Pythonのenumについて現役エンジニアが解説【初心者向け】

Pythonのenumについて、TechAcademyのメンター（現役エンジニア）が実際のコードを使用して、初心者向けに解説します。

 

Pythonについてそもそもよく分からないという方は、Pythonとは何なのか解説した記事を読むとさらに理解が深まります。

 

なお本記事は、TechAcademyのオンラインブートキャンプ、Python講座の内容をもとに紹介しています。

 

 

目次

1. enumとは
2. PythonのEnum型について
3. 実際に書いてみよう
4. まとめ

 

enumとは

enumとは列挙型と呼ばれ、予め決められた複数の選択肢から値を指定する際に使用される型を指します。

たとえば、方角を「東西南北」から選ぶとします。この際「東=1、西=2、…」などのルールを決めて数値で方角を表す方法が考えられますが、数値の取り違えや選択肢に無い値を指定してしまう可能性があります。enumはそのような不具合を抑制する仕組みです。
 

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PythonのEnum型について

Pythonではバージョン3.4からEnum型をサポートしています。

詳細について詳しくは公式サイトを参考にしてください。

enum — 列挙型のサポート
 

実際に使ってみよう

今回のサンプルプログラムではPythonにおけるenumの使用方法を確認します。enumは標準ライブラリのEnum型の引数を取るクラスとして定義します。

from enum import Enum

class Ordinal(Enum):
  NORTH = 1
  SOUTH = 2
  EAST = 3
  WEST = 4

enum の Ordinal 型を引数として取る関数を作成してみましょう。

def show_ordinal(ordinal):
  if ordinal == Ordinal.NORTH:
    print("北です")
  elif ordinal == Ordinal.SOUTH:
    print("南です")
  elif ordinal == Ordinal.EAST:
    print("東です")
  elif ordinal == Ordinal.WEST:
    print("西です")
  else:
    print("方角が選択されていません")

まずはOrdinalの型を確認してみます。

type(Ordinal.NORTH)

実行結果は以下のとおりです。enumであることが確認できます。

<enum 'Ordinal'>

次に関数を呼び出してみましょう。

show_ordinal(Ordinal.NORTH)

実行結果は以下のとおりです。

北です

関数を呼び出す際、enum以外の値を指定するとどうなるでしょうか。

show_ordinal(1)

実行結果は以下のとおりです。Ordinalのいづれからも選択されていないことが確認できました。

方角が選択されていません

 

まとめ

今回の記事ではPythonのenumについて学習しました。
 

監修してくれたメンター

太田和樹（おおたかずき） ITベンチャー企業のPM兼エンジニア。 普段は主に、Web系アプリケーション開発のプロジェクトマネージャーとプログラミング講師を行っている。守備範囲はフロントエンド、モバイル、サーバサイド、データサイエンティストと幅広い。その幅広い知見を生かして、複数の領域を組み合わせた新しい提案をするのが得意。 開発実績：画像認識技術を活用した駐車場混雑状況把握（実証実験）、音声認識を活用したヘルプデスク支援システム、Pepperを遠隔操作するアプリの開発、大規模基幹系システムの開発・導入マネジメント。 地方在住。仕事のほとんどをリモートオフィスで行う。通勤で消耗する代わりに趣味のDIYや家庭菜園、家族との時間を楽しんでいる。

 

 

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