JavaのMapでStream APIを利用する方法を現役エンジニアが解説【初心者向け】
初心者向けにJavaのMapでStream APIを利用する方法について解説しています。Stream APIを使用することで、コレクションに対する処理を簡潔に行うことができるようになります。利用の手順とMapでの実際の使用例を見ていきましょう。
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JavaのMapでStream APIを利用する方法について、TechAcademyのメンター(現役エンジニア)が実際のコードを使用して初心者向けに解説します。
そもそもJavaについてよく分からないという方は、Javaとは何なのか解説した記事を読むとさらに理解が深まります。
なお本記事は、TechAcademyのオンラインブートキャンプJava講座の内容をもとに作成しています。
今回は、Javaに関する内容だね!
どういう内容でしょうか?
MapでStream APIを利用する方法について詳しく説明していくね!
お願いします!
目次
Stream APIとは
Stream APIとはJava SE8から導入されたイテレーションの拡張APIになります。Listなどのコレクションに対しての処理をよりわかりやすい記述で書くことができるようになった仕組みです。
Stream APIを使っての処理の流れの基本は
- コレクションからstreamを取得する
- 1.で取得したstreamに対して必要な中間処理を行い、コレクションを変換する
- 変換したコレクションの中身に対して処理をする
となります。
MapでStream APIを利用する方法
MapでStream APIを利用するには以下のように記述します。
Mapの変数.entrySet().stream();
Mapの変数からentrySetメソッドを呼び出し、さらにsteamメソッドを呼び出すことでコレクションからstreamを取得することができます。これ以降の処理はMapに対してどのような処理をするのかにより呼び出すメソッドが変わってきます。
実際に書いてみよう
では実際にMapでStream APIを使ってみましょう。
ソースコード
import java.util.HashMap; import java.util.Map; public class Main { public static void main(String[] args) { Map<String, String> map = new HashMap<String, String>(); map.put("apple", "リンゴ"); map.put("orange", "ミカン"); map.put("banana", "バナナ"); map.put("peach", "モモ"); System.out.println("=====キー名と値を取得する====="); map.entrySet().stream() .map(e -> "キー名:" + e.getKey() + " 値:" + e.getValue()) .forEach(System.out::println); System.out.println("=====キー名でソートする====="); map.entrySet().stream() .sorted(java.util.Map.Entry.comparingByKey()) .forEach(System.out::println); System.out.println("=====値でソートする====="); map.entrySet().stream() .sorted(java.util.Map.Entry.comparingByValue()) .forEach(System.out::println); } }
実行結果
=====キー名と値を取得する===== キー名:orange 値:ミカン キー名:banana 値:バナナ キー名:apple 値:リンゴ キー名:peach 値:モモ =====キー名でソートする===== apple=リンゴ banana=バナナ orange=ミカン peach=モモ =====値でソートする===== banana=バナナ orange=ミカン peach=モモ apple=リンゴ
Mapに対してentrySetメソッドとstreamメソッドを使うことでstreamを取得することができます。その後Mapのキーや値に対して処理をする時はmapメソッドを使うことで処理することができます。またMapに対してソートする時はsortedメソッドを使うことで処理することができます。
まとめ
この記事ではJavaのMapでStream APIを利用する方法について解説しました。Stream APIを使うことで従来の記述と比較して簡潔に書くことが可能です。
監修してくれたメンター
メンターSさん
システムエンジニアとしてこれまで行政システムや医療用システムの保守、開発に携わりました。 JavaやPython、PHP、Kotlinなど様々な言語での開発経験があります。 TechAcademyではJavaコース、Pythonコース、AIコースなど7コースを担当しています。 |
内容分かりやすくて良かったです!
ゆかりちゃんも分からないことがあったら質問してね!
分かりました。ありがとうございます!
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