシの細かさ:8
  • シャドウの濃さ:0
  • テクスチャ:1

 

 

元の画像より柔らかな印象になりました。

psill_9

 

5.カットアウト

次に、「カットアウト」を使って加工した画像です。

 

「フィルターギャラリー」→「アーティスティック」→「カットアウト」を選択し、左のプレビューを見ながら以下の設定を調整します。

  • レベル数:値が小さいほど色が単純に、大きいほど複雑に(元画像に近い状態に)なります。
  • エッジの単純さ:値が小さいほど細かく、大きいほど大まかなタッチとなります。
  • エッジの正確さ:値が小さいほど崩れた感じになり、大きいほど元画像に近くなります。

 

今回は下記の内容で設定しています。

  • レベル数:7
  • エッジの単純さ:1
  • エッジの正確さ:3

 

 

色紙を貼り付けたような画面になります。

 

6.エッジのポスタリゼーション

次に、「エッジのポスタリゼーション」を使って加工した画像です。

 

「フィルターギャラリー」→「アーティスティック」→「エッジのポスタリゼーション」を選択し、左のプレビューを見ながら以下の設定を調整します。

  • エッジの太さ:値を大きくすると境界線の線が太くなります。
  • エッジの強さ:値を大きくすると境界線の色が濃くなります。
  • ポスタリゼーション:値を小さくすると、テクスチャが失われよりイラスト風になります。

 

今回は下記の内容で設定しています。

  • エッジの太さ:4
  • エッジの強さ:1
  • ポスタリゼーション:6

 

 

線が強調されたような画像になります。

7.こする

次に、「こする」を使って加工した画像です。

 

「フィルターギャラリー」→「アーティスティック」→「こする」を選択し、左のプレビューを見ながら以下の設定を調整します。

  • ストロークの長さ:値を大きくすると「こする」ストロークが長くなります。
  • 領域のハイライト:値を大きくするとハイライトされる範囲が広がります。
  • 適用量:値を大きくするとコントラストが強くなります。

 

今回は下記の内容で設定しています。

  • ストロークの長さ:2
  • 領域のハイライト:0
  • 適用量:2

 

 

線で擦ったような画像になります。

8.ドライブラシ

次に、「ドライブラシ」を使って加工した画像です。

 

「フィルターギャラリー」→「アーティスティック」→「ドライブラシ」を選択し、左のプレビューを見ながら以下の設定を調整します。

  • ブラシサイズ:値を大きくするとテクスチャが失われます。画像がイラスト風になります。
  • シャープ:値を大きくすると境界が強調されます。
  • ブラシの種類:「シンプル」以外のブラシを設定すると、「ぼかし」などの違う効果を追加することができます。

 

今回は下記の内容で設定しています。

  • ブラシサイズ:6
  • ブラシの細かさ:9
  • テクスチャ:1

 

 

ブラシでぼかしたような画像になります。

9.パレットナイフ

最後に、「パレットナイフ」を使って加工した画像です。

 

「フィルターギャラリー」→「アーティスティック」→「パレットナイフ」を選択し、左のプレビューを見ながら以下の設定を調整します。

  • ストロークの大きさ:値を大きくするとテクスチャが失われ、全体が塗りつぶされていきます。
  • ストロークの正確さ:値を大きくするとテクスチャが追加されます。ただし、「ストロークの大きさ」が0より大きい時にのみ効果がでます。
  • 線のやわらかさ:値を大きくすると境界がぼやけ、全体的にやわらかい雰囲気になります。

 

今回は下記の内容で設定しています。

  • ストロークの大きさ:10
  • ストロークの正確さ:3
  • 線のやわらかさ:2

 

 

「3.塗料」よりも、さらに大きめのブラシでぼかしたような画像になります。

 

フィルターギャラリーを使った方法は以上です。

 

田島悠介

フィルターギャラリーを使った方法だよ。

大石ゆかり

こんなにたくさんの効果があるんですね!

しかもやりたい表現を選ぶだけで、いろいろ適用できるので便利です。

田島悠介

各オプションは写真の大きさや状態によって全部変わってくるので、プレビューを見ながら動かしてみよう。

大石ゆかり

はい!次は輪郭検出ですね。

 

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輪郭検出を使用した方法

2つ目の方法です。

引き続き、1つ目の方法で使った画像を輪郭検出とレイヤーの属性を使い加工していきます。

 

まずは、期待する仕上がりにならなかった場合にいつでもやり直せるようオリジナル画像を複製し、加工用の画像を用意します。

 

1.画像レイヤーを右クリックし、「レイヤーを複製」を選択します。

 

 

2.「レイヤーを複製」ダイアログが開きます。

ダイアログで、複製レイヤーに「明るさ調整」と名前をつけ「OK」をクリックし、複製レイヤーを作成します。

 

 

3.同じ操作を繰り返し「輪郭」レイヤーを作成します。

編集しないレイヤーは、レイヤーの左にある目のアイコンをクリックし、非表示にします。

 

 

4.「明るさ調整」レイヤーを選択し、「色調補正」パネルの「コントラスト」を選択します。

「色調補正」パネルが表示されていない場合は、メニューの「ウィンドウ」→「色調補正」をクリックすると表示されます。

 

 

5.「明るさ」の部分を上げて「OK」をクリックします。今回は以下のように調整しています。

 

 

6.「輪郭」レイヤーを編集します。

レイヤーの左にある目のアイコンをクリックし表示状態にしてから選択し、メニューの「フィルター」から「表現方法」→「輪郭検出」をクリックします。

 

 

7.「輪郭検出」を設定すると、以下のようにテクスチャが失われ、輪郭が強調された画像になります。

 

 

8.「輪郭」レイヤーの「不透明度」を下げ、完成です。

 

 

「輪郭」レイヤーの「不透明度」を下げ、下の「明るさを調整」レイヤーのテクスチャをブレンドすることで、画像をイラスト風に加工することができます。

 

イラスト風にうまく仕上がりましたか?

少し変わった加工がしたい方はぜひ試してみてください。

執筆してくれたメンター

メンターOM

Webデザインの勉強のためロサンゼルスに留学。

その後、現地のWeb制作会社に就職し、Webデザイナーとしてのキャリアをスタート。

現在もロサンゼルスで働く傍ら、フリーランスのWebデザイナーとして、

アメリカだけでなく日本からのWeb制作も請け負う。

また、画像のリタッチが得意なので、しばしばリタッチの依頼も請け負う。

 

 

田島悠介

輪郭検出を使ったやり方では複数のレイヤーを使って、それぞれに役割を持たせるんだ。

大石ゆかり

フィルターギャラリーを使った方法と比べると、ちょっと複雑ですね。

田島悠介

その分、各レイヤーの色相や明るさを調整することで、さまざまな調整ができるというのもあるね。

自分のやりたい表現に応じて、いろんな方法を試してみよう。

大石ゆかり

分かりました!ありがとうございます!

 

Photoshopをさらに使いこなしたい場合は、Photoshopで手ぶれ写真を補正する方法も合わせてご覧ください。

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