IT業界の今後はどうなる!?市場規模や求人動向まとめ
IT業界の業界順位や平均給与などをまとめて紹介しています。これからIT業界への転職を考えている人は事前に知っておきたい内容ばかりです。今後どんな技術が普及するのか知っておくと仕事への姿勢も変わってくるでしょう。
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IT業界に転職しようと考える方にとって、転職後の待遇を読み取るための情報収集は必須でしょう。
特に業界全体の市場動向や給与などのデータは無視することができないものではないでしょうか。
ここでは、近年のIT業界について、市場規模や触手別の給与の状況、今後の需要について紹介します。
IT業界の市場規模
『業界動向サーチ』発表のデータによると、IT業界の業界規模は6兆4,178億円、伸び率は+5.6%と緩やかに上昇しています。過去の推移を見てみると、平成17年~20年は上向きであった傾向が平成21年に減少に転じ、その後、平成22年以降は再度上昇傾向にあります。
IT業界は景気動向に左右されやすい業界であるといわれます。
景気の回復は企業にシステムへの投資を促し、それにともなって業界の動向も上向きに転じるわけです。緩やかに回復に向かう国内景気のなかにあって、IT業界は今後も上昇を続けると予想されます。
『業界動向サーチ』による業界規模のランキングをみてみると、全123の業界のなかでIT業界は40位という高い位置にあります。
これは、アパレルや海運といった業界よりも高い順位です。
IT業界の平均年収
『業界動向サーチ』が発表しているIT業界全体の平均給与は593万円となっています。
国税庁の調査によると、平成27年分の日本の平均年収は420万円ですので、平均よりはかなり高い給与であるといえるでしょう。
年収は職種や年齢で幅がある
実際の年収は、職種や年齢層によって異なっています。
いくつかの職種だけをピックアップしてみても、
- プログラマー(PG)…390万~600万円程度
- システムエンジニア(SE )…450万円~800万円程度
- ITコンサルタント…500万円~700万円
と、かなり幅があることがわかります。
また、年齢別には、20代では300万円~400万円の年収帯の方が多く、30代では600万円台、40代以上では~700万円台が平均年収です。
また、IT業界は業務の幅が広く、取得しているスキルや資格によっても年収には違いが見られます。
今後のIT業界の注目ポイント
IT業界では「人工知能」「ビッグデータ」「IoT(Internet of Things)」といった先端技術が、今後大きな影響力をもつ技術として注目を集めています。
経済産業省が発表した『IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果』においても、上記3つの技術は、今後の市場拡大見込みが大きい技術としてピックアップされています。
先端IT人材は不足の見込み
同調査において、IT産業従事者の人口は、2019年をピークとして減少していくと予想されています。
「ビッグデータ」「IoT」「人工知能」をはじめとする先端IT技術においても、質量ともに人材が大幅に不足するというのが今後の見込みです。
具体的な数字でみると、現況での市場の伸び率予測値が約5%/年に対して、潜在的な市場成長率は8%/年と、3%の開きがあります。
2020年には約4万8000人もの人材が不足すると見られ、この4万8000人を確保することで、+3%の市場拡大が望めるといわれているのです。
情報セキュリティの分野は今後も重要視される
「IoT」の発展などにともなって、今後もますます重要視されると考えられるのが「情報セキュリティ」の技術です。「情報処理安全確保支援士」制度が作られるなど、新たな取り組みもなされています。
情報セキュリティの分野でも人材不足は問題となっていて、経済産業省の調査では、平成28年時点での不足数は、約13万人とされています。さらに、2020年までに、不足数は19.3万人にまで拡大するとされています。
ほころびが出れば情報化社会を根底から揺るがしかねない「情報セキュリティ」の分野。機械的な運用だけでは対応が難しいという面もあり、人材の需要は今後も大きくなっていくでしょう。
IT業界は未経験からの転職が可能
他業種であれば、業界の枠を超えて転職するためには高い専門知識や、高度なコミュニケーション能力、大規模組織での管理経験が必要です。
それに比べて、IT業界では、30歳を越えても、未経験から転職が可能です。
未経験画から転職が可能な理由としては、プログラミングやデザインを専門的な学校で学習する中で、実務で利用するようなポートフォリオを作成する事ができるという点にあります。
ポートフォリオというのは、実際自分の手を動かして作成したオリジナルの制作物を集めた、制作物資料一覧です。
他の業界であれば、実際に就職転職してからでなければ、実務で利用するような結果を職務経歴書に記載することは難しいでしょう。
しかし、IT業界の場合は、未経験であってもオリジナル製作物を制作するようなスクールに通い、オリジナル製作物を制作することが可能です。
ポートフォリオを提出された採用担当者としては、求職者が具体的にどのくらいの技術を持っているかについて、制作物を通じて確実に把握することが可能です。
結果的に、ポートフォリオを制作するスクールでの学習を通じて、転職を有利に進めることが可能です。
まとめ
6兆円を超える市場規模をもち、今後、更なる成長が見込まれるIT業界。従事者の年収も平均より高く、華やかに見える業界です。
なかでも「人工知能」「ビッグデータ」「IoT」といった最先端技術や、情報化社会を根底から支える「情報セキュリティ」分野が注目されています。
しかし一方で、業界全体の将来的な人材不足が深刻となっています。人材不足が原因で市場の成長が損なわれるとのデータもあり「技術」「知識」「実現力」を持った新たな人材が、業界の担い手として求められています。
IT業界でおすすめの転職サイト・エージェントもまとめているので、転職を検討している方はぜひ活用してみてください。
また、IT業界は今後も伸び続ける成長産業であり、ビジネス職であってもエンジニアやデザイナーとコミュニケーションが取れる人材が今後求められます。そのためのスキルとしてプログラミングはこれからより求められるでしょう。
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この記事を監修してくれた方
中本賢吾(なかもとけんご) 開発実績:PHPフレームワークを利用した会員制SNS・ネットショップ構築、AWSや専用サーバー下でLinuxを使用したセキュアな環境構築、人工知能を利用したシステム開発、店舗検索スマホアプリ開発など。 その他にも地域の職業プログラマー育成活動を行い、2018年には小学生がUnityで開発したオリジナルAndroidアプリをGooglePlayでリリース。ゲームで遊ぶより作ろうぜ!を合言葉に、小学生でも起業できる技術力を育成可能で有ることを証明し続けている。 |