Pythonのread, readline, readlinesメソッドの使い方を現役エンジニアが解説【初心者向け】

Pythonのread, readline, readlinesメソッドの使い方について解説します。

そもそもPythonについてよく分からないという方は、Pythonとは何なのか解説した記事を読むとさらに理解が深まります。

 

なお本記事は、TechAcademyのオンラインブートキャンプPython講座の内容をもとに紹介しています。

 

 

read, readline, readlinesメソッドとは

read, readline, readlinesメソッドは、いずれもファイルの内容を読み出す時に用います。

read, readline, readlinesメソッドの使い方

readはファイルから指定サイズのデータを読み出します。引数を省略すると、ファイルの内容全てを読み出します。

readlineはファイルから1行だけ読み出します。readlinesはファイルの内容を全て読み出し、1行ごとのリストにします。一般には、小さいファイルならば、read()やreadlinesでの一括読み込みが効率的です。

一方で、ファイルの大きい場合、一括読み込みするとメモリを圧迫するおそれがあります。そのような場合には、readlineで1行ずつ読み込みます。

公式のリファレンスも参照してください。

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実際に書いてみよう

前提

カレントディレクトリにsample.txtというテキストファイルがあります。テキストファイルの中身は以下の通りで、3行、20文字のテキストファイルです。

alpha
bravo
charlie

 

サンプルコード

# readでサイズ指定あり
with open('sample.txt') as f:
    contents = f.read(10)
    print(contents)

print('---')
    
# readでサイズ指定なし
with open('sample.txt') as f:
    contents = f.read()
    print(contents)

print('---')

# readlineで1行だけ読み込み
with open('sample.txt') as f:
    line = f.readline()
    print(line)

print('---')

# readlinesで一括読み込み
with open('sample.txt') as f:
    lines = f.readlines()
    print(lines)

 

実行結果

alpha
brav
—
alpha
bravo
charlie

—
alpha

—
[‘alphan’, ‘bravon’, ‘charlien’]

解説

1. 1つ目はread(サイズ指定あり)のケースです。10を指定したので、「alpha○brav」を読み込みました(○は改行コード)
2. 2つ目はread(サイズ指定なし)のケースです。ファイルの中身全てを読み込みました
3. 3つ目はreadlineのケースです。1行だけ読み込みました
4. 4つ目はreadlinesのケースです。ファイルの中身全て読み込み、結果は文字列のリストになりました

監修してくれたメンター

橋本紘希 システムインテグレータ企業勤務のシステムエンジニア。 開発実績: Javaプログラムを用いた業務用Webアプリケーションや、基幹システム用バッチアプリケーションなどの設計構築試験。

 

 

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