Pythonのxrange関数について現役エンジニアが解説【初心者向け】
初心者向けにPythonのxrange関数について現役エンジニアが解説しています。xrange関数とはPython2系で引数に設定した値を元に連続した数のイテレータを返す関数です。range関数とxrange関数の違いについて確認しながら、xrange関数の書き方や使い方について解説します。
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Pythonのxrange関数について、TechAcademyのメンター(現役エンジニア)が実際のコードを使用して、初心者向けに解説します。
Pythonについてそもそもよく分からないという方は、Pythonとは何なのか解説した記事を読むとさらに理解が深まります。
なお本記事は、TechAcademyのオンラインブートキャンプ、Python講座の内容をもとに紹介しています。
今回は、Pythonに関する内容だね!
どういう内容でしょうか?
Pythonのxrange関数について詳しく説明していくね!
お願いします!
この記事ではPythonのxrage関数について解説します。
目次
xrange関数とは
xrange関数とはPython2系で引数に設定した値を元に連続した数のイテレータを返す関数です。
Python2系と書きましたがPython3系からはxrange関数の特徴だった部分をrange関数が引き継いだため使えなくなりました。
なのでこの記事のソースはPython2系の環境のみ動かすことができます。
range関数とxrange関数の違い
range関数とxrange関数は非常に近い動きをします。二つとも繰り返し処理で使えることも同じで設定する引数も同じですが違いは戻り値が違います。
range関数の戻り値は繰り返し処理で繰り返す値が入ったリストであるのに対し、xrangeはイテレータと呼ばれるxrangオブジェクトが戻ってきます。
イテレータとは繰り返し処理をする時に次の値を毎回見に行った場合は、継続して繰り返す処理になります。
range関数を使うとまず最初に繰り返すためのリストを作成して、その次に順番に値を渡していきます。すると最初の段階で繰り返しのための全ての値が入ったリストが完成してしまいます。しかし、繰り返し処理では必ずしも最後まで繰り返すとは限りません。特定条件でbreakすることもあります。そう考えると最初から全ての値が入ったリストを作ってしまうと無駄になってしまうことがあります。
それに対してxrangeは次に繰り返す値があるかを見に行くことから、途中で中断されても大きな問題がありません。そのため、メモリ的にも非常に優れています。また処理スピードで見てもxrange関数の方が早いです。
そのことからPython3系からはrange関数にxrange関数のいい部分を取り入れて改良したことからxrangeそのものは使えなくなりました。
xrange関数の使い方
xrange関数の記述方法は以下の通りです
xrange(繰り返しの開始の値, 繰り返しの回数, 増減(減少)する量)
第1引数には繰り返しを開始する値を設定します。デフォルトは0です。第2引数には繰り返しの回数を指定します。これはデフォルト値がないので必ず設定します。第3引数には増減値を設定します。こちらのデフォルト値は1ずつ増加となります。
実際に書いてみよう
では実際にxrange関数を使って繰り返し処理を記述してみましょう。
プログラムソースコード
for i in xrange(5): print i print '' for i in xrange(0, 6, 2): print i
実行結果
0 1 2 3 4 0 2 4
まとめ
この記事ではPythonのxrange関数の使い方について解説しました。
xrange関数はPython2系でしか使えないので注意が必要です。
監修してくれたメンター
メンターSさん
システムエンジニアとしてこれまで行政システムや医療用システムの保守、開発に携わりました。 JavaやPython、PHP、Kotlinなど様々な言語での開発経験があります。 |
内容分かりやすくて良かったです!
ゆかりちゃんも分からないことがあったら質問してね!
分かりました。ありがとうございます!
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