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【徹底解説】ITエンジニアに英語力は必要なの?

「これから英語力は必須」とはよく聞くものの、ITエンジニアにとって英語力はどれほど必要なのか、疑問に思ったことはないでしょうか。ITエンジニアと英語はどんな関係性なのか徹底解説します。

テックアカデミーマガジンは受講者数No.1のプログラミングスクール「テックアカデミー」が運営。初心者向けにプロが解説した記事を公開中。現役エンジニアの方はこちらをご覧ください。 ※ アンケートモニター提供元:GMOリサーチ株式会社 調査期間:2021年8月12日~8月16日  調査対象:2020年8月以降にプログラミングスクールを受講した18~80歳の男女1,000名  調査手法:インターネット調査

現代では、業界や職種を問わず英語力があると何かと便利です。ITエンジニアなど技術職に就く場合は、常にトレンドを把握していることは重要です。ただ、そういった最新情報は英語で書かれた記事が多いというのも事実。

そこで、ITエンジニアにとって英語力はどれほど必要なのか、ITエンジニアのキャリアと英語力の間にどんな関係があるのかについて考えてみたいと思います。

 

最新情報を得るには英語が必須

エンジニアやデザイナーなど最新情報を仕入れ、開発・制作に生かせれば技術者としての成長につながりますし、またそのようなアクションを起こせる人は雇用主側からしても貴重な人材となるでしょう。

上記のように、新しい技術が日々生み出され、その技術を使って新しいものを生み出していくエンジニアは、最新情報のキャッチアップが非常に重要です。インターネットなしではIT業界の仕事は成り立たないといっても過言ではありません。

 

特にIT業界では、最新の製品やテクノロジーの多くは米国などの海外から日本へ浸透するケースが多く、Deepな情報満載のブログなどはほとんどが英語で書かれています。英語を公用語とする国の技術者は日本国内と比べて圧倒的に数が多いため、質の高い記事は必然的に英語で書かれることが多くなります。

英語のWebサイトから業務やスキルアップに必要な情報収集ができれば、エンジニアとしてかなり有利と言えるでしょう。

 

ITエンジニアに必要な英語力とは?

英語力といって想像するのはどんな力でしょうか?学校で習うときによく分類されるのは、ライティング・スピーキング・リーディング・リスニングの4つですよね。

ただ、仕事で必要な英語力とは、一口に「ライティングができれば良い」などといったものではありません。業種や職種によって必要な英語力は変わってきます。

 

では、ITエンジニアに必要な英語力とはなんでしょうか。

上記で述べたように、最新情報などは英語で出回ることが多いとお伝えしました。営業職のように、クライアントや社内メンバーと折衝しながら進めていくのがメインの業務では、コミュニケション・ディベート能力はとても必要となります。英語で言えば、リスニング・スピーキング力となります。

ITエンジニアもその能力があればそれに越したことはないのですが、それができないからといって業務に支障が出る訳ではありません。

 

どちらかといえば、英語で描かれているマニュアルやドキュメントなどを読解(リーディング)し、必要な情報をスピーディに技術に落とし込む力が最も大切と言えるのではないでしょうか。

つまり、自分の担当領域はどんなことが求められるのか、どんな状態を理想・ゴールとして捉えるのかによって、身につけるべき英語力は変わってきます。

 

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必要な英語力の習得方法

ITエンジニアを目指す人がどんな英語力をつけると有利か、なんとなくわかったと思います。では、具体的に必要な英語力をどのように身につけるのか、いくつかの方法を解説します。

 

TOEICの勉強をする

ありきたりかもしれませんが、中学・高校・大学・専門などで一通り学習してきた英語力を測るためにベストな試験ともいえるTOEICは、一度は受験すると良いでしょう。学習の成果としてスキルアップできたかどうかを知るツールとしてもおすすめです。

また、TOEICの構成としてリスニング・リーディング(読解力・文法理解力)の向上にも最適な構成になっているため、ITエンジニアに大切な英語力を身につけるのにも最適と言えるでしょう。

まずは、TOEICの公式問題集を読み、実践してみましょう。TOEICは構成が独特なので初めて受験する人は公式問題集でTOEICに慣れておくことも大切です。あれこれと多くの本に手を出すよりも1冊、しっかりとやりきる方が身につくものは多いものです。

単語力に自信がない方は、単語集も用意して併せて進めていくと良いでしょう。

 

読み終わった技術書の原書を読む

これまでに全く関わったことがない、または自分と親和性のない洋書をいきなり手にしても、ストーリーも分からなければ出てくる単語や文法も理解できない、という状態に陥りやすく、モチベーションを維持することは難しいですよね。英語学習は根気よく継続できることが大前提です。

これからエンジニアを目指す人や、エンジニアの卵であれば技術書に一度は触れたことがあるはずです。そこでおすすめしたい方法として、一度日本語で技術書を読み、その後は英語版で繰り返し読むという方法。

一度日本語で読んで理解したものであれば、あとで英語の文を読んだ時もなんとなく意味が理解できるでしょう。

英語版がない技術書ももちろんあるので、一度調べてみると良いでしょう。

また、今後必要になる新しい技術を技術書から取り入れる場合にも、英語版があるかどうか確認してから購入すると良いでしょう。2冊同じ本を買うことに抵抗がある方もいると思いますが、どちらかを図書館などで見つけ1冊だけ購入するという手もあります。

Kindleなどの電子書籍を持っている人であれば、図書館と併用すると比較的安価で実現することができます。

 

英語環境にする

できるだけ自分の身の回りのものや生活環境そのものを英語にすると、自然と英語への抵抗が少なくなってくるでしょう。たとえば、普段使っているスマートフォンの環境設定を日本語から英語に変えるくらいであればすぐに実践できます。

また、普段からスマホでニュースなどの情報を仕入れている人は、英語のニュースアプリを使うと良いでしょう。他にもFacebookやTwitterなどのSNSで発信している人をフォローすることで英語に触れる機会は格段に多くなるはずです。

最近では、無料で英語を学習できるアプリも多くリリースされています。まずは、手軽に隙間時間などを有効活用しながら英語に触れるところから始めるのも良いでしょう。

 

英語力とキャリアの関係性

求人情報を見ていると「TOEIC◯◯◯点以上」という条件をよく目にしませんか。外資系企業に限った話ではなく、業界や職種問わず、日本企業でも一定の英語力が求められるようになっています。このように就職・転職市場では、ITエンジニアにも英語力を求める企業が右肩上がりで伸びています。

2013年に転職サービス大手のDODAが行った調査によると、①IT関連企業の19%、②社内SEの40%が英語力を採用の条件に入れています。

①②に見られるこの差は、主に日本国内を対象にビジネスを展開するIT関連企業に対して、グローバル企業や海外展開をしている事業会社が社内SEの求人を出す割合が多いからということのようです。

 

つまり、SE(システムエンジニア)の場合、英語力がまったくない状態だと4割の求人には応募する最低条件を満たせないということを考えると、英語力の重要さが理解できると思います。

楽天とファーストリテイリングが社内の公用語を英語にすると公表したのは記憶に新しいですよね。ソフトバンクやサイバーエージェントも社員の英語教育に力を入れおり、名だたるIT企業は英語力の重要性をいち早く認識し社員への浸透にも力を入れています。

今後グローバル展開をしていく大手企業はもちろん、現在は日本国内のみをビジネスの対象にしているIT関連企業も今後は中小企業含めて英語力を求める動きが活発になっていくとみられています。

IT業界でおすすめの転職サイト・エージェントもまとめているので、転職を検討している方はぜひ活用してみてください。

 

英語はあくまでも技術習得の手段

英語力をつけるとエンジニアとして有利になるとお話してきましたが、目的が英語力アップになってしまわないように注意しましょう。英語力をつける目的は、あくまでもITエンジニアとしての技術習得の手段の1つであるということを忘れないようにしましょう。

今の自分に英語力という付加価値をつけることで、スキルアップさらにはキャリアアップのスピードを上げることに期待できます。ただ、あくまでも、それはエンジニアとしての技量が認められてからの話になります。

エンジニアとして必要な技術・知識は際限がありません。まず、1人で何かを開発する経験を積み、与えられた仕事・業務も問題なくこなせるようになってから、さらに英語力を身につけることを視野に入れると良いでしょう。

 

英語の前にエンジニアになる勉強を

ここまで英語に関するお話をしてきましたが、そもそもエンジニアになることが第一優先である場合、まずはエンジニアの道を切り開くことに集中した方が得策です。

「エンジニアに必要な技術・知識を習得してさらに英語力も・・・」なんて気の遠くなる話かもしれませんが、何か新しいことを学習したい意欲がある方でないとエンジニアという仕事は厳しいといえます。

エンジニアになれば、学習はこの先ずっと切っても切り離せません。「毎日、1つずつでも進化したい」そういう思いを持っている方であれば、エンジニアの素質は十分にあるでしょう。

 

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