実際の業務で役立つ!Rubyでクラスを継承する方法【初心者向け】
初心者向けにRubyでクラスを継承する方法について解説しています。プログラミングをやる上でクラスと継承はセットで覚える必要がありますが、実務でも役立つので覚えておくと良いでしょう。実際に書いて説明しているので、ぜひご覧ください。
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Rubyでクラスを継承する方法について解説していきます。クラスは、慣れるまで難しいかと思いますが、実務でも役立つ知識なのでぜひ理解していきましょう。
Rubyについてそもそもよく分からないという方は、Rubyとは何なのか解説した記事をまずご覧ください。
なお本記事は、TechAcademyのWebアプリケーションオンラインブートキャンプの内容をもとに紹介しています。
今回はクラスの継承について解説しよう。
田島メンター!!継承はどんなときに行うんですか~?
似た処理を行うクラスや何度も使うクラスなど、共通した部分のあるクラスを利用するために継承を行うんだ。まずは基本の書き方を見てみよう。
分かりました!
目次
クラスの継承とは
クラスを作成していると、似ているクラスがたくさんできてしまうことがあります。
そうなると、クラスの管理も面倒で、重複するコードも出てきてしまい無駄が増えてしまいます。
そうした時に便利なのがクラスの継承です。
クラスの継承を行うと、親クラスのメソッド、カラムを使用することができるため、コードの見通しが良くなり、直感的に理解しやすいプログラムを記入することができます。
クラス継承の書き方
クラスの継承は簡単に行うことができます。
class クラス名 < 親クラス名 end
上のコードのように、クラス名の横に<を記入し、親クラスの名前を記入すれば終了です。
これだけ見てもクラス継承のイメージがわかないと思うので、実際に書いていきましょう。
クラス継承の基本的な書き方だよ。
クラス < 引き継ぎ元のクラスという形で書くんですね。
次は具体的な例で、クラスの継承について見てみよう。
実際に書いてみよう
それでは実際にクラス継承のコードを書いていきたいと思います。今回はUserクラスを継承してStudent, Teacherというクラスを作成していきます。
class User def my_class p '私はユーザーです' end def open_method p '継承クラスから呼べます' end end class Teacher < User def my_class p '私は先生です' end end class Student < User def my_class p '私は生徒です' end end user = User.new teacher = Teacher.new student = Student.new user.my_class teacher.my_class student.my_class teacher.open_method
実行結果
“私はユーザーです”
“私は先生です”
“私は生徒です”
“継承クラスから呼べます”
このようになればクラスの継承は完了です。User内にあるメソッドはTeacher内など他の継承したクラスからでも呼び出せることが分かっていただけたと思います。
また、User内にあるメソッドも、継承クラス内で上書きして使用ができます。
まとめ
今回はクラスの継承について解説していきました。
クラスの継承に利点は初めは分かりにくいかもしれませんが、適切にクラス継承を行うことができれば、より可読性のあるコードを書くことができます。
ぜひ理解を深めるようにしましょう。
実際にクラスの継承を行ってみたよ。
ここではTeacherクラスとStudentクラスが、それぞれUserクラスを継承しているんですね。
このときUserのことをスーパークラス、TeacherとStudentのことをサブクラスというよ。一緒に覚えておこう。
分かりました。ありがとうございました!
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