Rubyでオブジェクトの中身を調べてみようを現役エンジニアが解説【初心者向け】

Rubyでオブジェクトの中身を調べる方法について解説します。

 
そもそもRubyについてよく分からないという方は、Rubyとは何なのか解説した記事を読むとさらに理解が深まります。

なお本記事は、TechAcademyのオンラインブートキャンプRuby講座の内容をもとに紹介しています。

 

 

オブジェクトの中身を調べる方法

Rubyではオブジェクトの中身を確認するためのメソッドとして

• インスタンス変数を調べるにはinstance_variablesメソッド
• インスタンスメソッドを調べるにはinstance_methodsメソッド
• クラス変数を調べるにはclass_variablesメソッド

などあります。

 

インスタンス変数を調べる （instance_variablesメソッドなど）

インスタンス変数を調べるメソッドとしてinstance_variablesメソッドがあります。instance_variablesメソッドはレシーバーのインスタンスが持つインスタンス変数を出力します。

この時、インスタンス変数の名前の出力はシンボルの配列で出力されます。instance_variable_getメソッドで引数にインスタンス変数をシンボルで渡せば、そのインスタンス変数の値が返されます。

 

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インスタンスメソッドを調べる （instance_methodsメソッドなど）

インスタンスメソッドを調べるメソッドとして　instance_methodsメソッドがありますinstance_methodsメソッドはクラスで定義されているインスタンスメソッドの名前を出力します。

この時、インスタンスメソッドの名前の出力はシンボルの配列で出力されます。また、このinstance_methodsメソッドはクラスだけではなくモジュールで定義されているメソッドも検索することができます。

instance_methodsメソッドに引数を渡さないと出力されるインスタンスメソッドはスーパークラスやインクルードされているモジュールに定義されているインスタンスメソッドをすべて出力してしまいます。

対象となるクラスやモジュールで定義されているインスタンスメソッドだけを出力したい場合には引数にfalseを指定します。

 

実際に書いてみよう

それでは実際に書いてみましょう!!

 

#train.rb

class Train
  def initialize(name)
    @name = name
  end

  def name
    @name
  end

  def kind
    puts "特急列車もあります。"
  end
end

train = Train.new("GSE")
p train.instance_variables
p train.instance_variable_get(:@name)
p Train.instance_methods(false)

#=>

[:@name]

"GSE"

[:name, :kind]

 

instance_variablesメソッドでは シンボルでインスタンス変数名が配列で返ってきていますねinstance_variable_getメソッドではインスタンス変数@nameの値が返ってきています。

instance_methodsメソッドでは引数がfalseですからTrainクラスのインスタンスメソッドnameとkindがシンボルの配列で返ってきていますね。

 

 

筆者プロフィール

町田　耕 学生時代は会計学専攻。塾講師勤務を経て、企業のCFOとして会社経営に携わる。 会社経営から一線を退いた後、インフラエンジニアの妻の勧めでプログラミングを独学で始め、プログラミングセミナーなど転々としながら、開発案件に携わるようになる。 現在、フリーランスとして活動しながらテックアカデミーのメンターも勤めている。

 

 

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