Rubyでwhile文(ループ処理)を使う方法【初心者向け】
プログラミング初心者向けに、Rubyの基礎を紹介する記事です。今回は、Rubyでwhile文(ループ処理)を使う方法を解説します。
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プログラミング初心者向けに、Rubyの基礎を紹介する記事です。
今回は、Rubyでwhile文(ループ処理)を使う方法を解説します。
そもそもRubyがよく分からないという方は、Rubyとは何なのか解説した記事をご覧ください。
なお本記事は、TechAcademyのWebアプリケーションオンラインブートキャンプの内容をもとに紹介しています。
今回は、whileを使った繰り返し処理を練習してみよう。
田島メンター!!繰り返しというとfor文がありましたよね。それとは何か違うんですか~?
Rubyには繰り返し処理を行う構文がいくつかあるけれど、forとwhileも設定の方法が少し異なるんだ。その辺りも解説するよ。
お願いします!
while文の書き方
whileはループ(繰り返し)処理を行う制御構造のひとつです。whileの基本的な構文を以下に示します。
while 条件式 do # do something end
whileは条件式が「真」の間 do … end内の処理を繰り返します。
Rubyにおいて「偽」とは「nil」か「false」だけです。それ以外は「0」や空文字列も含めて「真」となることに注意してください。
while文とfor文の違い
forもループ処理を行う制御構造のひとつです。forの基本的な構文を以下に示します。
for 要素 in オブジェクト do # do something end
Rubyのforは「in」に指定した配列やハッシュ、範囲オブジェクト等から要素を取り出してループ処理を行います。
かんたんに言えば、while文とfor文には以下のような違いがあります。
- whileは条件式によってループを制御、ループ回数は不定
- forはオブジェクトの要素を取り出してループ、ループ回数はオブジェクトに含まれる要素数
実際にwhile文を書いてみよう
whileを使ったかんたんな例を以下に示します。
i = 0 while i < 3 do puts i i += 1 end
1行目で変数「i」に「0」を代入しています。2行目でwhileの条件式「i < 3」は「真」となるのでループが開始されます。
3行目で変数「i」の値を出力し、4行目で「i」に「1」が加算されます。これでループ1巡目の処理が完了しました。
ここでwhileは再度条件式「i < 3」を評価します。変数「i」はループ1巡目の処理によって「1」になっています。「i < 3」は「真」となるので、ループは2巡目に入ります。
ループ内の処理が終わるごとに条件式「i < 3」が評価されます。それが「真」である間、繰り返し変数「i」の値が出力され、加算されていきます。「i」が「3」になった時点で「i < 3」が「偽」となりループが終了します。
結果としては「0」「1」「2」が出力されます。
1行目を「i = 10」に変更してみます。
i = 10 while i < 3 do puts i i += 1 end
whileの条件式「i < 3」は最初から「偽」となります。この場合、while … end内の処理は一度も実行されません。
whileの条件式を「i >= 0」と変更してみます。
i = 0 while i >= 0 do puts i i += 1 end
この場合、条件式は永久に「真」となりループが止まらなくなります。このように、whileは容易に無限ループを作り出せてしまいます。
無限ループで処理が終わらないとプログラムに負荷がかかり、クラッシュを起こしてしまうので、ご注意を。
この場合、iはずっと0と同じかそれより大きい状態になってしまいますね。
そうだね。なので処理はいつまで経っても終わらないという状態になってしまうんだ。
なるほど、条件式の設定は慎重にしないとですね。
break
breakは最も内側のループを抜ける作用を持ちます。while本体の条件式に関係なくループを抜けたい時にはbreakを使います。
i = 0 while i < 3 do puts i i += 1 break end
この場合、breakに到達した時点でループを抜けるので、一度しか繰り返し処理が実行されません。結果としては「0」が出力されるのみです。
今回の記事は以上です。
最後にbreakについて少し紹介したよ。breakにはifで条件をつけることもできるんだ。
繰り返し処理にはこんな方法もあるんですね。
for文もwhile文も、条件式を間違えると無限ループになってしまうということをよく注意しておこう。
不等号の向きなどには特に気をつける必要がありますね。ありがとうございました!
ループ処理についてさらに学びたい場合は、Rubyでfor文(ループ処理)を使う方法も合わせてご覧ください。
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