実際の現場で使える!Ruby on Railsのhas_manyの使い方【初心者向け】
Ruby on Rails内ではhas_manyというメソッドを利用することで、モデル同士でのリレーション(関連付け)を行うことができます。Webサービスを開発する中でモデル同士の関連付けはよく登場するのでぜひ覚えておきましょう。
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RubyのフレームワークのRuby on Rails内ではモデル同士でのリレーション(関連付け)を行うことができます。今回はそのリレーションの中のhas_manyについて、テックアカデミーのメンター(現役エンジニア)が実際のコードを使用して初心者向けに解説します。
目次
Rubyについてそもそもよく分からないという方は、Rubyとは何なのか解説した記事を読むとさらに理解が深まります。
今回はhas_manyについて解説するよ。
田島メンター!!has_manyはどこで使うんですか〜?
1対多のモデル同士の関連付けで使用するんだ。これはbelongs_toとセットで覚えておこう。実際にどういう形になるか見てみようか。
分かりました!
has_manyとは
1対多を表す関連付けになります。
ある1つのモデルに対し、複数個のモデルが関連付けられる場合にhas_manyを使用します。
belongs_toとは
1対多の関連がある場合に、多の関連のモデルから1のモデルを参照する場合はbelongs_toを使用します。
belongs_toには「所有する」という意味があります。
ユーザーとその投稿の関係について考えてみましょう。
ある投稿はユーザーが投稿したものになりますので、ユーザーが投稿を所有するというような関係になります。
なぜ関連付け?
それではまず、なぜ関連付けを行わなければいけないのかから解説したいと思います。
以下のような構造のブログがあったとします。
TechAcademyのブログ(User) ├ 初めてのRails(Post) └ 初めてのhas_many(Post)
あるユーザー(1)に対して、複数の投稿(多)があり、1対多の関係が成り立っていますね。
ユーザーをUser、ブログの投稿名をPostとするとモデルの定義は以下のようになります。
Class User end Class Post end
ここで、Userに関連付けた新しい投稿を作成したいと思います。すると、
@post = post.create(user_id: @user.id)
上記のようにコード毎に毎回関連付けを行わなければいけなくなります。
さらに面倒なのは削除する際です。
ユーザーとそれに関連付いたPostを削除しようとすると以下のようになります。
@posts = Post.where(user_id: @user.id) @posts.each do |post| post.destroy end @user.destroy
コードも分かりにくくなります。
それをわかりやすくするためにhas_manyは存在しています。
「ブログ名」と「投稿された記事」という場合の例だよ。
UserがいないとPostは作成されないですから、この二つは切り離せない関係性がありますね。
そしてUserはひとつであるのに対して、Postは複数存在することになるね。こういうときに1対多の関連付けが有効になるんだ。
has_manyの使い方
has_manyの使い方はモデルに以下のコードを追加してください。
Class User has_many :posts end Class Post belongs_to :user end
すると、新しいPostを作成する際は、以下のコードで作成することができます。
@post = @user.posts.create
さらに削除する際は、モデルを以下のようにし、
Class User has_many :posts, dependent: :destroy end Class Post belongs_to :user end
以下のコードを実行すると削除することができます。
@user.destroy
このようにhas_manyを使用するとモデル間の関係をわかりやすく表すことができます。
今回の説明ではデータの作成と削除のみでしたが、has_manyにはまだまだ便利な機能が存在しています。
興味のある方は調べてみてください。
has_manyとbelong_toを、それぞれのモデルに追記しよう。
ひとつのUserに、たくさんのPostが関連付けられるんですね。
Userのhas_manyのところでは「post」ではなく「posts」になっているよ。has_manyを使ったとき、対象のモデルは複数形になることを覚えておこう。
分かりました!ありがとうございます!
まとめ
本記事では、Ruby on Railsにおけるhas_manyやbelongs_toについて解説しました。
- has_manyとは
- belongs_toとは
- なぜ関連付けするのか
- has_manyの使い方
has_manyやbelongs_toを理解することで、効率的なデータベースの操作を実現できます。
ぜひ使いこなせるように覚えておきましょう。
Ruby on Railsを学習中の方へ
これで解説は終了です、お疲れさまでした。
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