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UiPathとは!UiPath studioの使い方も解説【入門者向け】

初心者向けにUiPath studioの使い方について解説しています。UiPathを使うことで作業の自動化を行うロボットを開発することができます。RPAの役割やデメリット、UiPath Studioの基本の使い方について見ていきましょう。

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作業を自動化する上で注目されているRPA。

RPAとは何か聞いたことはあるけど一体どんなツールがあるのか、導入するとどういったメリットがあるのかイメージできない方も多いかと思います。

企業内でも業務効率化を推進する会社も多く、今回紹介するUiPathはプログラミング不要で使うことができ、活用できる幅が多くあるはずです。

UiPath studioの使い方についても解説しているので、今後導入を考えている方はぜひ一度知っておきましょう。

 

目次

 

※免責事項
この記事は2019年7月に更新された記事のため情報が古くなっている場合がございます。

 

UiPathとは

UiPathというのは、作業や業務を自動化するロボットを開発するものです。 UiPathは、UiPath社が提供しているRPAです。

UiPathとしては、

  • UiPath Studioというロボットを実際に開発する開発環境
  • UiPath Robotという開発したロボットを実行するもの
  • Orchestratorというロボットをまとめるもの

があります。

UiPathでは、ドラッグ&ドロップでロボットのActibity(アクティビティ)という動作を指定していき、これらを自動化することによってロボットを開発していきます。 ロボットを開発するためにプログラミングは実際に必要ありませんが、プログラミングの知識はある程度ある方がいいでしょう。

例えば、プログラミングの知識としては、

  • 配列
  • 変数
  • 分岐条件
  • エラー処理
  • ループ処理

などが挙げられます。

また、開発ツールとしては英語だけが準備されていますが、UiPathアカデミーの学習環境やいろいろなドキュメントは日本語が準備されています。 UiPath Studioの開発環境は、個人や中小企業で使用するときは無料版のCommunityエディションが公開されています。

 

UiPathの歴史

2005年

UiPathはルーマニアで生まれました。 コンピュータグラフィックスを手始めに、自動化ライブラリを最初に構築することに着手しました。

2013年

UiPath Desktop自動化を提供し始めて、現在はUiPath Studioになっています。

2015年

UiPath Orchestratorが出来上がりました。

2016年

UiPath Studioコミュニティエディションを提供してから、6ヶ月間でユーザ数が1万人になりました。

2017年

Forrester やEverestからRPAソフトウェアを提供する企業として高く評価されました。 日本法人をこの年の2月に設立してサービスを始めました。

 

UiPathの拠点

UiPathは

  •  ニューヨーク(本社)
  • イギリス
  • ルーマニア
  • インド
  • 日本
  • フランス
  • シンガポール
  • オーストラリア
  • 香港

に拠点があります。

 

UiPathの日本での採用実績

UiPathの日本での採用実績としては、金融機関の三井住友銀行などや電通などの有名な大会社が多くあります。

 

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UiPathを使うメリット・デメリット

ここではUniRathを使うメリット・デメリットを確認していきましょう。

UiPathを使うメリット

UiPathは次のようなメリットがあります。

  • 簡単にロボットでの業務の流れが構築できる
  • オープンで拡張できる開発環境である
  • 低い専門スキルでもプログラムが組める
  • モチベーションがアップする

詳しく解説していきます。

簡単にロボットでの業務の流れが構築できる

UiPathは機能が豊富にある自動化ツールを開発する環境を提供しており、簡単にロボットでの業務の流れが構築できます。

業務の流れのシナリオ化(作業記録)は、ロボットにさせるアクティビティ(動作)をドラッグ&ドロップすることによって簡単にできるだけでなく、「レコーダー」という人の動作を見て自動化するものを使用するのみです。

オープンで拡張できる開発環境である

また、UiPathのメリットとしては、別のRPAツールではできないような面倒な手順を自動化するときはオープンで拡張できる開発環境であることも挙げられます。

チームで共同作業がリアルタイムにできるように開発されており、複数の担当者が作業する場所に関係なく同時にいつでもデータにアクセスできます。

低い専門スキルでもプログラムが組める

プログラムが組めると、業務の自動化が簡単にできるため、低い専門スキルでも組めます。

モチベーションがアップする

従業員の業務は単純な作業を自動化することによって効率アップし、モチベーションがアップします。

 

UiPathを使うデメリット

UiPathのデメリットは、反対にその便利さです。

UiPathは簡単に組めるために、どのような開発プログラムでも実践に投入できることがデメリットです。 そのため、基本的に単純作業が必要なものか、全体の業務を改善する方が生産性がアップするのではないか、などというようなことを考えなくなる恐れがあります。

つまり、全体最適化ができなくなるのではないかという不安があります。

 

UiPath studioとUiPath Orchestratorとは

ここではUiPath studioとUiPath Orchestratorについて詳しく解説していきます。

UiPath Studio

UiPath Studioとは、業務を自動化するロボットを開発するための環境です。

マクロなどのように操作をアプリケーション上で自動化するツールはこれまでもありましたが、自分が行いたいことを自動的にその通りに行うためにはプログラミングする必要がありました。

また、プログラミングをしても自動化はそのアプリケーションだけでしかできなく、横断的にWindows上で動くアプリケーションを自動化するためには膨大なプログラミングの量が必要でした。

 

しかし、UiPathの場合は、自動化するためのロボットを開発するためにプログラミングは不要です。 アクティビティというロボットのファイルの読み込みやクリック、アプリケーションの起動などの動作をドラッグ&ドロップで指定し、これらを繋ぐことによっていろいろなアプリケーションの自動化ができます。

また、ユーザーの操作を記録するレコーダー機能を使って、実際にユーザーの操作を流れとしてコンピューター上で一覧化し、ロボットがこの動きを同様に操作することもできます。

UiPath Studioはこのようなロボットを開発するための環境であり、2016年に公開してから1年間に数回アップデートを繰り返しています。

 

UiPath Orchestrator

UiPath Orchestratorは、少ない工数でRPA環境を安定的・安全に運用する管理ツールです。 主な機能としては次のようなものがあります。

  • ロボット構成管理
  • シナリオ配布、実行管理
  • 運用モニタリング
  • ガバナンス/セキュリティ管理
  • 拡張機能

 

UiPath studioの簡単な使い方

指定のWebページをUiPathを使用して起動する方法について解説していきます。

UiPath Studioを起動する

「プロセス」を選ぶ

プロジェクトの「名前」、プロジェクトを作る「場所」を入力して「作成」をクリックします。クリックすると次のような画面になります。

フローチャートを作る

「デザイン」をクリックしてから「新規」をクリックした後「フローチャート」を選びます。
新しいフローチャートの「名前」を入力して「作成」をクリックします。
クリックすると次のような画面になります。

ブラウザーを開く」を選ぶ

「アクティビティ」をクリックして、「UI Automation」の中の「ブラウザー」から「ブラウザーを開く」を選びます。

「ブラウザーを開く」が設置される

マウスの左を押した状態で、フローチャート上にドラッグ&ドロップします。その結果、アクティビティの「ブラウザーを開く」が設置されます。
「ブラウザーを開く」の「ダブルクリックして表示」をダブルクリックします。
ダブルクリックすると、次のような画面になります。

ウェブページのURLを入力する

入力するときは、二重引用符の「”」で囲みます。

「Do」を「Delete」キーで削除する

「Do」シーケンスを選んで、「Delete」キーで削除します。削除すると次のような画面になります。

「フローチャート(指定のWEBページを起動)」をクリックする

クリックすると次のような画面になります。

ブルーの「三角」が現れる

「ブラウザーを開く」を選んで、ドラッグした状態で「Start」に近づければ、ブルーの「三角」が現れます。

「ブラウザーを開く」と「Start」が関連付けされる

このままマウスの左を押すのを止めると、「ブラウザーを開く」と「Start」が関連付けされます。
メニューバーの「デザイン」から「実行」をクリックして、動きが意図したようになっているかチェックしましょう。

 

UiPathの勉強方法

基本的な使い方を理解したら、UiPathで作りたいもの、それを実装する方法を勉強していきましょう。おすすめの教材を2つ紹介します。

UiPath Academy

UiPath AcademyとはUniPathが無料で提供しているE-learning教材になります。トレーニング教材にはテクニカルコースとRPA推進者コースがあります

テクニカルコース

  • RPAディベロッパー Foundation(基礎)
  • UiPath Orchestrator
  • RPAディベロッパー Advanced(上級)
  • ソリューションアーキテクト
  • インフラストラクチャー
  • UniPath&UniPath&SAP

RPA推進者コース

  • RPA Awareness(基礎)
  • RPA 導入方法論
  • ビジネスアナリスト

これらの内容をすべて無料で学ぶことができます。また学習終了後のは認定資格も用意されているので、自社で開発するだけでなく受託開発などのクライアントワークでも活用できます。

まずはこれから始めてみるのがよいでしょう。

UiPathアカデミートレーニング

 

できるUniPath

こちらは書籍として販売されていますが、PDFの電子書籍であれば無料でダウンロードすることができます。そのページ数なんと192ページなので、基本から応用までしっかりと学ぶことができます。

無料で使い方を学ぶことができるので、ぜひ手にとってみたい教材の1つです。

できるUiPathダウンロードページ

 

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