Rubyの繰り返し処理でfor,loopの違いを理解し使う方法を現役エンジニアが解説【初心者向け】

Rubyの繰り返し処理でfor、loopを使う方法について、TechAcademyのメンター（現役エンジニア）が実際のコードを使用して初心者向けに解説します。

Rubyについてそもそもよく分からないという方は、Rubyとは何なのか解説した記事を読むとさらに理解が深まります。

 

なお本記事は、TechAcademyのオンラインブートキャンプ、Ruby講座の内容をもとに紹介しています。

 

繰り返し処理とは

for、loopはどれも繰り返し制御構文の一種です。これらを使うことでループ処理を作ることが出来ます。

しかし、Rubyではeachという便利な繰り返し構文がありますので、 forやloopよりもeachを使ったほうが「 Rubyっぽい」コードになるでしょう。

 

繰り返し処理でforやloopを使うメリットや使われるケース

繰り返し処理の方法はいくつかありますがそれぞれどう違うのでしょうか。詳しく解説していきます。

forとeachの違い

forはeachと同樣に与えられたオブジェクトの中身を順番に取り出して処理を繰り返します。厳密にはeachはブロック内外でスコープが仕切られているのに対して、 forはブロック内外でスコープは変わりません。

forとloopの違い

loopは無限ループを作るのに適しています。他の繰り返し構文と違い、意図的にループを終了(break)させない限り永久に処理を繰り返します。終了条件は意図をもってブロック内に記述する必要があります。

 

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繰り返し処理でfor、loopを使う方法

それではfor文とloop文をそれぞれ書いていきます。

for文

以下の形式で使用します。オブジェクトの中身が順番に取り出されて変数に格納されて内部の処理が繰り返し実行されます。

for 変数 in オブジェクト ブロック
# 例）
for 変数 in オブジェクト do
  繰り返したい処理
end

 

loop文

以下の形式で使用します。意図をもって処理を中断( break )しない限り永久に内部の処理が繰り返されます。

loop ブロック
# 例）
loop do
  繰り返した処理
  終了条件によってループ中断( break )
end

 

実際に書いてみよう

#  for 文
# 配列オブジェクトを繰り返し処理します。
for val in ["a", "b", "c"] do
  puts val
end
# for はブロック内外でスコープは変わりません。
# ( each の場合は変数未定義でエラーになります)
puts val #=> "c"
#  loop 文
i = 0
# ブロック内部に終了条件が与えられてなければ永久にループします。
loop do
  i = i + 1
  puts i
  # loop は意図をもって終了条件を記述する必要があります。
  break if i >= 3
end
__END__

 

実行結果

#=>
a
b
c
c
1
2
3

 

まとめ

まとめてみしょう。

• for はオブジェクトを繰り返し処理する
• loop は終了条件を記述しないことで、永久にループさせることができる

for や loop を使うことで簡単に繰り返し処理を作ることができましたね。どんどん活用していきましょう。

筆者プロフィール

メンター古川さん Rubyが得意で、Webエンジニアとして最上流から最下流までセルフスターターとして活躍してきました。 近年セミリタイアし、フリーランスとして適度に働きながら穏やかな生活を楽しでいます。

 

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