Pythonのreモジュールで行頭のマッチ条件を指定する方法を現役エンジニアが解説【初心者向け】
初心者向けにPythonのreモジュールで行頭のマッチ条件を指定する方法について現役エンジニアが解説しています。reモジュールとは、正規表現を扱うためのモジュールです。Regexオブジェクトの引数に正規表現を指定しましょう。
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Pythonのreモジュールで行頭のマッチ条件を指定する方法について、TechAcademyのメンター(現役エンジニア)が実際のコードを使用して、初心者向けに解説します。
Pythonについてそもそもよく分からないという方は、Pythonとは何なのか解説した記事を読むとさらに理解が深まるでしょう。
なお本記事は、TechAcademyのオンラインブートキャンプPython講座の内容をもとに紹介しています。
今回は、Pythonに関する内容だね!
どういう内容でしょうか?
Pythonのreモジュールで行頭のマッチ条件を指定する方法について詳しく説明していくね!
お願いします!
reモジュールとは
reモジュールとは、正規表現を扱うためのモジュールです。
ちなみにreはregular expression(正規表現)の略で、正規表現は文字列の集合を一つの文字列で表現するための方法です。
reモジュールのインポートの方法は次のようになります。
import re
reモジュールを利用して行頭のマッチ条件を指定する方法
次にreモジュールを利用して行頭のマッチ条件を指定してみましょう。
例えば、行頭が090である文字列を抽出したい場合、そのパターンは正規表現を用いて「^090」のように表されます。
「^」はメタ文字と呼ばれ行頭を表し「$」は行末を表します。
実際に書いてみよう
reモジュールを用いて090から始まる電話番号を抽出してみましょう。
パターンマッチを確認する手順は若干複雑であるため、簡潔に手順をまとめておきます。
- re.compileで、Regexオブジェクトを生成する
- パターンにマッチするか確認したい文字列を準備する
- Regexオブジェクトのsearch()メソッドの引数に、準備した文字列を渡す
- search()メソッドの戻り値をチェックし、マッチしたかどうか確認する
earch()メソッドはマッチすればMatchオブジェクトを、マッチしなければNoneを返します。
以下、コード例となります。
import re phone_regex = re.compile("^090") list_s = ["090-xxxx-xxxx", "080-xxxx-xxxx", "092-xxxx-xxxx"] for s in list_s: mo = phone_regex.search(s) if mo is not None: ans = "マッチしました!" else: ans = "マッチしませんでした。" print(f"電話番号 {s}は{ans}")
実行結果
電話番号 090-xxxx-xxxxはマッチしました! 電話番号 080-xxxx-xxxxはマッチしませんでした。 電話番号 092-xxxx-xxxxはマッチしませんでした。
090で始まる電話番号だけマッチし、それ以外はマッチしていないことが確認できました。
まとめ
この記事ではモジュールで行頭のマッチ条件を指定する方法をみてきました。
正規表現では、行頭をチェックする以外にも複雑なパターンマッチングを実現できます。
正規表現を覚えることは大変です。
しかし、一度覚えてしまえばあらゆる場面で活躍するでしょう。
エンジニアには欠かせない知識であるため、習得しておくことをオススメします。
執筆してくれたメンター
柴山真沙希(しばやままさき)
大手IT企業などでエンジニアとして2年ほど勤務した後、個人事業主としてプログラミングスクール「エンペサール」を経営。 子供から大人まで幅広い層を対象にプログラミングを教えている。 得意言語はPython, HTML, CSSで、機械学習やデータ分析、スクレイピングなどが得意。 サッカー観戦や読書が趣味である。 |
Pythonのreモジュールで行頭のマッチ条件を指定する方法がよくわかったので良かったです!
ゆかりちゃん、これからも分からないことがあったら質問してね!
分かりました。ありがとうございます!
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