Pythonでファイルを1行ずつ読み込む方法を現役エンジニアが解説【初心者向け】

Pythonでファイルを1行ずつ読み込む方法について解説します。

そもそもPythonについてよく分からないという方は、Pythonとは何なのか解説した記事を読むとさらに理解が深まります。

 

なお本記事は、TechAcademyのオンラインブートキャンプPython講座の内容をもとに紹介しています。

 

 

ファイルを読み込む方法

Pythonでテキストファイルを読み込むには以下の処理を行います。

• ファイルを開く
• ファイルの内容を読み込む
• ファイルを閉じる

ファイルを開くのがopen()で、ファイルを閉じるのがclose()です。

open()の戻り値は「ファイルオブジェクト」と呼ばれ、このファイルオブジェクトを使ってファイルの内容を読み込みます。

ファイルオブジェクト = open(ファイル名, "モード", encoding = "文字コード")
# ファイルオブジェクトを使用して、ファイルの内容を読み込む
ファイルオブジェクト.close()

openメソッドの引数は以下のとおりです。

• ファイル名：読み込むファイル名を指定します
• モード：
  • “r”：読み込み
  • “w”：書き込み（新規作成。同名のファイルがあれば上書き）
  • “x”：書き込み（新規作成。同名のファイルがあればエラー）
  • “a”：書き込み（追記。同名のファイルがあれば末尾に追記）
• encoding：文字コードを指定します。通常は「”utf_8″」を指定します

 

ファイルを1行づつ読み込んで処理する方法

ファイルの内容を1行ずつ読み込んで処理するにはreadline()を使用します。また、ファイルの内容を1度にすべて読み込むにはread()を使用します。

1行の内容 = ファイルオブジェクト.readline()

whileなどの繰り返し処理を組み合わせて使用することで、ファイルの内容を1行ずつ読み込んで処理することができます。

 

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実際に書いてみよう

今回のサンプルプログラムでは、テキストファイルを読み込み、行番号を付与して出力しています。読み込むテキストファイルは以下のようになります。

hojoki.txt

行く川のながれは絶えずして、しかも本の水にあらず。
よどみに浮ぶうたかたは、かつ消えかつ結びて久しくとゞまることなし。
世の中にある人とすみかと、またかくの如し。
玉しきの都の中にむねをならべいらかをあらそへる、たかきいやしき人のすまひは、
代々を經て盡きせぬものなれど、これをまことかと尋ぬれば、昔ありし家はまれなり。
或はこぞ破れ（やけイ）てことしは造り、あるは大家ほろびて小家となる。
住む人もこれにおなじ。

ソースコードは以下のようになります。行を読み込めなかったらwhileループをbreakで終了しています。

row_no = 0

fileobj = open("hojoki.txt", "r", encoding="utf_8")
while True:
  line = fileobj.readline()
  if line:
    row_no += 1
    print(row_no, ":", line)
  else:
    break

実行結果は以下のようになります。

1 : 行く川のながれは絶えずして、しかも本の水にあらず。

2 : よどみに浮ぶうたかたは、かつ消えかつ結びて久しくとゞまることなし。

3 : 世の中にある人とすみかと、またかくの如し。

4 : 玉しきの都の中にむねをならべいらかをあらそへる、たかきいやしき人のすまひは、

5 : 代々を經て盡きせぬものなれど、これをまことかと尋ぬれば、昔ありし家はまれなり。

6 : 或はこぞ破れ（やけイ）てことしは造り、あるは大家ほろびて小家となる。

7 : 住む人もこれにおなじ。

 

監修してくれたメンター

太田和樹（おおたかずき） ITベンチャー企業のPM兼エンジニア 普段は主に、Web系アプリケーション開発のプロジェクトマネージャーとプログラミング講師を行っている。守備範囲はフロントエンド、モバイル、サーバサイド、データサイエンティストと幅広い。その幅広い知見を生かして、複数の領域を組み合わせた新しい提案をするのが得意。 開発実績：画像認識技術を活用した駐車場混雑状況把握（実証実験）、音声認識を活用したヘルプデスク支援システム、Pepperを遠隔操作するアプリの開発、大規模基幹系システムの開発・導入マネジメント。 地方在住。仕事のほとんどをリモートオフィスで行う。通勤で消耗する代わりに趣味のDIYや家庭菜園、家族との時間を楽しんでいる。

 

 

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