Pythonでcronによりプログラムを定期実行する方法（Unix系OS限定）を現役エンジニアが解説【初心者向け】

Pythonでcronによりプログラムを定期実行する方法（Unix系OS限定）について解説します。

そもそもPythonについてよく分からないという方は、Pythonとは何なのか解説した記事を読むとさらに理解が深まります。

 

なお本記事は、TechAcademyのオンラインブートキャンプPython講座の内容をもとに紹介しています。

 

 

cronとは

cronとはUNIX系システムの常駐プログラムの一種です。ユーザの設定したスケジュールに基き、指定したコマンドやシェルスクリプトなどを自動実行します。

例えば以下のような動作を実現できます。

• (例1)毎週日曜日の0時に、ハードディスクのデータを、外部メディアにバックアップする
• (例2)毎時30分に、Webサイトにアクセスし、死活監視をする。Webサイトが応答しなければメールで通知する

 

cronによりプログラムを定期実行する方法

cronはユーザごとに設定でき、各人のcrontabファイルに設定を記述します。crontabファイルを直接編集することはまれで、crontabコマンドにより閲覧編集します。

crontabファイルの書式は以下の通りで、1行につき1つのスケジュールとコマンドの組を記述します。

min hour dom month dow command

それぞれ以下の意味です。

min: 分 0-59
hour: 時間 0-23
dom: day of month, 1-31
month: 月 1-12
dow: day of week, 0-7, 0と7が日曜日
command: 実行するコマンド列

 

なお、min, hour, dom, month, dowには*(ワイルドカード)を使えます。例えば、

30 1 * * *
とすると、毎日1時30分にスケジュールできます。cronの設定閲覧には以下のコマンドを用います。

crontab -l

cronの設定編集には以下のコマンドを用います。

crontab -e

詳細はcrontabのマニュアルを参照してください。

 

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実際に書いてみよう

現在のcronの設定状態を確認しました。下記の通り、空の状態でした。

$ crontab -l
no crontab for user
cronに設定を追加しました。

$ crontab -e
設定内容は以下の通りです。

10 * * * * /usr/local/bin/python /projects/alpha/sample.py
毎時10分に、Pythonスクリプトを実行します。

実行するスクリプトsample.pyは以下の内容です。

 

import urllib.request

req = urllib.request.Request('http://www.example.org')
with urllib.request.urlopen(req) as response:
   the_page = response.read().decode()
   with open('/projects/alpha/output.html', 'w') as f:
        print(the_page, file=f)
Webサイトにアクセスし、ページの内容をoutput.htmlとして保存するものです。

・*時10分(例 11時10分)になると、output.htmlが生成されました。
cronによりPythonスクリプトが実行されたとわかりました。

 

監修してくれたメンター

橋本紘希 システムインテグレータ企業勤務のシステムエンジニア。 開発実績: Javaプログラムを用いた業務用Webアプリケーションや、基幹システム用バッチアプリケーションなどの設計構築試験。

 

 

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