Pythonのクロージャについて現役エンジニアが解説【初心者向け】

Pythonのクロージャについて、TechAcademyのメンター（現役エンジニア）が実際のコードを使用して初心者向けに解説します。

 

そもそもPythonについてよく分からないという方は、Pythonとは何なのか解説した記事を読むとさらに理解が深まるでしょう。

 

なお本記事は、TechAcademyのオンラインブートキャンプPython講座の内容をもとに紹介しています。

 

目次

• クロージャとは
• 実際に書いてみよう
• まとめ

 

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クロージャとは

クロージャ(closure)とは、プログラミング言語の概念や機能の一つで、関数とそれを評価する環境を作ることです。

 

実際に書いてみよう

クロージャを使って、関数を呼び出すたびに値を1ずつ増やすカウンタ機能を実装してみます。

ソースコード

def gen_counter():
    count = 0
    def counter():
        nonlocal count
        count = count + 1
        return count
    return counter

counter_a = gen_counter()
print(counter_a())
print(counter_a())

counter_b = gen_counter()
print(counter_b())
print(counter_b())

実行結果

1
2
1
2

解説

gen_counter関数を定義しました。

gen_counter内で入れ子にcounter関数を定義し、上位ブロックで定義した変数を参照するため、nonlocalキーワードを記述しました。

gen_counterはcounter関数を戻り値として設定し、gen_counter関数の戻り値をcounter_a変数に代入しています。

counter_aを実行するたびに、内部状態(この場合はcount変数)が更新されました。

counter_bはcounter_aと別の環境のため、カウンタがリセットされています。

 

まとめ

この記事ではPythonでクロージャを実装する方法を紹介しました。

データのカプセル化や高階関数の実装にクロージャを用いる場合があります。

 

執筆してくれたメンター

橋本紘希（はしもとひろき） システムインテグレータ企業勤務のシステムエンジニア。 開発実績: Javaプログラムを用いた業務用Webアプリケーションや、基幹システム用バッチアプリケーションなどの設計構築試験。

 

 

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