JavaScriptでスライダーを自作する方法を現役エンジニアが解説【初心者向け】
初心者向けにJavaScriptでスライダーを自作する方法について解説しています。いくつかの画像を切り替えて表示させるスライダーについて、ここではライブラリではなく最低限の動作の実装をJavaScriptで書く方法を解説します。処理の仕組みを見ていきましょう。
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監修してくれたメンター
永井浩平
バックエンド、フロント、クラウドなど幅広く業務を行う。
テックアカデミーでは、フロントエンドコース / Javaコースのメンター。
JavaScriptでスライダーを自作する方法について、テックアカデミーのメンター(現役エンジニア)が実際のコードを使用して初心者向けに解説します。
目次
そもそもJavaScriptについてよく分からないという方は、JavaScriptとは何なのかについて解説した記事を読むとさらに理解が深まります。
今回は、JavaScriptに関する内容だね!
どういう内容でしょうか?
スライダーを自作する方法について詳しく説明していくね!
お願いします!
はじめに
今回は、スライダーという画像やバナーなどを切り替える機能を、JavaScriptの標準機能で実装する方法について説明します。
スライダーやダイアログなどのように、よく目にする機能は多くのライブラリーなどが用意されています。
ライブラリーでは用意されていない、独自の動作をさせたい場合など個別に作成することがあります。
また、jsのファイルも自身で作成することで、仕様が変わったときなどに柔軟に対応できるというメリットがあります。
スライダーの標準的な切り替えの一例を説明するので、ぜひ参考にしてオリジナルのスライダーを作ってみてくださいね。
スライダーとは
複数の画像を切り替えて表示する部品です。
画像が切り替わって表示される部品は、いろいろなサイトでバナー広告の切り替えやアイテムの一覧などで多く見つけることができます。
作る処理は、画像を1つ表示してその画像を順番に切り替えるというものです。
実際に書いてみよう
まずは準備として、画像をいくつか用意します。
今回は、商用利用もOKなLorem Picsumのサイトから5つ画像を借りてきました。
このサイトでは画像をダウンロードしなくてもURLだけでそのまま使えるので、動作の確認に便利です。
完成すると、下記のようにボタンを押すたびに画像が切り替わります。
HTMLのソースから紹介します。
スライダーを表示するdivタグに、JavaScriptからの操作用のidをsliderAreaという名前で設定しています。
その中に画像を表示するためのimgタグを5つ記述しています。
divタグの下に画像を切り替えるボタンを用意し、クリックされるごとに画像を切り替えるようにします。
<div id="sliderArea">
<img src="https://picsum.photos/id/10/367/267">
<img src="https://picsum.photos/id/1024/367/267">
<img src="https://picsum.photos/id/106/367/267">
<img src="https://picsum.photos/id/2/367/267">
<img src="https://picsum.photos/id/21/367/267">
</div>
<input type='button' onclick="nextImage();" value="次の画像">
続いてCSSです。
スライダーの領域に色をつけて、画像を上下中央に配置しています。
重要なのは、#sliderArea img{ にて、画像の初期表示を display:none;で隠していることです。
#sliderArea{
background-color:pink;
width: 300px;
height: 300px;
position:relative;
}
#sliderArea img{
width: 250px;
display:none;
position: absolute;
top:0;
bottom:0;
left:0;
right:0;
margin:auto;
}
最後にJavaScriptです。
getElementByIdを使って、HTMLのdivタグをidで指定して取得しています。
その後は、divの中の画像であるimgタグをdisplay属性のblockとnoneで1つずつずらすようにしています。
let slider;
let imageArray;
let activeImageIndex = 0;
window.onload = function() {
slider = document.getElementById('sliderArea');
//子のタグからimgのみを取得
imageArray = slider.getElementsByTagName('img');
imageArray[activeImageIndex].style.display = 'block';
}
function nextImage(){
imageArray[activeImageIndex].style.display = 'none';
if(activeImageIndex >= imageArray.length - 1){
activeImageIndex = 0;
}else{
activeImageIndex += 1;
}
imageArray[activeImageIndex].style.display = 'block';
}
まとめ
最低限の機能でスライダーを自作しました。
表示や切り替えのアニメーションを追加することで、よりリッチなスライダーになります。
また、promiseメソッドなどを使い、一定時間でコンテンツが自動で切り替わるようにも実装できます。
ぜひアニメーションや自動切替など実装挑戦してみてくださいね。
内容が分かりやすくて良かったです!
ゆかりちゃんも分からないことがあったら質問してね!
分かりました。ありがとうございます!
JavaScriptを学習中の方へ
これで解説は終了です、お疲れさまでした。
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