Pythonのlambda式で使われるコロンの意味を現役エンジニアが解説【初心者向け】

Pythonのlambda式で使われるコロンの意味について、TechAcademyのメンター（現役エンジニア）が実際のコードを使用して、初心者向けに解説します。

 

Pythonについてそもそもよく分からないという方は、Pythonとは何なのか解説した記事を読むとさらに理解が深まるでしょう。

 

なお本記事は、TechAcademyのオンラインブートキャンプ、Python講座の内容をもとに紹介しています。

 

 

 

lambda式とは

lambda（ラムダ）式とは、関数定義せずに使える関数のことであり、無名関数とも呼ばれます。

例えば、「わざわざ関数定義をするほどでもないけどちょっとした処理をしたい」「関数定義してもいいけど、この場面以外に同じ関数を使い回す箇所はほとんどない」といった場合に使用します。

lambda式を使いこなせるようになると、よりシンプルでわかりやすいコーディングが可能になるでしょう。

 

lambda式の書式について

lambda式の書式についてみていきましょう。

lambda式の書き方は、以下のように記述します。

「lambda 引数: 式」

 

引数は複数与えることもでき、引数がなくても使用可能です。

引数がない場合は、

「lambda: 式」

のように書けば問題ありません。

 

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実際に書いてみよう

それでは、実際にコードを書いていきましょう。

関数を定義する場合とlambda式を使う場合を比較する形で書いていきます。

#関数を定義する場合
def func(x,y):
    return x*y
a = 1
b = 2
c = func(a, b)
#lambda式を使う場合
a = 1
b = 2
c = (lambda x, y: x*y)(a, b)

関数定義、lambda式のどちらの場合も2つの値を掛け算した結果を示しています。

やっていることはどちらも同じです。

しかし、lambda式の方が少ない行数で書けていることがメリットです。

 

また、引数を与えてlambda式を引数なしでも同様にして扱うことができます。

以下のコードをみていきましょう。

#関数を定義する場合
def func():
    return "Hello!"
c = func()

#lambda式を使う場合
c = (lambda : "Hello!")()

この場合でも、関数定義をする場合よりも少ないコードで書けていることが理解できるでしょう。

引数なしでlambda式を使う頻度は少ないものの、このような書き方もできるのです。

こちらも知識として知っておきましょう。

 

最後に、lambda式でif文を扱う書き方についてみていきます。

p = 3
(lambda x: True if x % 2 == 0 else False)(p)

このコードては、数値が偶数かどうかを判定するlambda式です。

偶数の場合はTrue、奇数の場合はFalseを返します。

 

まとめ

この記事ではlambda式について、みていきましょう。

関数定義をしても使用頻度が限られる場合には、lambda式の使用を検討すると、シンプルなコードが書けるものの、積極的に利用してみてください。

 

執筆してくれたメンター

柴山真沙希（しばやままさき） 大手IT企業などでエンジニアとして2年ほど勤務した後、個人事業主としてプログラミングスクール「エンペサール」を経営。 子供から大人まで幅広い層を対象にプログラミングを教えている。 得意言語はPython, HTML, CSSで、機械学習やデータ分析、スクレイピングなどが得意。 サッカー観戦や読書が趣味である。

 

 

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