実際の業務で役立つ!Rubyでnilを使う方法【初心者向け】
初心者向けにRubyでnilを使う方法について解説しています。変数の中身が空かどうか確認する際に役立つので、ぜひ書き方を覚えておきましょう。実際にソースコードを書きながら解説しているので、初心者の方でもすぐ理解できるはずです。
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今回はRubyでnilを使う方法を説明していきます。変数の中身が空かどうか確認する際に便利なので、ぜひ使えるようにしておきましょう。
Rubyについてそもそもよく分からないという方は、Rubyとは何なのか解説した記事をまずご覧ください。
なお本記事は、TechAcademyのWebアプリケーションオンラインブートキャンプの内容をもとに紹介しています。
今回はRubyのnilについて説明しようか。
田島メンター!!nilっていうのは何ですか〜?
nilは疑似変数のひとつで、そこに何もない状態を表すものなんだ。実際にどういうものなのか見てみよう。
お願いします!
目次
nilとは
nilとははいわゆる空文字というものです。
その場所がカラであるという事を示す、文字。文字がないのに文字がある。そんな状況ですね。
例えば、「b = nil」となれば、bという変数は文字を扱うが、初期値はカラ(nil)であるといえます。どんな時に使うかというと、文字が入ることは分かっているが、まだ決まっていない時に使います。
また、値として適切な文字列が見当たらなかったときに返却値として「nil」を指定することができます。
nilと似たものにemptyというのがあるね。
emptyはnilとどのように違うんですか?
nilは何もない状態、emptyはあるけれど中身が空だという状態なんだ。次は実際にコードを書いて練習してみよう。
nilの書き方
「nil」はカラを示す値でありますので、上記で示したように使ってください。「b = nil」のように使うのがわかりやすいでしょう。
また、返却値に使えるという話をしました。「return nil」のように使うといった感じです。
実際に書いてみよう
実際にソースコードを書いてみましょう。
sample.rb
#! /usr/bin/env ruby #-*- coding: utf-8 -*- def search(ini) if ini == "s" then return "Sato" elsif ini == "a" then return "Abe" else return nil end end puts "参照したい人のイニシャルを小文字で入力しなさい。" print ">" cmd = nil cmd = gets.chomp name = search(cmd) print name
「a」「s」の時は「Abe」「Sato」が返ってきますが、それ以外では「nil」が返ってくるために文字が表示されていません。正確には「カラ」文字が表示されています。
まず、「def」で書かれているところは関数です。今回は「search」という関数を組みました。「gets」の後ろの「chomp」は空文字を取り除くためです。
実は「a」と打ったとしても、PCは終了を検知して「arn」と打ちます。この「rn」を取り除くのが「chomp」です。
「rn」が空文字なんですが、「nil」とは少し違います。
配列の中にnilの要素があった場合、それを除外して置き換え直す……というようなことが必要になってくる場合もあるよ。
なるほど、ちょっと難しいですがしっかり理解しておく必要がありますね。
nilは疑似変数だと言ったけれど、この変数には何か新しく値を代入するというようなことはできないんだ。存在しないという状態を表すものだということを覚えておこう。
分かりました。ありがとうございます!
関数は値を返す必要があることがしばしばありますが、何も返すものがないとき数字ならば0ですが、文字だと「nil」を返すことで対応できるという事です。
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