Javaの文字化けについての対処方法を現役エンジニアが解説【初心者向け】

Javaの文字化けについての対処方法について解説します。実際にプログラムを書いて説明しているので、ぜひ理解しておきましょう。

 

そもそもJavaについてよく分からないという方は、Javaとは何なのか解説した記事を読むとさらに理解が深まります。
 

なお本記事は、TechAcademyのオンラインブートキャンプJava講座の内容をもとに作成しています。

 

 

 

Javaで文字化けの発生する原因

Javaは内部ではUNICODEという文字コードで文字を扱っています。

プログラムがJavaのみで完結している場合は基本的に問題ありませんが、例えばJavaを利用してファイルに対する入出力を行った際に文字化けが発生することがあります。

原因は、ファイルの文字コードがJavaの文字コードと異なる為です。

例えば、以下はメモ帳で作成した1行のテキストを、読み込むJavaのサンプルプログラムです。

Windowsのテキストエディタであるメモ帳で作成したファイルを、このプログラムで読み込みます。

import java.io.BufferedReader;
import java.io.FileReader;
import java.io.IOException;

public class Sample {

  public static void main(String[] args) {

    try {

      //読み込みファイルのパスはご自分の環境に合わせて設定してください
      BufferedReader br = new BufferedReader(new FileReader("input.txt"));

      //１行読み込む
      String str = br.readLine();

      //読み込んだ内容を表示
      System.out.println(str);

    } catch (IOException e) {

      e.printStackTrace();

    }
  }
}

メモ帳でinput.txtという名前のファイルを作成し、１行”読み込む内容”と入力して読み込みたいパスに保存します。特に指定をしない場合、メモ帳はANSI(SJIS)という文字コードで保存します。メモ帳以外のテキストエディタを使って試す場合は保存の際の文字コードの選択オプションでSJISを選択してください。

上記のプログラムを実行すると、コンソールの文字が文字化けしていることが確認できます。

�ǂݍ��ޓ��e

 

実際に書いてみよう

文字化けの解決方法

ファイルを読み込む時に、読み込むファイルの文字コードを指定します。

 

import java.io.BufferedReader;
import java.io.FileInputStream;
import java.io.IOException;
import java.io.InputStreamReader;

public class Sample {

  public static void main(String[] args) {

    try {

      //読み込みファイルのパスはご自分の環境に合わせて設定してください
      BufferedReader br = new BufferedReader(
        new InputStreamReader(new FileInputStream("input.txt"), "SHIFT_JIS"));

      //１行読み込む
      String str = br.readLine();

      //読み込んだ内容を表示
      System.out.println(str);

    } catch (IOException e) {

      e.printStackTrace();

    }
  }
}

 

指定されたcharsetを使用して文字にデコード読み込む機能を持つ、java.io.InputStreamReaderクラスを使います。

new InputStreamReader(new FileInputStream("input.txt"), "SHIFT_JIS");

のインスタンス化の部分で、読み込むファイルの文字コードである”SHIFT_JIS”を指定します。

尚コンストラクタに渡す第一引数はjava.io.InputStreamクラスである必要があるのでそのサブクラスであるjava.io.FileInputStreamクラスを使ってファイルへのアクセスを行います。

new FileInputStream("input.txt")

実行結果は

読み込む内容

となります。文字化けせずにファイルの内容がコンソールに表示されていることが確認できました。

 

[PR] 未経験からWebエンジニアを目指す方法とは

監修してくれたメンター

長屋雅美 独立系SIerで7年勤務後、現在はフリーのエンジニアとして自宅をオフィスとして活動しています。 JavaやC♯、shellscriptを用いた開発を主に担当し、TechAcademyではJavaコースを担当しています。

 

TechAcademyでは、初心者でもJavaやServletの技術を使ってWebアプリケーション開発を習得できるオンラインブートキャンプJava講座を開催しています。

挫折しない学習方法を知れる説明動画や、現役エンジニアとのビデオ通話とチャットサポート、学習用カリキュラムを体験できる無料体験も実施しているので、ぜひ参加してみてください。