Javaのマルチスレッドについて現役エンジニアが解説【初心者向け】
初心者向けにJavaのマルチスレッドについて解説しています。最初にJavaプログラム内のスレッドの仕組みの基本を説明します。次にマルチスレッドを実装する方法としてThreadクラスを使う場合、Runnableインターフェースを使う場合のやり方を見ていきましょう。
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Javaのマルチスレッドについて、TechAcademyのメンター(現役エンジニア)が実際のコードを使用して初心者向けに解説します。
Javaについてそもそもよく分からないという方は、Javaとは何なのか解説した記事を読むとさらに理解が深まります。
なお本記事は、TechAcademyのオンラインブートキャンプ、Java講座の内容をもとに作成しています。
今回は、Javaに関する内容だね!
どういう内容でしょうか?
マルチスレッドについて詳しく説明していくね!
お願いします!
スレッド、マルチスレッドとは
Javaのプログラム内で実行される全ての処理は、「スレッド」というものが行なっています。「スレッド」とは英語で「Thread」と書き、「糸」という意味です。
どんなJavaプログラムでも最低一つのスレッドが動いています。日頃よく使っている「public static void main(String[] args)」、このmain()メソッドも「メインスレッド」というスレッドが動かしています。
並行処理などを行わずに処理をしていくことを「シングルスレッド」といいます。そして、ある処理を複数のスレッドに分けて、各々を並行に動作させる事を「マルチスレッド」といいます。
マルチスレッドを実装する方法
もし、複数の処理を同時に行いたい場合には、プログラマが新たなスレッドの作成を明示的に行い、その動きを制御する必要があります。スレッドの作成には「Threadクラスを継承する方法」と「Runnableインターフェースを実装する方法」があります。
Threadクラスを使って実装する方法
Threadクラスは java.lang パッケージに属するクラスです。スレッドを作成する際には、まずこのクラスを継承するサブクラスを作成し、run() メソッドをオーバーライドする必要があります。
スレッドの処理内容はすべて run() メソッドに収められます。この run() メソッド内に記述した処理がスレッドにとっての指令書になります。スレッドは start() メソッドが呼び出されると、この run() メソッドに書かれている定義に従って処理を行い、run() メソッドを抜けた時点で初めて終了します。
Runnableインターフェースを使って実装する方法
java.lang.Runnableインターフェースを実装するクラスのオブジェクトを、Threadクラスの引数に渡す事で、引数に渡したオブジェクトの持つ run() メソッドを、start() メソッドによって呼び出す事が可能です。
※Runnableインターフェースの持つメソッドは run() メソッドのみです。Runnable インターフェースの実装では、run() メソッドの働きを決めるだけです。
マルチスレッドの注意点
スレッドを扱うプログラムでは、そのスレッドがどのオブジェクトへの参照を持つのかが非常に重要になってきます。各スレッドが同じオブジェクトを参照していると、同じフィールドの値を変更してしまいますので、想定していた値と異なってしまう可能せがありますので注意しましょう。
まとめ
- Javaの全てのプログラムはスレッドによって実行されています。
- Javaでは、マルチスレッドの機能をサポートしています
- スレッドの生成方法には java.lang.Thread クラスを用いた方法と、java.lang.Runnable インターフェースを用いた方法があります
監修してくれたメンター
松井紀明
メーカー系で17年エンジニアとして勤務後、現在はフリーのエンジニアとしてリモートワークで働いています。 |
内容分かりやすくて良かったです!
ゆかりちゃんも分からないことがあったら質問してね!
分かりました。ありがとうございます!
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