Rubyのmax_byを利用した配列要素の取得方法について現役エンジニアが解説【初心者向け】

Rubyのmax_byを利用した配列要素の取得方法について、TechAcademyのメンター（現役エンジニア）が実際のコードを使用して初心者向けに解説します。

そもそもRubyについてよく分からないという方は、Rubyとは何なのか解説した記事を読むとさらに理解が深まります。

 

なお本記事は、TechAcademyのオンラインブートキャンプRuby講座の内容をもとに紹介しています。

 

目次

• max_byとは
• maxとmax_byの違い
• max_byを利用して配列の最大要素を取得してみよう
• まとめ

 

max_byとは

max_byは、集合から最大の要素を取得するためのメソッドです。max_byを使うと、色々な集合から最大の要素を取得することができます。

 

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maxとmax_byの違い

Rubyにはmaxメソッドというmax_byメソッドに似たメソッドがあります。どちらも集合から最大の要素を取得することができるのですが、使い方が違います。

nums = [1, 2, 3]

という集合(配列)から最大の数を持つ要素を取得することを考えます。maxの場合、

maxlen = fruits.max {|e1, e2| e1 <=> e2}

と書きます。

一方max_byの場合は、

maxlen = fruits.max_by {|e1| e1}

と書きます。maxlen変数の中身はどちらも

3

となります。

maxの場合は比較演算子を使って結果に-1か0か1かnilが必要ですが、max_byの場合はただの比較したい式のみです。上記の例では、maxは2つの要素を比較するという式が必要ですが、max_byの場合は要素だけで比べてくれます。

比較の式が複雑になりそうな場合は、max_byの方がシンプルに記述できます。

 

max_byを利用して配列の最大要素を取得してみよう

配列の最大の値を持つ要素を取得してみます。

array = [10, 5, 7, 4, 1, 20, 14, 19, 17, 2]
maxval = array.max_by {|v| v}
puts maxval

と書きます。実行すると、

20

と表示されます。配列の中から順に値を取り出してきて比較していき、最大の要素(値)を取得することができます。同様に、配列の中から最大の値を持つ文字を取得してみます。

array = ['o', 'b', 'm', 'd', 'y', 'f', 'a', 'q', 'h', 'l']
maxval = array.max_by {|v| v}
puts maxval

実行すると

y

と表示されます。比較の式を少し違ったものにしてみます。配列の中から最大の長さを持つ文字列を取得してみます。

array = ["orange", "apple", "strawberry"]
maxlen = array.max_by {|fruit| fruit.length}
puts maxlen

実行すると

"strawberry"

と表示されます。式は

fruit.length

ということで、単なる要素の値ではなく、要素の長さを比べています。

 

まとめ

max_byを利用すると、集合から最大の要素を取得することができます。色々な式を使って、最大の要素を取得してみてください。

 

監修してくれたメンター

伊藤広明（いとうひろあき） 1990年代からソフトウェア開発を仕事としてはじめ、2000年ごろからWEBエンジニアの仕事にも従事。 世の中で末長く使ってもらえるシステム開発が信条。後進の育成にも力を入れている。 作れるもの：Webシステム、スマホアプリ 書ける言語: Ruby・PHP・Python・Java・Swift・C#・C/C++・JavaScriptなど 経験があるフレームワーク: Laravel・Ruby on Rails・Apache Strutsなど

 

 

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