Drupalとは?オープンソース・フリーソフトのCMSの導入メリットや学習法を徹底解説
初心者向けにDrupalについて解説しています。これはCMS(コンテンツ・マネジメント・システム)のひとつで、Webサイトの作成やコンテンツの管理を行うことができます。Drupalの活用方法や使用する言語、学習方法について見ていきましょう。
テックアカデミーマガジンは受講者数No.1のプログラミングスクール「テックアカデミー」が運営。初心者向けにプロが解説した記事を公開中。現役エンジニアの方はこちらをご覧ください。 ※ アンケートモニター提供元:GMOリサーチ株式会社 調査期間:2021年8月12日~8月16日 調査対象:2020年8月以降にプログラミングスクールを受講した18~80歳の男女1,000名 調査手法:インターネット調査
Drupalについて解説します。Drupalはオープンソース・フリーソフトのCMSです。使いこなせるようになると自由度が高くスピーディーにCMSの運用ができるようになります。
今回はDrupalの概要から学習方法まで詳しく解説していきます。
なお本記事は、TechAcademyの法人向けIT・プログラミング研修での実績をもとに紹介しています。
今回は、ツール系に関する内容だね!
どういう内容でしょうか?
Drupalについて詳しく説明していくね!
お願いします!
目次
※免責事項
この記事は2019年9月に更新された記事のため情報が古くなっている場合がございます。
Drupalとは
Drupalはオープンソース、フリーソフトのCMSです。以下のような特徴があります。
- PHP言語で記述されています。
- モジュール式フレームワークを採用しています。コアモジュールという本体の他に、公
式、サードパーティ製のモジュールがインターネット上に多数公開されており、機能を拡張できます。
- バックエンドにMySQL, PostgreSQLといったデータベースを使えます
- Apache, Nginx, IISといったウェブサーバ上で動作します
CMSとは
CMSとは、Contents Management System(コンテンツ・マネジメント・システム)の略で、Webサイトを管理・更新できるシステムのことです。
Webサイトを構築しようとすると、文章や画像といったコンテンツ本体はもちろん、論理構造を示すためのHTML、レイアウトを示すためのCSSといった、専門的な知識が必要になります。構築後もページ間の関係性(リンク)を修正する、階層構造を見直すといった継続的な作業を伴います。
CMSを用いると、こういった専門知識を要する部分の制御をシステムに委ね、利用者はコンテンツそのもの(文章や画像)の作成に注力できます。目次の修正や、新着情報の更新なども自動的に行われます。
主要なCMSはブログ、Wiki、ユーザ認証といった機能も備えています。企業や自治体のウェブサイトや、組織内のコミュニケーションツールとして、CMSは幅広く利用されています。
CMSの例
・本記事で紹介するDrupal
・WordPress
・Joomla
Drupalを利用するメリット・デメリット
ではDrupalを利用するメリットとデメリットを確認していきましょう。
メリット
- PHP言語やDrupal本体の機能を利用することで、Webサイトを柔軟に構築できます
- オープンソースのため、技術力は必要ですが、自組織でDrupal本体の機能を変更したり拡張したりできます。有用な機能であれば、Drupalに取り込んでもらえる可能性もあります
- フリーソフトのため、商用CMSと比較し導入そのものに費用はかかりません。ただし、問題発生時には自力で解決したり、外部企業から有償のサポートを受けたりする必要が生じます
企業が提供しているCMSではないので管理や自社に合わせた設計や開発を自由にすることができます。また自社で運用ができるので変更やトラブルの対処にスピーディーに取りかかることができるのがメリットです。
デメリット
Drupalに限らず、CMSには以下のような弱点があります。
使いはじめるのに一定の知識やスキルが必要
CMSを使いはじめるには、ソフトウェアの導入や初期設定などを要します。HTMLやCSSだけで構成された単純なWebサイトの導入よりは、難易度が上がります。
Drupalでできること
Drupalはモジュールにより機能を大幅に拡張できますが、コアモジュールだけでも以下のような機能を持ちます。
- 文章(テキスト)を掲載する。またサイト上で編集できる
- 画像、音声、映像などのファイルをアップロードし掲載する
- 記事著者のプロファイルを表示する
- 記事にタグ付けし、分類できる
- RSSを自動生成し、Webサイト読者に配信できる
- Webフォームを作成し、Webサイト訪問者から質問を受けたり、ECサイトであれば注文を受けたりできる
コアモジュールだけでは機能不足の場合には、インターネット上で検索したり、Drupalモジュールを検索できるページで調べたりします。
Drupalの学習方法
では実際にDrupalを使う方法の学習方法を紹介していきます。
書籍を使った学習
Drupalの日本での認知は拡大中であるものの、Drupalを扱う書籍は少なめです。
また書籍の記述内容と、最新バージョンのソフトウェアとでは、設定や動作の異なる場合があります。
公式サイトのドキュメントと併用するとよいです。
- Drupal 8 スタートブック―作りながら学ぶWebサイト構築(Think IT Books)
Drupalのインストール、サイト作成、モジュール追加などの一連の作業を解説しています。 - 独習PHP 第3版
Drupalを使いこなすには、PHPの知識が必須です。
勉強会やセミナーでの学習
- conpass IT勉強会カレンダー
IT関連の勉強会がまとめられています。興味のある分野を登録しておくと、関連する勉強会の通知を受けられます。 - TECH PLAY
同じくIT関連の勉強会がまとめられています。 - ストリートアカデミー
講師と生徒のマッチングサービスです。ITに限らず、趣味、スポーツ、教養など、多様な分野の講座が登録されています。
Webサービスでの学習
- ドットインストール
3分動画で構成されたプログラミング学習サイトです。無料会員と有料会員があります。有料会員では有料会員専用動画を閲覧できる、字幕を見られる、ソースコードを参照できる、といった利点があります。 - Progate
初心者向けのプログラミング学習サービスです。ブラウザ上でソースコードを記述し、添削できる仕組みになっています。同じく無料会員と有料会員があります。有料会員では利用できるレッスンの種類が多くなります。記事執筆時点ではDrupalのレッスンはありませんでしたが、PHPのレッスンがありました。 - Schoo
プログラミングに限らず、大人向けの学習コンテンツを生放送配信するサービスです。同じく無料会員と有料会員があります。有料会員では有料会員専用授業を受講できる、過去の録画授業を見られる、といった利点があります。 - Udemy
IT中心のオンライン学習サービスです。プログラミングのコースの多くは有償ですが、無償のものもあります。生徒として授業を受講することはもちろん、講師として授業を提供することもできます。
監修してくれたメンター
橋本紘希
システムインテグレータ企業勤務のシステムエンジニア。 開発実績: Javaプログラムを用いた業務用Webアプリケーションや、基幹システム用バッチアプリケーションなどの設計構築試験。 |
内容分かりやすくて良かったです!
ゆかりちゃんも分からないことがあったら質問してね!
分かりました。ありがとうございます!
TechAcademyでは、従来の講義型研修とは違い、実務を想定したカリキュラムで実践的スキルを短期間で確実に身につけられる法人向けオンラインIT・プログラミング研修を展開しています。
1名〜数百名規模・業界を問わず、500社以上の企業様の研修を実施しています。 受講生一人ひとりに現役エンジニアのメンターが付き、皆様のニーズにあったサポートを行います。学習時の「わからない」を確実に解消いたします。