業務内容やスキルを紹介!ネットワークエンジニアとは【初心者必見】
初心者向けにネットワークエンジニアについて解説しています。ネットワークのシステム維持に欠かせない、需要の高いネットワークエンジニアの仕事内容や業界の現状、なるために必要な知識や技術についてまとめています。転職活動の際に参考にしてください。
テックアカデミーマガジンは受講者数No.1のプログラミングスクール「テックアカデミー」が運営。初心者向けにプロが解説した記事を公開中。現役エンジニアの方はこちらをご覧ください。 ※ アンケートモニター提供元:GMOリサーチ株式会社 調査期間:2021年8月12日~8月16日 調査対象:2020年8月以降にプログラミングスクールを受講した18~80歳の男女1,000名 調査手法:インターネット調査
ネットワークエンジニアについて解説します。
私達の身の回りにはWi-FiやLTE、光回線など、当たり前のようにインターネットへ接続できる回線が用意されています。そして私達はその回線につなぐだけで、SNSやECサイトなどの様々なインターネット上のサービスを利用することができます。
今やインターネットへ接続する回線や、自宅や会社内でのWi-Fi環境など、コンピューターネットワーク(以下ネットワークと表記します)は私達にとって無くてはならないものになっています。そのネットワークの構築や運用保守を行うのがネットワークエンジニアです。それではネットワークエンジニアはどのような仕事を行っているのでしょうか。
本記事はエンジニア転職を保証するTechAcademy Proの就職実績を元に制作しています。
今回は、キャリアに関する内容だね!
どういう内容でしょうか?
ネットワークエンジニアについて詳しく説明していくね!
お願いします!
ネットワークエンジニアの仕事内容
ネットワークエンジニアの仕事を紹介する前に、あまり馴染みがないネットワーク関係の用語について整理しましょう。
- ネットワーク:複数のコンピューターを接続する技術や接続された全体を指します。ネットワークは共通の通信手段(仕様。プロトコル)で情報をやりとりします。現在ではTCP/IPというプロトコルを使うのが一般的です。
- インターネット:世界規模のネットワークです。TCP/IPプロトコルを使っています。
- LAN:ローカルエリアネットワークの略称です。インターネットに対して、自宅や会社などの閉じたネットワークのことを指します。私達がインターネットにアクセスする場合は、ほぼ100%LANを経由して行います。
- Wi-Fi:PCやスマートフォンなどの電子機器を無線を使ってLANに接続する技術です。
- ルーター:異なるネットワーク同士を接続する機器です。例えばLANとインターネットなどを接続します。
- ファイアウォール:ネットワークへの不正なアクセスを防ぐ機器です。ルーターと共に使用する場合が多く、インターネットからLANへの不正アクセスを防御します。
- サーバー:Webサイトやサービスを提供するコンピューターのことを指します。例えばSNSは、SNSのサービスをサーバーが提供し、私達はネットワークを通じてそのサーバーにアクセスしている、ということになります。
用語の整理ができたところで、ネットワークエンジニアの仕事内容を確認していきましょう。ネットワークエンジニアは、ネットワークの構築や運用保守に関する幅広い仕事を行います。
物理的な配線や機器の設置
上記でご紹介したルーターやファイアウォール、サーバーを光ケーブルやLANケーブルなどの配線で接続してネットワークを構築します。単に接続すれば良いだけではなく、セキュリティを考慮して機器の接続順を決めたり、通信量が分散されるようなネットワークにするなど、経験と専門知識が必要となります。
ネットワーク機器の設定
ルーターやファイアウォールの設定を行い、ネットワーク上で通信が正しく行われるようにします。現在のネットワークはインターネットに接続する場合が多く、外部からの侵入を防ぐためのセキュリティ対策がとても重要となっています。そのため、インフラエンジニアにはネットワークの知識と共に、セキュリティに関する高度な知識も求められます。
サーバーの構築/設定
サーバー機器においてもセキュリティ対策は重要です。そのため、ネットワークエンジニアがサーバーの設定を行う場合も多くあります。ネットワークやサーバーの構築や運用保守を行うエンジニアを総称してインフラエンジニアと呼ぶ場合もあります。
具体的な作業としては、WindowsサーバーやLinuxといったOS(オペレーティングシステム)の初期設定、システムを動かすための設定、データベースやサーバソフトウェアのインストール、運用設定(電源制御、バックアップ)などを行います。物理的なサーバーの設置やネットワークへの接続も担当します。
ネットワークエンジニアの将来性
このように私達に無くてはならないネットワークの構築や運用保守を行うネットワークエンジニアですが、システムエンジニアと比較して目指す方が少ないこともあり、慢性的に人手不足の業界と言われています。
ネットワーク機器やセキュリティに関する知識を身につけるには大変ですが、ネットワークが無くなることは考えられず、とても将来性のある職業と言えるでしょう。
必要とされるスキル
ネットワークエンジニアやシステムエンジニアなど、IT関係のエンジニアになるには、もちろんITに関する基礎知識が必要です。これはIT関係の資格取得に向け学習することで身につけることができます。
おすすめは、IPA(独立行政法人情報処理推進機構)が実施しているITパスポート試験です。ITを利活用するすべての社会人・学生が備えておくべき基礎的な知識を確認するという位置づけなので、未経験の方にもおすすめです。
さらにネットワークエンジニアには、ネットワークに関する専門知識が要求されます。こちらもIPAが実施している情報処理資格の取得に向け学習することで身につけることができます。はじめに基本情報技術者試験、次に応用情報技術者試験、そしてネットワークスペシャリスト試験というようにステップアップしていくと良いでしょう。特にネットワークスペシャリスト試験は難易度が高く、資格を取得しておくと、一目置かれること間違いありません。
ITパスポート試験
https://techacademy.jp/magazine/wp-content/uploads/2017/07/index.html2_-620×437-e1499391542321.png
基本情報技術者試験
https://www.jitec.ipa.go.jp/1_11seido/fe.html
応用情報技術者試験
https://www.jitec.ipa.go.jp/1_11seido/ap.html
ネットワークスペシャリスト試験
https://www.jitec.ipa.go.jp/1_11seido/nw.html
情報処理安全確保支援士(登録セキスペ)
https://www.jitec.ipa.go.jp/1_11seido/seido_gaiyo.html
この他、サーバOSやネットワーク機器については、以下の資格がおすすめです。
マイクロソフト認定資格プログラム
https://www.microsoft.com/ja-jp/learning/default.aspx
Linux技術者認定試験
https://linuc.org/about/01.html
Cisco技術者認定
https://www.cisco.com/c/ja_jp/training-events/training-certifications/certifications.html
どのような人が向いているか
ネットワークエンジニアはシステムエンジニアに対し、比較的体を動かすことが多い職業です。またセキュリティの関係で、実際に機器がある場所に訪問しないと作業出来ない場合も多くあります。そのため、アクティブで体力に自身がある人が向いているでしょう。
もちろん、ルーターやファイアウォール、サーバーなどの設定を行うので、それらの機器を触るのが好きなこともポイントです。パソコンを自作するようなタイプの方は、ネットワークエンジニアにとても向いていると思います。
一転、実際に仕事を進める際は、設定を間違うとセキュリティ事故に繋がりかねないため、慎重な、いわば石橋を叩いて渡るような性格の人が求められます。
エンジニアになるための学習方法
学習サービス
Progate
プログラミング言語の基本に特化した、オンラインで無料から使用できる学習サービスです。今までプログラミングを学んだことのない人でも始められる各言語のカリキュラムが揃っています。有料会員では実践レベルのものまですべてのコースを受講可能です。
ドットインストール
動画による学習サービスです。環境構築など、初心者がつまずきやすい部分についても実際の画面を見ながら学習できます。ひとつひとつの動画は3分前後であり、集中して取り組みやすい形式になっています。有料会員では各動画の文字起こしやソースコードの閲覧が可能であり、学習に活かすことができます。
Schoo
仕事に関係するさまざまな知識やスキルを学ぶことができる、動画と生放送による総合学習サービスです。生放送では講師に質問することもでき、参加しながらライブで勉強できます。有料会員ではすべての録画授業の閲覧・ダウンロードが可能です。
スクール
エンジニア転職保証コース
現役エンジニアのパーソナルメンターが学習から転職までをサポートするサービスです。オンラインの環境があればどこでも受講可能で、パーソナルメンターにはカリキュラム内で分からないところを質問したり、キャリアについて相談することができます。
未経験からエンジニアを目指したいけれども、何から始めたらいいのか分からないという方におすすめです。
デジタルハリウッド
Webやデザイン・CGなどのデジタルコンテンツに関する通学制スクールです。就職・転職だけでなくフリーランスや在宅ワークといったさまざまな形態の働き方へのマッチングサポートも充実しており、在学中から始められる仕事なども紹介されています。
ヒューマンアカデミー
職業に関する各資格の学習ができる総合スクールになります。学習形態は通学・通信・オンラインから選ぶことができます。
各資格の日程なども公式サイトから一覧できるため、予定を立てて学ぶことができます。
この記事を監修してくれた方
太田和樹(おおたかずき) 普段は主に、Web系アプリケーション開発のプロジェクトマネージャーとプログラミング講師を行っている。守備範囲はフロントエンド、モバイル、サーバサイド、データサイエンティストと幅広い。その幅広い知見を生かして、複数の領域を組み合わせた新しい提案をするのが得意。 開発実績:画像認識技術を活用した駐車場混雑状況把握(実証実験)、音声認識を活用したヘルプデスク支援システム、Pepperを遠隔操作するアプリの開発、大規模基幹系システムの開発・導入マネジメント 地方在住。仕事のほとんどをリモートオフィスで行う。通勤で消耗する代わりに趣味のDIYや家庭菜園、家族との時間を楽しんでいる。 |
内容分かりやすくて良かったです!
ゆかりちゃんも分からないことがあったら質問してね!
分かりました。ありがとうございます!
また、オンラインのプログラミングスクールTechAcademyではエンジニア転職保証のコースを提供しています。
プログラミング未経験の方でも12週間で東京のIT企業へエンジニアとして転職を目指せるコースです。
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