PHPでTSVファイルを扱う方法を現役エンジニアが解説【初心者向け】
初心者向けにPHPでTSVファイルを扱う方法について現役エンジニアが解説しています。TSVとはタブ区切りのテキストデータを保存するファイル形式のことで、拡張子は.tsvです。カンマ区切りのCSVファイルもあります。PHPでTSVファイルを読み込む方法や配列に変換する方法を解説します。
テックアカデミーマガジンは受講者数No.1のプログラミングスクール「テックアカデミー」が運営。初心者向けにプロが解説した記事を公開中。現役エンジニアの方はこちらをご覧ください。 ※ アンケートモニター提供元:GMOリサーチ株式会社 調査期間:2021年8月12日~8月16日 調査対象:2020年8月以降にプログラミングスクールを受講した18~80歳の男女1,000名 調査手法:インターネット調査
PHPでTSVファイルを扱う方法について、TechAcademyのメンター(現役エンジニア)が実際のコードを使用して初心者向けに解説します。
そもそもPHPについてよく分からないという方は、PHPとは何なのか解説した記事を読むとさらに理解が深まります。
なお本記事は、TechAcademyのオンラインブートキャンプPHP/Laravel講座の内容をもとに紹介しています。
今回は、PHPに関する内容だね!
どういう内容でしょうか?
PHPでTSVファイルを扱う方法について詳しく説明していくね!
お願いします!
この記事は、PHPプログラムでTSVファイルデータを読み込んで、配列に変換する方法について解説した記事です。PHPでの開発にまだあまり慣れていないという方でも理解できる内容になっています。
目次
TSVとは
TSVとは「タブ区切り」のテキストデータを保存するファイル形式のことで、拡張子は「.tsv」です。似たファイル形式に「CSV」というものがあって、こちらは「カンマ区切り」でテキストデータを保存します。下に記載しているのは、TSVファイルに保存してあるデータの例です。
TSVファイルサンプル:
名前 年齢 性別 田中 28 男 鈴木 25 女 佐藤 32 男
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TSVファイルを読み込む方法
PHPでTSVファイルに保存されたデータを読み込むには、SplFileObjectクラスを使用する方法があります。読み込む際は、SplFileObjectのインスタンスを生成する際に読み込むTSVファイルのパスをコンストラクタに設定します。
$インスタンス変数 = new SplFileObject($TSVファイルパス);
次に、SplFileObjectにCSVファイルデータを読み込むための設定を行います。
$インスタンス変数->setFlags(SplFileObject::READ_CSV);
setFlagsメソッドは、SplFileObjectにフラグを渡して、ファイルのデータをどのように読み込むか設定を行うメソッドです。
フラグは、SplFileObjectクラス内に定数として用意されていて、「SplFileObject::READ_CSV」はファイルデータをCSVデータとして読み込むというフラグです。
このままでは、CSVデータを読み込む設定なので、CSVデータの区切り文字である「,」で項目を分割するように読み込んでしまいます。
したがって、「タブ」を区切り文字として読み込む設定を行うことで、TSVファイルデータを読み込み、項目を「タブ区切り」で分割して読み込むように設定します。
$インスタンス変数->setCsvControl("t");
TSVデータを配列に変換する方法
上記で読み込んだTSVデータを配列に変換するには、foreach文を使用します。
foreach文でTSVデータを配列に変換する方法:
foreach($インスタンス変数 as $TSVデータ行) {}
上記で生成したTSVファイルを読み込んだSplFileObjectクラスのインスタンス変数をforeach文にセットすることで、
TSVデータを行ごとに配列データに変換します。
実際に書いてみよう
それでは、実際にTSVファイルデータを読み込んで配列に変換する例を見ていきましょう。
読み込むTSVファイル(read.tsv):
名前 年齢 性別 田中 28 男 鈴木 25 女 佐藤 32 男
サンプルコード:
<?php // 読み込むTSVファイルパスを設定 $path = "files/read.tsv"; // TSVファイルデータ読み込み $file = new SplFileObject($path); $file->setFlags(SplFileObject::READ_CSV); $file->setCsvControl("t"); // TSVファイルデータを配列に変換して出力 foreach($file as $row) { var_dump($row); } ?>
実行結果:
array(3) { [0]=> string(6) "名前" [1]=> string(6) "年齢" [2]=> string(6) "性別" } array(3) { [0]=> string(6) "田中" [1]=> string(2) "28" [2]=> string(3) "男" } array(3) { [0]=> string(6) "鈴木" [1]=> string(2) "25" [2]=> string(3) "女" } array(3) { [0]=> string(6) "佐藤" [1]=> string(2) "32" [2]=> string(3) "男" }
上記の例では、「read.tsv」というTSVファイルデータをSplFileObjectクラスで読み込み、foreach文を使用して行ごとに配列に変換しています。
まとめ
以上、TSVファイルを読み込んで配列に変換する方法について解説しました。
TSV,CSVファイルを読み込んでそのデータをPHPプログラム内で扱うなどの処理は、実際の開発現場でもよく使われる処理なので、上記で解説したSplFileObjectクラスの読み込み方法や、foreach文を使用した配列の変換方法などをよく理解して、実際の開発で使用できるようにしておきましょう。
筆者プロフィール
平野大輝(ひらのだいき)
スキル:PHP・Java・JavaScriptを用いて様々なアプリを開発するWebエンジニア。 |
内容分かりやすくて良かったです!
ゆかりちゃんも分からないことがあったら質問してね!
分かりました。ありがとうございます!
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