Pythonで画像ファイルをPDF化する方法を現役エンジニアが解説【初心者向け】

Pythonで画像ファイルをPDF化する方法について解説します。

そもそもPythonについてよく分からないという方は、Pythonとは何なのか解説した記事を読むとさらに理解が深まります。

 

なお本記事は、TechAcademyのオンラインブートキャンプPython講座の内容をもとに紹介しています。

 

 

画像ファイルをPDF化する方法

Pythonには、グラフを描画するmatplotlibというライブラリがあります。matplotlibを利用すると、画像ファイルをPDFに変換できます。

具体的な手順は以下です。

• PIL(pillow)を利用して画像をファイルから読み込む
• 画像をNumpy配列(ndarray型)に変換する
• matplotlibで画像のプロット先(pyplot)を用意して、画像を変換したNumpy配列を表示する
• 表示した画像をPDF形式で保存する

 

実際に書いてみよう

今回はmatplotlibのほか、以下のライブラリを使用します。

• matplotlib：Pythonの代表的なグラフ描画ライブラリ。今回は画像を描画するために使用
• PIL：正式名称は pillow。今回は画像の読み込みにImage関数を使用
• numpy：行列演算を行うライブラリ

 

サンプルプログラムでは以下の画像ファイル（test.jpg）を使用しました。
プログラムと同じフォルダに保存しておきましょう。

Pythonのプログラムは以下のとおりです。
 

from PIL import Image
import matplotlib.pyplot as plt
import numpy as np
from matplotlib.backends.backend_pdf import PdfPages

# 画像をファイルから読み込む
image = Image.open("./test.jpg")
# 画像をNumpy配列に変換する
image = np.asarray(image)

# 画像のプロット先の準備
fig = plt.figure()
# グリッドの表示をOFFにする
plt.axis('off')
# Numpy配列を画像として表示する
plt.imshow(image)

# 保存するPDFファイル名
pp = PdfPages('test.pdf')
# 画像をPDFとして保存する
pp.savefig(fig)
# PDFの保存終了
pp.close()

 
実行すると、プログラムと同じフォルダに「test.pdf」が作成されます。なお、同様の手順でmatplotlibで描画したグラフなども保存可能です。

また、ファイル形式はPDFだけでなく、PNGやJPEGなどの画像形式でも保存可能です。

 

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監修してくれたメンター

太田和樹（おおたかずき） ITベンチャー企業のPM兼エンジニア 普段は主に、Web系アプリケーション開発のプロジェクトマネージャーとプログラミング講師を行っている。守備範囲はフロントエンド、モバイル、サーバサイド、データサイエンティストと幅広い。その幅広い知見を生かして、複数の領域を組み合わせた新しい提案をするのが得意。 開発実績：画像認識技術を活用した駐車場混雑状況把握（実証実験）、音声認識を活用したヘルプデスク支援システム、Pepperを遠隔操作するアプリの開発、大規模基幹系システムの開発・導入マネジメント。 地方在住。仕事のほとんどをリモートオフィスで行う。通勤で消耗する代わりに趣味のDIYや家庭菜園、家族との時間を楽しんでいる。

 

 

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