Pythonにおけるgetattr()の利用方法を現役エンジニアが解説【初心者向け】
初心者向けにPythonにおけるgetattr()の利用方法について現役エンジニアが解説しています。getattr()とはオブジェクトで指定された属性の値を返す関数です。属性の値とはクラスのメンバー変数のことです。引数にはオブジェクトと、変数名を指定します。
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監修してくれたメンター
清水 源一郎
テックアカデミーでは、Pythonコース、AIコース、データサイエンスコースを担当。
Pythonにおけるgetattr()の利用方法について、テックアカデミーのメンター(現役エンジニア)が実際のコードを使用して初心者向けに解説します。
目次
そもそもPythonについてよく分からないという方は、Pythonとは何なのか解説した記事を読むとさらに理解が深まります。
今回は、Pythonに関する内容だね!
どういう内容でしょうか?
Pythonにおけるgetattr()の利用方法について詳しく説明していくね!
お願いします!
getattr()とは?
getattr()とはPythonの組み込み関数の一つで、オブジェクトで指定された属性を呼び出す関数です。
属性とは、クラスのメンバ変数とメソッドのことを指します。
getattr()関数を使用することで、オブジェクトのメンバ変数の値を取得することや、オブジェクトのメソッドを呼び出すことができます。
getattr()の使い方
続いて具体的な使い方を紹介します。
下記の二通りの使い方を順番に説明します。
- メンバ変数を参照する場合
- メソッドを呼び出す場合
メンバ変数を参照する場合
まずメンバ変数の値を得る場合の使い方を説明します。
以下のように第1引数(object)にはオブジェクト名、第2引数(name)には属性(変数)名を指定します。
第3引数(default)には第2引数で定義した属性が存在しなかったときに出力する値を設定します。
第3引数は任意なため、指定しなくても問題ありません。
第3引数を指定せず、第2引数で定義した属性が存在しなかった場合は、AttributeErrorというエラーが発生します。
getattr(object, name, default)
メソッドを呼び出す場合
続いてメソッドを呼び出す場合について説明します。
メンバ変数を参照する場合と同じで第1引数(object)にはオブジェクト名、第2引数(name)には属性(変数)名を指定しますが、メソッドを呼び出すために、()が後ろにつきます。
呼び出すメソッドに引数が必要な場合は2つ目の括弧内に引数を設定することが可能です。
getattr(object, name, default)(メソッドの引数)
getattr()を利用して属性を取得してみよう
それでは、実際にgetattr()を使ってみましょう。
以下のサンプルコードを実行します。
class hello():
def __init__(self):
self.x = 1
self.y = 2
def plus(self):
return self.x + self.y
def minus(self):
return self.y - self.x
def args(self, s):
return "I got {}".format(s)
cl = hello()
print(getattr(cl, "x"))
print(getattr(cl, "plus")())
print(getattr(cl, "minus")())
print(getattr(cl, "multi", "None"))
print(getattr(cl, "args")("Hello World"))
print(getattr(cl,
“x”))でメンバ変数xの値である1を取得しています。
print(getattr(cl, "plus")())
, print(getattr(cl, "minus")())
でメソッドplus, minusを呼び出しています。
print(getattr(cl, "multi",
“None”))の部分では、”multi”という属性を呼び出していますが、存在しないため第3引数に指定した”None”が返されます。
print(getattr(cl, "args")("Hello World"))
では、”Hellow World”という引数を与えてargsメソッドを呼び出しています。
以下が実行結果になります。
1
3
1
None
I got Hello World
内容分かりやすくて良かったです!
ゆかりちゃんも分からないことがあったら質問してね!
分かりました。ありがとうございます!
Pythonを学習中の方へ
これで解説は終了です、お疲れさまでした。
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