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50代のビジネスパーソンがリスキリング、オリジナルのアプリ開発で総務部門の定期タスクにかかる時間を87.5%削減

当社が運営する「テックアカデミー」を受講した50代のビジネスパーソンがAIを活用し、所属する企業の総務部門の月次処理時間を87.5%削減するアプリケーションを開発するなど、社内の業務効率化に大きく貢献した事例が誕生しました。

テックアカデミーマガジンは受講者数No.1のプログラミングスクール「テックアカデミー」が運営。初心者向けにプロが解説した記事を公開中。現役エンジニアの方はこちらをご覧ください。 ※ アンケートモニター提供元:GMOリサーチ株式会社 調査期間:2021年8月12日~8月16日  調査対象:2020年8月以降にプログラミングスクールを受講した18~80歳の男女1,000名  調査手法:インターネット調査

この記事を書いた人

テックアカデミーマガジン編集部

〜生成AIを駆使することで、学び方や業務プロセスが劇的に変化〜

当社が運営する「テックアカデミー」を受講した50代のビジネスパーソン(以下「受講生」)がAIを活用し、所属する企業の総務部門の月次処理時間を87.5%削減するアプリケーションを開発するなど、社内の業務効率化に大きく貢献した事例が誕生しました。

 

近年、年齢や職種に関わらず多くのビジネスパーソンが「ChatGPT」などの生成AIを活用する機会が増えています。

リスキリングを行う上でもチャット上でAIと対話しながら考え方や課題の解決方法を導き出したりと、知識やスキルを習得して業務に活用するまでのスピードが大きく向上し、業務で成果を出すまでのプロセスが変化しています。

 

2024年現在の企業における生成AIの活用状況

リクルートワークス研究所が2024年2月に実施した調査によると、週に1回以上仕事で生成AIを使っている人のうち半数以上が、「この1年間で新しいことに挑戦した」「1年前に比べて、同じアウトプットを出すときにかける時間が減った」「1年前に比べて、自分ができる仕事量が増えた」と回答しています。

また、「1年前に比べて、ムダな作業にかける時間が減った」「1年前に比べて、同じアウトプットを出すときにかける時間が減った」「1年前に比べて、重要性の高い仕事や意味のある仕事にかけられる時間が増えた」と、多くの方が生成AIによる生産性の変化を実感していることがわかっています

( リクルートワークス研究所「生成AI活用者の考える仕事や組織の現在と未来に関する調査」https://www.works-i.com/project/newcareer/auxiliary-line/detail001.html

 

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企業における40代・50代へのリスキリング需要の高まり

月刊総務が2023年8月に実施した調査によると、リスキリングが特に必要な年代は「30代」が54.4%、「40代」が84.5%、「50代」が67.0%という結果となり、40代以降の需要が高まっていることがわかります。

一方で企業が社員のリスキリングに対し課題に感じていることとして「時間の確保」や「教育プログラムの選定」が挙げられています。

(株式会社月刊総務 「社員の学び(リスキリング)についての調査」https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000046.000060066.html

 

テックアカデミー受講生の学習成果

プログラミング未経験かつ、長年ビジネス職として働いていた50代の受講生が、「テックアカデミー」の複数コースを2023年7月から11月までの約5カ月間受講し、生成AIから望ましい出力を得るために最適な指示や命令を行う「プロンプトエンジニアリング(※1)」の基礎や、機械学習、統計解析などに幅広く使われるプログラミング言語の「Python」、大規模言語モデルであるLLM(※2)を使用したアプリケーション実装・開発のスキルを身につけました。

受講生は学習を終えた後、まず最初に約3カ月かけて企業総務部門の業務効率化に取り組み、会議室利用状況をモニタリングするアプリケーション(LLMを活用したSlackアプリ)の開発・実装や、集計用ダッシュボード等の設計・開発に取り組みました。

これにより、会議室の利用状況を可視化し、総務部門が毎月実施していた業務に要していた時間を87.5%まで短縮し、手作業で行っていた業務の自動化に成功しました。

その後、同企業にて毎日実施している上場株式の株価情報の確認業務においても、iPaaS(※3)とChatGPTを組み合わせて情報取得ができるようにし、毎月約340分要していた作業時間を完全に削減しました。

本取り組みにとどまらず、現在は投資先情報のデータ集計業務や人材マッチング業務での面談業務効率化など、社内のあらゆる業務効率化による生産性向上に取り組んでいます。

※1:AI(人工知能)から望ましい出力を得るために、指示や命令を設計、最適化するスキルのこと
※2:人工知能の一種で大量のデータセットとディープラーニング技術を用いて構築された、機械学習の自然言語処理モデルのこと
※3:複数のクラウド上に分散しているシステムを統合・連携させるサービスのこと

 

〜事例1:約3カ月で総務部門の業務時間を87.5%短縮するオリジナルアプリケーションを実装〜

<背景>

受講生が所属する企業内で会議室の予約が取りにくいという課題がありました。

事前にシステム上で会議室を予約し、空室状況がリアルタイムで分かる仕組みを導入していますが、急な予定変更による予約変更漏れ、予約後実際に利用しない“カラ予約“が発生していました。

そのため総務部門では会議室の利用状況を手作業でモニタリングすることで把握し、注意喚起による適正な利用促進をおこなっていました。

しかし手作業での調査は大変工数がかかり、毎月多くの時間を要していました。

 

<ゴール>

毎月総務部門で実施している会議室利用状況モニタリングの精度を高めるとともに、大幅に効率化させる。

 

<結果>

社内ヒアリング、システムの仕様確認等を経て、会議室利用状況をモニタリングするアプリケーション(LLMを活用したSlackアプリ)の開発・実装や、集計用ダッシュボード等の設計・開発に約3カ月間取り組みました。

これにより、手作業で行っていた業務の自動化に成功し、これまで当該業務に要していた時間を87.5%短縮しました。

 

図1:会議室利用状況がわかるSlack botのイメージ

 

図2:Slack botで分析の依頼を行うことが可能

 

〜事例2:株価の調査・株価推移の把握に要していた作業を100%削減〜

<背景>

受講生が所属する企業では、投資先企業(以下、銘柄)の株価の調査・推移の把握を手作業で行なっており、多くの時間と工数がかかっていました。

 

<ゴール>

毎日、対象銘柄の始値と終値を収集し、前日との差分を計算するなど、一定の変化割合が見られる銘柄を判別し、要因の把握が必要な銘柄に関する通知を行う。

 

<結果>

社内のヒアリングにて対象銘柄を把握し、iPaaS連携により毎日同時刻に株価情報を取得後、ChatGPTによる株価の変化に対する考察と合わせて社内チャットツールへの自動投稿ができるようになりました。

結果、月に約340分要していた作業を0分まで完全に削減することができました。

 

「テックアカデミー」学習後のビジネス面、開発・技術面でのサポート体制について

「テックアカデミー」では学習の機会を提供するだけでなく、生成AIを継続的に学習することができ、学習後すぐ実践してもらうための受講生限定のコミュニティサイト「GAI Knowledge Base」を運営しています。

ChatGPTを含む生成AIを実務で使うための豊富なコンテンツを用意しており、多くの受講生が学習後に業務で成果を出すまでのスピードが格段に上がるような仕組みになっています。

500件を超える生成AIのプロンプト活用事例のライブラリの閲覧、生成AIで不明点があれば現役エンジニア講師にいつでも質問できるチャットの活用、実践力を養うためのチャレンジ課題の挑戦、自身が作ったプロンプトを他の参加者にシェアして学び合うことなどが可能です。

 

「テックアカデミー」のコース紹介

「はじめてのプロンプトエンジニアリングコース」(個人/法人向け)

https://techacademy.jp/course/first-prompt-engineering

言語モデルと、生成AIから望ましい出力を得るために最適な指示や命令を行う「プロンプトエンジニアリング」の基礎を学ぶ内容となっており、実務でChatGPTなどの生成AIを活用するためのスキルを身につけることが可能です。

本コースは募集開始から約2カ月で1,000名を超える申し込みがあり、受講が修了した100名を対象にした調査では、業務で生成AIを「頻繁に活用している」「活用している」と回答した人の数が受講前に比べて2倍に増加しました。

また、本コースで身につけたスキルにより、「生成AIの活用がしやすくなった」と回答した人は80%に上りました。

 

「Pythonコース」(個人/法人向け)

https://techacademy.jp/course/python

Pythonという開発スキルを学び、AI・機械学習・統計などのプログラミングの基礎を学ぶことができます。

Pythonは機械学習、統計解析などに幅広く使われる汎用性が高いプログラミング言語であり、拡張性が高いため、データサイエンス・ラーニング・AIモデルの実装など幅広い場面で活用することが可能です。

 

「LLMアプリ開発コース」(個人/法人向け)

https://techacademy.jp/course/llm-development

LLM(大規模言語モデル)を使用したアプリケーション開発に興味がある方を対象としたコースです。

アプリケーション開発に必要なプログラミング言語「Python」の基礎を学び、OpenAI API(OpenAI社が提供する人工知能のAPI)やLangChain(言語モデルを柔軟にカスタマイズし拡張するためのツールキット)を駆使し、LLMによるアプリケーション実装・開発のスキルを身につけることが可能です。

※法人研修に関する問い合わせ: https://techacademy.jp/biz/training/contact

 

リスキリングに取り組んだ受講生のコメント

ChatGPTなどのLLMを活用したプロジェクトを通じて、コーディング、バグ修正、代替案の検討といった作業そのものを生成AIに依頼することで、従来よりも速く、効率的に行うことができるようになりました。

この経験から、Pythonの知識を深め、Google Apps Script(GAS)など他言語への理解も拡大し、業務効率化をさらに推進していくことが可能になりました。

また、Microsoft Office関連の作業では、Copilotの活用により、チームメンバーが自ら生産性を向上させるための先導を担いたいと考えています。

一方で、Pythonを使用したデータフレームの作成や、コードの基礎知識、エラー対応、コード構築の難しさなど、開発にあたっては苦労も多くありました。

特に、生成AIに適切なデータを提供する重要性を痛感し、データの質に対する意識を一層高めることが課題であると感じています。

これらの経験を活かし、継続的な技術の習得と業務の効率化を図りながら、今後も事業価値の向上に貢献していきたいと考えています。

 

当社代表取締役社長のコメント

キラメックス株式会社
代表取締役社長 樋口 隆広

当社では「自己実現へ向かい続ける 人と機会で、社会を満たす」ことを使命とし、あらゆる人がデジタル化の進展と共に成長し活躍できる社会を目指しております。

当社が提供する「テックアカデミー」でのリスキリングを通じ、言語モデルを活用することでこれまでの学習方法をアップデートしたり、業務遂行のプロセスを大幅に効率化したりするスキルを身につけていただくことができました。

また、学習の過程で得たスキルは、単に作業時間を短縮するだけでなく、思考の転換をもたらし、AIを活用する新たなマインドセットを構築することにも成功したと実感しています。

この進歩は、リスキリング受講者個人の成長だけでなく、企業全体の事業価値を高めるという重要な成果にも繋がると考えています。

※テックアカデミーの公式noteでも樋口の想いをまとめた記事がございますので併せてご覧ください。https://note.com/techacademy/n/nb709030eaddd

 

テックアカデミーについて

全国30,000名、900社以上の導入実績があるプログラミングやアプリ開発を学べるオンラインスクールです。

厳選された現役エンジニアのパーソナルメンターが受講生に専属でつき、学習を進める上でわからない箇所があるときはチャットでいつでも質問できることから、挫折せずに学ぶことができます。

週2回のマンツーマンメンタリングでは学習目的に応じたアドバイスをもらうことが可能です。( https://techacademy.jp/

 

【キラメックス株式会社について】

会社名  :キラメックス株式会社
代表者  :代表取締役社長 樋口 隆広
所在地  :東京都渋谷区渋谷2-9-8
設立日  :2009年2月2日
事業内容 :プログラミング教育事業
URL   :https://www.kiramex.com/

 

 

本記事は、2024年6月18日に公開された当社のプレスリリースの転載記事です。

50代のビジネスパーソンがリスキリング、オリジナルのアプリ開発で総務部門の定期タスクにかかる時間を87.5%削減

https://www.kiramex.com/news-20240618/