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PythonでExcelの操作を自動化する方法を現役エンジニアが解説【初心者向け】

初心者向けにPythonでExcelの操作を自動化する方法について現役エンジニアが解説しています。Excelの操作を自動化する方法にはマクロを使う方法、VBAを使う方法、Pythonを使う方法があります。PythonのOpenPyXLライブラリを使った書き方や使い方を解説します。

テックアカデミーマガジンは受講者数No.1のプログラミングスクール「テックアカデミー」が運営。初心者向けにプロが解説した記事を公開中。現役エンジニアの方はこちらをご覧ください。 ※ アンケートモニター提供元:GMOリサーチ株式会社 調査期間:2021年8月12日~8月16日  調査対象:2020年8月以降にプログラミングスクールを受講した18~80歳の男女1,000名  調査手法:インターネット調査

PythonでExcelの操作を自動化する方法について、テックアカデミーのメンター(現役エンジニア)が実際のコードを使用して初心者向けに解説します。

目次

そもそもPythonについてよく分からないという方は、Pythonとは何なのか解説した記事を読むとさらに理解が深まります。

 

田島悠介

今回は、Pythonに関する内容だね!

大石ゆかり

どういう内容でしょうか?

田島悠介

PythonでExcelの操作を自動化する方法について詳しく説明していくね!

大石ゆかり

お願いします!

 

この記事では、Pythonを使ってプログラム上でExcelファイルを操作する方法について解説します。

 

Excelの操作を自動化する方法

Excelの操作を自動化する方法について紹介していきます。

自動化する方法は、主に3つの方法があります。

1つめは、マクロを使う方法です。
この方法は、Excel上で行った操作を記録して繰り返し利用するもので、プログラミングの知識などを必要とせずに実行できます。
ただし、簡単なだけに、複雑な処理には向いていません。

2つめは、VBA(Visual Basic for Application)を使う方法です。
VBAとは、Microsoft社が提供するプログラミング言語のことで、Office製品の複雑な操作も自動化できます。
※Googleスプレッドシートの場合は、Google Apps Scriptがあります。

3つめは、この記事で紹介するPythonを使った方法です。
PythonのライブラリであるOpenPyXLを使うと、Pythonを使ってExcelファイルの操作を自動化できます。

Pythonで処理することによって、VBAよりも処理が高速になる、Office製品以外のファイルとも自由に連携できるメリットがあります。

 

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OpenPyXLとは

OpenPyXLは、PythonでExcelファイルを操作するために開発された外部ライブラリです。

PandasなどでもExcelファイルを読み込んで操作することはできます。
さらにOpenPyXLを使うことによって、セル単位での細かな操作や、Excelのアプリケーションで実際に実行する操作を実現できます。

 

OpenPyXLの使い方

OpenPyXLの基本的な機能について、いくつか紹介をしていきます。

まず、OpenPyXLをインストールをする必要があります。
お使いの環境に応じた方法で、OpenPyXLをインストールしましょう。

>pip install openpyxl

(pipは一例です。)

 

これでインストールは完了ですが、プログラム中でOpenPyXLを使うには、以下のようにインポートする必要があります。

import openpyxl

 

OpenPyXLでは、Excelのファイルに合わせて3つのクラスが定義されています。Workbookクラス、Worksheetクラス、Cellクラスです。

これらのクラスを使って、Excelファイル、ワークシート、セルにアクセスして操作を実行します。

 

Workbookの操作

OpenPyXLでExcelを操作するには、まずExcelファイルに相当するWorkbookオブジェクトを作成する必要があります。

既存のExcelファイルを読み込む場合には、以下のようにWorkbookを読み込みます。

Workbookオブジェクト = openpyxl.load_workbook("Excelファイルのパス")

 

新しくExcelファイルを作成する場合には、次のように記述します。

Workbookオブジェクト = openpyxl.Workbook()

 

WorkbookオブジェクトをExcelファイルとして保存する時は、次のようにします。

Workbookオブジェクト.save("Excelファイルのパス")

この時、既に存在するExcelファイルのパスを指定すると上書き保存されます。
存在しないパスの場合は、新たにファイルが作成されます。

 

Worksheetの操作

読み込んだWorkbookのオブジェクトを使って、以下のように記述します。

Workbookオブジェクト.sheetnames

 

すると、Workbookに含まれているWorksheetのリストが、このような形で返ってきます。

['Sheet1', 'Sheet2', ...]

 

このリストにあるWorksheet名を使って、以下のように記述すれば、Worksheetを読み込むことができます。

Worksheetオブジェクト = Workbookオブジェクト['Worksheet名']

 

また、Worksheet名リストのインデックス番号を用いて指定しても、同様にWorkbookを読み込むことができます。

Worksheetオブジェクト = Workbookオブジェクト.worksheets[インデックス番号]

 

Worksheet名を変更したい場合は、このように記述します。

Worksheetオブジェクト.title = '変更後の名前'

 

Worksheetを追加したい場合は、このように記述します。

Workbookオブジェクト.create_sheet(title = '新しいWorksheet名')

 

Worksheetをコピーしたい場合は、このように記述します。

Workbookオブジェクト.copy_worksheet(コピーしたいWorksheetオブジェクト)

 

Worksheetを削除したい場合は、このように記述します。

Workbookオブジェクト.remove(削除したいWorksheetオブジェクト)

 

セルの操作

Worksheet内のセルの範囲は以下のように記述し、列、行の最大値と最小値をそれぞれ、column、rowで取得することで確認できます。

Worksheetオブジェクト.min_column

Worksheetオブジェクト.max_column

Worksheetオブジェクト.min_row

Worksheetオブジェクト.min_row

 

セルにアクセスするには、’A1’などのセルのアドレスを使用して次のようにします。

Cellオブジェクト = Worksheetオブジェクト['セルのアドレス']

 

また、’A1:D4’のような範囲を指定すると、複数セルをタプルとしてまとめて取得できます。

Cellオブジェクトのタプル = Worksheetオブジェクト['セルの範囲']

 

セルの値の読み書きは、以下のようにして実現できます。

取得する変数 = Cellオブジェクト.value
Cellオブジェクト.value = 変更後の値

 

これらのWorkbook、Worksheet、Cellオブジェクトの操作とPythonで実行できる操作を組み合わせることによって、Pythonの処理結果をExcelに自動出力する操作や、Excelの値に応じてPythonでの処理を制御する操作を自由に実行できます。

細かい操作については、公式のチュートリアルなどを見てみると良いでしょう。

 

まとめ

この記事では、Pythonを使ってExcelを操作するためのライブラリであるOpenPyXLの使い方について説明しました。

Excel操作をPythonで自動化することによって、効率的な仕事を実現できるので、ぜひ参考にしてみてください。

 

執筆してくれたメンター

清水源一郎

企業勤務の研究者として、機械学習やデータサイエンスを活用した製品開発を行っている。

TechAcademyでは、Pythonコース、AIコース、データサイエンスコースを担当。

大石ゆかり

内容が分かりやすくて良かったです!

田島悠介

ゆかりちゃんも分からないことがあったら質問してね!

大石ゆかり

分かりました。ありがとうございます!

 

Pythonを学習中の方へ

これで解説は終了です、お疲れさまでした。

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